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制作編

 作品をつくるときに、陥りがちなビョーキがいくつかある。  作画面でも色々とあるけれど、ボクは主に監督・演出・脚本・構成など、作画以外をメインに担当しているので、ここではシナリオ面でのビョーキに絞って書いている。  挙げたのは3つのビョーキだけど、本当はもっといっぱいある。  でも、全部にツッコんで ...

制作編

ロッテンマイヤーさんがワンダバでプンチャックシラット  ボクが担当した、ある保険会社を紹介する連載形式の漫画を見返してみた。  主人公は、不気味なオッサン。  第1話冒頭は夜の街で、いきなり不穏な雰囲気。  でも、ここはイントロに過ぎないので、大したことは起こらない。そもそも1話につき4ページしかな ...

制作編

 今回は、ボクの漫画シナリオを公開してみる。  以下に記載したシナリオは、研究機関の広報用科学漫画のもので、題材は「エピジェネティクス」というもの。  クローン研究に関連したもので、このエピソードは数年がかりで集中連載してきた「クローン特番」というシリーズの1つなんだ。  なので、クローンに関する基 ...

制作編

 最初にちょっと弁解。  以下の内容は、過去記事の「見えない明日に、どう立ち向かうか」と重複する部分がけっこうある。  文章自体は全く別に書き下ろしたものだけど、内容としては、かなりの部分が重複している。  でも、シリーズで読んでくれている人ばかりじゃないと思うので、ここにも収録させてもらった。   ...

制作編

納品ってどういう方法でやってるの?  ボクの場合は、自分のオンライン・サーバーに納品データをアップロードし、そのURLをメールで伝えてダウンロードしてもらう、という方法が一番多い。  ボク一応、WEB業者でもあるからね。  そこそこ大容量の専用サーバーがあるのよ。  今だと格安のクラウドサービスでも ...

制作編

 えっと……間に合わなきゃダメです。  すいません、コレはどうにもなりません。ごめんなさいじゃ済みません。  よほどのコトがない限り、締切って伸びません。  ビジネスだもん。  厳しい世界なんだもん。  だからね、スケジュール管理はしっかりやろうね。  発注者だって、そのスケジュールに沿って予定を立 ...

制作編

 全部終わって納品できなきゃ、代金はもらえない。  だけど、いつまでも修正が続いて、全然終わらない。  広告の仕事では、そういうことがありがちだ。  自分のドジでそうなるのなら仕方ないんだけど、ちゃんとやってるのに先方の勝手でそういう目に合わされるのは嫌だ。  だから、そうさせないための工夫をしてお ...

制作編

 すいません、ボクも似顔絵は苦手っす。  でも、けっこう大勢描いてます。  数えたことはないけど、100人、200人じゃ済まない人数を描いているハズ。  中には、たまたま似て描けた例もあると思うけど、大半は自分でも似てねぇって思うレベル。  けど、似てないけど似てるんだよ。  見た目は似てなくても、 ...

制作編

 あるあるあるある~~~~(笑)。  普通の漫画の同じ連載でも、1巻と20巻では全然絵が違うってことは珍しくないもんねぇ。  場合によっては絵だけじゃなくてストーリーや世界観まで、同じ作品とは思えないくらいに違ったりする。 『750ライダー』だって連載開始当初はポエムじゃなかったし『ドカベン』も始ま ...

制作編

 コレ、けっこうあるんだよ。  で、ボクも以前はできるだけ応じようとしてたんだけど……ヤバイから止めちゃった。  素人目に「○○っぽい」とわかるように描いたら、モロ盗作になっちゃうし、かといって盗作と言われないで済む程度にすると「○○っぽく見えない」ってコトだから意味ないし。  だから今ではキッパリ ...

制作編

 この画像を使ってください→版権アウトだった。  この文章を使ってください→他社のコピペだった。  この図を描いてください→全然関係ないモノだった。  このデータを……ええぇい、もぉいいっ!!  何も持ってくんな! こっちで考えて何とかするから、何をしたいかだけ言え!  ……というようなコトはしょっ ...

制作編

 さすがにネームまで作ってくるお客には出会ったことがない。  っていうか、ネームというステップが必要だと分かっている客がいないってコトなんだけど。 「こんな雑な絵を描いてないで、さっさと本番描け」的なコトを言う人すら、いたからねぇ。  そんな感じだから、お客はネームが読めない。  読んでいても読めて ...

制作編

 お客が「OKです、これでやってください」と言っても、ボクはあんまり信用しない。  引き受けた以上、お客自身は信用するけど、言うことは鵜のみにしない。  だって、OKじゃないことが多いんだもん。  お客のOKってのは「OKじゃない部分もあるけど、だいたいはOK」ってことなのよ。  ものすごくアバウト ...

制作編

 ボクの広告漫画では、トーン処理が多い。  なんせ、モノクロ作品でもスミベタ使わない前提でやってたりするから、アレもコレもトーンで処理するってコトになりがちなのよ。  ここでも気にするのは、仕事としての採算問題。  どこまで行っても、この問題が続く。  そこを考えないと仕事じゃなくなっちゃうから。 ...

制作編

 カラーの作品はカラーで仕上げて、モノクロの作品はグレースケールで仕上げる。  まぁアタリマエのことで、それ以上言うことはないのだけど、この項のキモは「ウチでは2色カラーの作品はグレースケールで仕上げてる」ってトコかな。  今はカラー印刷が安くなったから、カラー作品を2色で掲載するなんてことは、まず ...

制作編

 ウチでは、それなりにキチンと描く背景のほとんどが「写真」だ。  資料写真を撮影してきて、それをフォトショップで加工して、漫画の背景にしていく。  手描きの背景もあるけど、大半は写真ベースだな~。  手描きでしっかり描いていけるだけの予算が付かないことのほうが多いんだもん。  だから受注時に「そうい ...

制作編

 ウチの作画のしかたは、我ながら独特だと思う。  昔は、普通に描いていた。  でも広告漫画を長くやっているうちに、少しずつ独特な描き方、仕上げ方に変化していったんだ。  普通にやってたら、厄介で面倒でイライラすることがずっと続いちゃうのよ。  採算合わないのよ。  でも、お客に文句言ってもムダなのよ ...

制作編

 広告対象について勉強して、自分なりのとっかかりを見つけたら、次はシナリオを書く。  ボクの場合、いきなりネームってのは滅多にない。  色んな妄想をしてみて、一番しっくり来て、お客の要望にも合致している妄想が浮かぶまでは、ネームは切らない。  なまじ絵にしちゃうと、それに引っ張られすぎて妄想の自由度 ...

制作編

 作画について、ボクが語れることはほとんどない。  何度も言うようだけど、ボクは描くのが苦手だから。  同人やってるレベルの人なら、誰だってボクより画力あると思うよ。  ただし、画力だけで漫画の良し悪しが決まるわけじゃないから、漫画としてならボクだって捨てたもんじゃないと思ってる。  新人賞獲ってデ ...

制作編

 この『広告まんが道の歩き方』で扱っている主なテーマは「広告界とのつきあい方」だ。  だから制作方法などの技術的なことは、この制作編でさえほとんど書いていない。  ただ、それでも多少は「広告漫画ならではの制作注意点」みたいなものはあるので、そういうことだけは書いておこうかと。  なので、このカテゴリ ...

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