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イバライガー連載小説

(←第13話後半へ) OP(アバンオープニング)  主婦や女子高生が、笑いながら通り過ぎていく。  あの連中は、タクシーには乗らない。  ビジネスマンも乗らない。この辺りでは、誰もが車に乗っている。  タクシーを使うのは出張や観光で訪れた者くらいだが、平日の午後には、そういう人は少ない。  JR土浦 ...

イバライガー連載小説

(←第13話前半へ) Bパート  大型トレーラーが動き出した。  見た目は運送会社のモノに偽装しているが、中身は戦闘用の装甲トレーラーであり、移動基地とも言えるシロモノだ。  ソウマは、その助手席にいた。例の全身タイツは、すでに吹き付けてある。  後ろのカーゴではPIASのセッティングが行われている ...

イバライガー連載小説

(←第12話後半へ) Aパート  雑草に覆われて、けもの道のようになっている林道を分け入っていくと、少し広い場所に出る。  森に覆われた中に、突然できたエアポケットのような空間。  この周辺を整備して森林公園にする計画だったらしい。  駐車場と管理事務所をつくるために伐採し、アスファルトを敷いたが、 ...

営業編

 そんなコト知ってるよと総ツッコミされそうだけど、ここではあえて、ドコがどう特殊なのか、改めて確認しておきたいのよ。  知ってるのと本当に実感しているのは全然別なことだからね。 どこにも所属できないのが漫画家  漫画家というのは基本的に「個人事業主」だ。  これ、プロを目指す若い人の多くが「そりゃそ ...

営業編

 ボクはお客とは仲よくなろうとする。  もう友だちになっちゃえというつもりで、お客と接するようにしている。  みんなと友だちになるわけじゃないし、上手くいくときだって100%何もかもを盲目的に好きになってもらえるわけでもない。  でも、それでいいのよ。  テメェがどうなろうが知ったことじゃねぇが…… ...

営業編

 大きいつづらと小さいつづら、あなたならドッチを選ぶ?  昔話じゃなくてビジネスの話だから、大きいつづらには、その大きさ分のギャラがちゃんと詰まっている。  となれば、考えるまでもなく大きいほうを選ぶ……と言いたいところなんだけど、これがそうはいかないのだ。  大きいほうは、簡単に持っていけないのだ ...

基礎編

 ボクは広告漫画を描く仕事をずっと続けてきている。  最初にやったのは25歳くらいの頃だから、もう四半世紀以上やっていることになる。  でも、ずっと続けてはいるけれど、広告漫画だけでやれた時期っていうのは、ほぼゼロに近い。  ボクの場合は「広告」と「広告漫画」の兼業なんだよ。  そうだから漫画もやっ ...

基礎編

 前の単行本の話に関連して、広告漫画の著作権の話をもう少ししておこう。  もっともボクは法律家ではないし、そもそも独自の著作権意識でやってるトコがあるので「ボクはこう考えてこうしているよ」というだけのことだけど。 広告漫画の依頼者は著作権なんか全然意識してない  え~っと……意外に思われるかもしれな ...

基礎編

 まぁ確かに、広告漫画を単行本にするのは難しい場合が多いよなぁ。  何せ、そのときの広告・宣伝・広報のために作ったモノなんだから、広告主にとっては単行本にする理由がない。  むしろ困ることになりかねない。  そのキャンペーンはもうやってないとか、商品もないとか、下手すりゃ会社もないとか。  商品やサ ...

制作編

 えっと……間に合わなきゃダメです。  すいません、コレはどうにもなりません。ごめんなさいじゃ済みません。  よほどのコトがない限り、締切って伸びません。  ビジネスだもん。  厳しい世界なんだもん。  だからね、スケジュール管理はしっかりやろうね。  発注者だって、そのスケジュールに沿って予定を立 ...

打ち合わせ編

 コストって問題は、とても重要だ。  自分が赤字になっちゃうような金額で請け負っちゃいかんし、一方で、お客に過剰な負担をかけるのも良くない。  お客が支払うギャランティは、ボクらを食わせるためのモノじゃない。  お客のお金は、お客のもの。  ボクらのギャラっていうのは、お客の予算をどう効率良く運用す ...

イバライガーコラム

 小説イバライガーの11~12話に関する筆者コメンタリーだよ。  この11~12話は息抜き的なエピソードなんだけど、それでも今後に関わる大事なことを密かに盛り込んでいる。特にミニライガーたちが元気に動き回るシーンは描きたかった。ハードバージョンでやってるのと人間たちなどキャラが増えてるせいもあって、 ...

イバライガー連載小説

(←第12話前半へ) Bパート  整備された地域から少し外れると、周囲はたちまち闇になる。  街灯など、どこにもない川沿いだった。周囲は田んぼで、その先は、どの方向を向いても黒々とした森がどこまでも続いている。  月明かりと遠くの街の灯のおかげで輪郭がうっすらとわかるが、自分たちの周囲は黒だけだ。 ...

イバライガー連載小説

(←第11話後半へ) OP(アバンオープニング)  彼女なんか、いない。家に帰っても、そこにいるのは口うるさい母親だけだ。  面倒くせぇ、ウザったい。いつもそう思っていた。  だが、今はそれが懐かしい。愛おしい。  帰りたい。あの日々に。  妻とは最近は疎遠だったように思う。二人で出掛けることなど、 ...

ヒストリー編

(←「広告漫画家物語09」に戻る) 営業って、どうやってやればいいんだろ?  大勢の善意のおかげで絶望から立ち直れたボクは、再び仕事に取り組み始めた。  当面は、みんなが回してくれた仕事があるので、まずソレに集中。  作りながら、ソレらをやり終えた後のコトを考え続けた。  これからは「自分の足で立つ ...

打ち合わせ編

 広告用の漫画を依頼されて描いたんだけど、アレコレ普通じゃないコトを言われて嫌になった、といった話を耳にすることがある。  まぁ、世の中には常識知らずな人もいるから、どれだけ注意していてもアブない人に出会ってしまうことはある。  ボクもそういう相手と出会うことは少なくない。  ただ、そのほとんどはト ...

イバライガー連載小説

(←第11話前半へ) Bパート  剣のような三日月が上っていた。  エレベータ坑を抜けて、屋上へ。そこから別の屋上へ。ホテルの壁を蹴って、つくば駅ターミナルを一気に跳び越える。  昼間なら、人々にも空を切り裂く黒い影と、それを追って跳ぶ3つの色が見えたかもしれないが、わずかな月明かりでは気づく者はい ...

イバライガー連載小説

(←第10話後半へ) Aパート  遠くで声がする。 「こらぁああ! ちょっと待ってよぉ!!」  近付いてくる。  マーゴンは、マンガの続きに没頭している。ただしスナック菓子だけは無意識に素早く隠している。 「くぉらぁああ! 待たんかい、チビ共ぉおお!!」  もっと近付いてくる。  ワカナはアニメ映画 ...

イバライガーコラム

 小説イバライガーの9~10話に関する筆者コメンタリー。  ここから生意気でヤンチャなミニブラックが登場する。ここまでイバライガーたちヒューマロイドは、どこか人間と違う印象で、あまり感情的なシーンを描かずに来たんだけど、ミニブラはね、最初っから飛ばしてくれるし、ステージショーでの印象とあまり変わらな ...

イバライガー連載小説

(←第10話前半へ) Bパート  人間の世界は、まだよくわからないが、ここは『駅ターミナル』というところらしい。  人が多い。もっとも、みんな逃げ去っていくから、今は周囲には誰もいない。遠巻きに囲んでいるTDFとかいう連中だけだ。  たまに銃撃が来る。それは全てはね返した。 「てめぇらぁああ! ふざ ...

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