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基礎編

 ボクは広告漫画を描く仕事をずっと続けてきている。  最初にやったのは25歳くらいの頃だから、もう四半世紀以上やっていることになる。  でも、ずっと続けてはいるけれど、広告漫画だけでやれた時期っていうのは、ほぼゼロに近い。  ボクの場合は「広告」と「広告漫画」の兼業なんだよ。  そうだから漫画もやっ ...

基礎編

 前の単行本の話に関連して、広告漫画の著作権の話をもう少ししておこう。  もっともボクは法律家ではないし、そもそも独自の著作権意識でやってるトコがあるので「ボクはこう考えてこうしているよ」というだけのことだけど。 広告漫画の依頼者は著作権なんか全然意識してない  え~っと……意外に思われるかもしれな ...

基礎編

 まぁ確かに、広告漫画を単行本にするのは難しい場合が多いよなぁ。  何せ、そのときの広告・宣伝・広報のために作ったモノなんだから、広告主にとっては単行本にする理由がない。  むしろ困ることになりかねない。  そのキャンペーンはもうやってないとか、商品もないとか、下手すりゃ会社もないとか。  商品やサ ...

基礎編

 全然無理じゃないよ。  ここまでの各項でも度々触れたけど、ボクは全然広告っぽくない「これは自分のオリジナル作品」って本気で思える広告漫画をいくつも手掛けてきた。  言っとくけど、ボクはネームバリューなんかないからね。  基本的に無名。  コネもないし、お金はもっとない(笑)。  基本的に裸一貫。 ...

基礎編

 ウチはまさにチームでやってる。  ボクは漫画家だけど、実は自分で描いていない。  かつては描いていたけど、ボク、元々絵が下手くそな漫画家だったから、今は自分では描かないで作画スタッフに任せているんだ。  でも、チームでやるほうが楽なわけじゃない。  また、特定のチームがいつまでも続くと思い込むのも ...

基礎編

 特にない……と思ったけど、ちょっとはあるな。  技術的な問題ってのはないと思うし、枠線の太さとかに広告特有の決まりがあるってわけでもない。  作業自体はいつも通りでいいと思う。  ただ、コマ割っていうよりも、広告としての紙面の使い方、見せ方の部分では普通の漫画とは違ってくる部分もある。  そこを考 ...

基礎編

 これはクライアント次第、としか言えないなぁ。  A社でNGな表現でもB社では気にしないってことは、けっこう多いからね。  ただ、長年やってると「こういう表現には気をつけたほうがいい」ってのは見えてくる。  一番気にされるのは性的描写、暴力描写、差別描写の3つかな。  作者にそういう意図がなくても、 ...

基礎編

 よく「依頼者がギャラを提示してくれない」といった声を聞くんだけど、ボクはギャラはこっちが提示すべきモノで、依頼者が決めるモノじゃないと思っている。  だから「提示してもらう」なんて考えたこともない。  だいたい、なんで自分の値段を赤の他人に決められなきゃならんのだ?  そもそも、自分で自分の値段が ...

基礎編

 広告漫画のほとんどは、数ページ以下の短いモノだ。  何十ページもある作品より、1ページだけ、4コマだけっていうほうが圧倒的に多い。  これは予算や広告企画がそうだからってのもあるけど、短いほうが読まれやすいってこともあるからだ。  一方で長編の広告漫画だって、もちろんある。  ページ数の違いは、長 ...

基礎編

 漫画でわかりやすい○○、といった本をあちこちで見かけるんだけど、ボクは全然そう思っていないんだよね。  アレは勘違い、誤解だって思う。  でも一方で、確かに漫画のほうがわかりやすく感じるっていうのもあると思う。  本当にわかりやすいんじゃなくて、そう感じる、抵抗感が少ないってコトなんだけど。  こ ...

基礎編

 そもそも漫画に必要なスキルってナンダ? という部分もあるので何とも答えづらいんだけど、必要かどうかは別として、あったほうがいいスキルはいくつも考えられるよ。  いやまぁ、何でもあったほうがいいには違いないんだけどね。 広告のリクツをちゃんと理解しておこう  まず第一に、広告漫画を手掛けるなら、広告 ...

基礎編

 広告漫画は、漫画を使った大喜利だ。  クライアントから出されるお題を受けて、そのお題をネタにした漫画を描く。  一応、広告だからお題(商品だったりサービスだったり)を肯定的に扱わざるを得ないっていう条件はあるものの、基本的には大喜利と同じだと思ってる。  一定年齢以上の方は、昔テレビでやっていた「 ...

基礎編

 ボクは広告代理店とかを通さずに、直接一般からの依頼を受けることが多い。  なので「ドコまでが自分の仕事か」は、あまり意識していない。  だって、自分の仕事がドコまでだろうが、自分以外の部分がダメなら全部がダメになっちゃうんだから。  一般企業は漫画だけでなく、広告のことだって素人なんだ。  だから ...

基礎編

 キャリアが大事だなんてことは、わざわざ言うようなコトじゃないんだけど、ときどきキャリアってモノを勘違いしてる人に出くわすことがあるんだ。  キャリアをつくる、とか言ってるのよ。  いや、確かに作るんだけどさぁ。  キャリアってのは、本当は「積み上げる」モノなんだよ。  これが実績ですって言って、個 ...

基礎編

 漫画家は普通、作品を読んでもらうこと、楽しんでもらうことを第一に考える。  よい作品を生み出そうと考える。  その気持ちは広告漫画でも同じなのだけど、広告漫画が「よい作品」を目指す理由は、一般的な漫画のソレとは若干違う。  漫画だけじゃなくて、広告という視点が加わってくるからだ。  漫画としていい ...

基礎編

 広告漫画は広告するために描かれる。  だから大きな意味では広告だ。  文字や写真で表現する代わりに漫画で表現した広告、ってことだからね。  だけど、広告になってれば漫画はどうだっていいというモンじゃない。  ていうか、どうだっていい漫画を描くのはつまらない。  そんな漫画を描かされて、しかも広告に ...

基礎編

 ここでは大雑把に、広告漫画を依頼されてから完成・納品に至るまでを紹介しようと思う。  あくまでもざっと流れを追いかけてみるだけだから、これだけでわかるってモンじゃないんだけどね。  それでも「どういう工夫をしているのか」「なんで、そんな工夫をしなきゃならかったのか」といった部分を意識して書いたつも ...

基礎編

 広告漫画は、漫画としての在り方、役割、扱われ方なども、普通の漫画とはだいぶ異なるんだ。 ナニがどう違うのか、そこをキチっと認識していないとズレた漫画、広告として役に立たない漫画になっちゃって、読者にもウケないし、広告主にも見限られちゃうの。 構成の違い  ボクは『ゴルゴ13』を愛読しているんだけど ...

基礎編

 ようこそ、広告漫画の世界へ。  ……と言いたいところだけど、いやぁ、厄介な世界に来ちゃいましたね。  この世界では、これまでに身に付けてきたアレとかソレとか、アナタが頼りにしていた色々な力が全然通じなかったりするのです。  逆に、アナタが取るに足らないと思っていたアタリマエすぎるコトが、思わぬ力に ...

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