ウチの映画コレクションを収納順に解説09/異星人との交流
前回のコラム後半からの流れを受けて、ここでも宇宙からの侵略者たちの映画が並ぶんだけど、徐々にね、友好的なエイリアンが多くなっていくのが、ウチのDVD棚の配列だ。
相変わらず古いのも新しいのもごちゃまぜだけど、基本的にはテーマやジャンル別に収納してるから、仕方ないのよ。
あ、ちなみに、この下のタイトル画像の写真は、この記事を書く数ヶ月前に撮ったものなので、今はちょっと配置がズレてるの。
もっとずっと上(以前)のほうの、デビィッド・クローネンバーグのコーナーに「ラビッド」と「シーバース」が加わったんで、そのせいでね、配置がズレたんだ。後から増えた分は、どっかでまとめて記事にしなきゃな〜〜(笑)。
※注1)
ここではベストテンとか星いくつといった評価はしない。何がベストかは自分でもわかんないもん。その日の気分によっても変わっちゃうし、駄作だと思っていた作品を観返したら超面白かったなんてこともあるし。
それにね、ダメダメな映画だからこそ救われるってこともあるのよ。よく出来た傑作じゃないからこそ、疲れていてもダラダラ観れるとかね。そういうわけでボクは、バカでダメな映画だってダメなりに愛しているんだ(笑)。※注2)
記事のほとんどはボクの記憶と印象だけで書いているので、一部に不正確な部分もあるかもしれない。ただし、実際の作品を観もしないで書いてるようなモノは1つもないよ。
インデペンデンス・デイ
大バカ大作映画の見本みたいに言われることが多くて、まぁボクもそう思うのだけど、けっこう好きで何度も観ている。だってこれ、典型的なヒーロー映画だもんね。異質で巨大な敵、凄まじいディザスター、それでも諦めず知恵と勇気で戦うヒーローたち。基本的にボクが好きな味付けなのよね(笑)。
ご都合主義な展開が多いとか、一夜漬けで作ったコンピュータウイルスでやっつけちゃうとか、色々無理がある設定だらけではあるのだけど、それを気にさせない勢いもあるので、ボクは気持ち良く観れちゃうんだ。つ~か、細かいコトをいちいち気にしてたらハリウッドアクション映画は観れないしね。無理はあるけどストーリー的な矛盾は少ないし、どうでもいい人間ドラマで余計な尺を使ったりもせずに盛り上げることに徹してくれるので、ボクは普通に楽しめたんだ。
ボクが持ってるDVDには「劇場公開版」と「ディレクターズカット版」の2バージョンが収録されてるんだけど、この映画に関しては正直どっちでも変わらない印象。「エイリアン2」「ターミネーター2」「アビス」などのキャメロン監督作品は、劇場版とディレクターズカット版(完全版)で大きく違ってくるんだけど、この映画の場合はそれほどじゃない。むしろ劇場版のままのほうがテンポがいい気がする。なお、DVDのメニュー画面が当時のMacのデスクトップを模しているので、今観るとすげぇ懐かしいのよね(笑)。
(1996年/アメリカ映画/監督:ローランド・エメリッヒ、脚本:ディーン・デヴリン、ローランド・エメリッヒ、音楽:デヴィッド・アーノルド、出演:ウィル・スミス、ジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマン、ランディ・クエイド)
インデペンデンス・デイ:リサージェンス
上の写真には写ってないんだけど、最近入手したし、わざわざ後回しにするのは面倒臭いからまとめて紹介しちゃおうかと。
前作の続編なんだけど、いまいちかなぁ。オリジナルキャストが再結集してたりして、まさに正統派続編ではあるし、前よりデカい宇宙船が襲ってきたりド派手にはなってるんだけど、それが凄く感じられない。最近のCGバリバリのVFX映画全般に言えることなんだけど、凄いことが起こっているんだと観客が感じるだけの「タメ」が足りない気がする。映像は凄いんだけど物語は薄くて、アトラクションだけになっちゃってるんだよなぁ。
あと、前作のキャラたちを安易に死なせちゃうのも気に入らない。脚本や原案に幾人もの名前が挙がってるけど「船頭多くして船、山を登る」ってヤツになっちゃってる気がする。イマイチまとまってないというか無理矢理まとめたというか、そんな印象なんだよなぁ。大規模ディザスターアクション映画だから、一応は円盤押さえてある(ただしレンタル落ち単価200円で)けど、前作ほど繰り返し観ることはない……かなぁ、たぶん。
(2016年/アメリカ映画/監督:ローランド・エメリッヒ、脚本:ディーン・デヴリン、ローランド・エメリッヒ、ニコラス・ライト、ジェームズ・A・ウッズ、ジェームズ・ヴァンダービルト、原案:ディーン・デヴリン、ローランド・エメリッヒ、ニコラス・ライト、ジェームズ・A・ウッズ、音楽:ハラルド・クローサー、トーマス・ワンカー、出演:リアム・ヘムズワース、ジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマン、ジェシー・T・ユーシャー、マイカ・モンロー)
スカイライン -征服-
なんだかわからないけど宇宙人が侵略してきて大変なことになっちゃう映画。一介の市民の主観だけで構成してるので、何がどうなってるのか、大きなところはわからないまま映画は進み、右往左往した挙句に「俺たちの戦いはこれからだ!」で終わっちゃう。POV映画じゃないけど、構造的にはPOV映画と同じだよね。これまたレンタル落ち200円じゃなかったら、わざわざ買わなかっただろうなぁ。
2017年12月に続編にあたる「ビヨンド・スカイライン」が公開されてるけど、そっちはまだ観ていない(2018年4月現在)。
(2010年/アメリカ映画/監督:グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウス、脚本:リアム・オドネル、ジョシュア・コーデス、音楽:マシュー・マージソン、出演:エリック・バルフォー、スコッティ・トンプソン、ブリタニー・ダニエル)
ダーケストアワー/消滅
先の「スカイライン -征服-」と同じように一般人視点で、問題解決までは描かない映画なのだけど、こっちのほうがボクは楽しめた。エイリアン侵略ものだけど、巨大宇宙船などは出てこない。エイリアンはエネルギー体で、電気を食う。だから電気を使うと見つかっちゃう。エネルギー体だから普通の物理攻撃では倒せない。そういう感じでサスペンスが続く。
それでも突破口を見つけての反撃とかあるから、単に蹂躙されるだけの映画よりは充足感を得られるので、たまに観ることはあるの。たまに、だけど。
(2011年/アメリカ映画/監督:クリス・ゴラック、脚本:ジョン・スペイツ、音楽:タイラー・ベイツ、出演:エミール・ハーシュ、オリヴィア・サールビー、レイチェル・テイラー、マックス・ミンゲラ)
カウボーイ&エイリアン
グラフィックノベルが原作の、西部劇時代を舞台にしたエイリアン侵略もの。地域を牛耳っている悪徳牧場主のハリソン・フォード率いるガンマンたちと、流れ者ガンマン(しかも宇宙人の光線銃所持)のダニエル・クエイグと、普段は敵対しているネイティブ・アメリカンたちと、人間に化けている正義の宇宙人が共闘して、侵略者に立ち向かう。
舞台が西部ローカルなだけで、原始的すぎる戦法でハイテク宇宙人をやっつけちゃうなど「インデペンデンス・デイ」と基本的な構造は一緒。せっかくの西部劇なんだから、もうちょっとソレっぽいシーンが欲しかったな~~。
(2012年/アメリカ映画/監督:ジョン・ファヴロー、脚本:アレックス・カーツマン、デイモン・リンデロフ、ロベルト・オーチー、原作:スコット・ミッチェル・ローゼンバーグ、音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、出演:ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード、オリヴィア・ワイルド)
エンダーのゲーム
「映像化不可能と言われた原作を、ついに映画化!」という触れ込みだったけど、そのフレーズは何度も聞いたし、実際に観てみると「不可能だったらやるんじゃね~よ!」ってレベルなことも多いんだよね。んで、この映画の場合は、映像自体は問題ない。現代のCG技術なら、もはや映像化不可能はあり得ないってレベルだし。
ただシナリオ的には、気になることがけっこうある。ものすごい数の艦隊戦をゲームとしてプレイする、というアイデアは面白くて見応えもあるんだけど、その前の無重力での訓練シーンとかね、それってプレイにどう関係するんだ? 軍隊式(実際、軍だけど)の合宿生活とかもゲーム能力にあんまり関係ない気がする。ゲームが得意な子供達の能力を引き出すのなら、もっと厨二な生活させたほうが有効なんじゃないのかなぁ。
懐かしの「スターファイター」などと同じ系譜の作品だと思うし、敵のエイリアンが虫型生命体なので「スターシップ・トゥルーパーズ」と同じ世界観のような印象で観ることもできるけど、バカに徹した作品と違って真面目に作ってるせいか、痛快感・爽快感がイマイチなのが残念。原作の深い部分はあまり表現できてないように思えるので、これなら、もっと痛快バカに描写しちゃったほうが売れたんじゃないかな~~(笑)。
(2013年/アメリカ映画/監督&脚本:ギャヴィン・フッド、原作:オースン・スコット・カード、音楽:スティーブ・ジャブロンスキー、出演:エイサ・バターフィールド、ヘイリー・スタインフェルド、ハリソン・フォード、ベン・キングズレー)
スターシップ・トゥルーパーズ
……というわけで、それなりの原作を痛快バカ映画にしちゃった典型例がコチラ。原作はロバート・A・ハインラインの「宇宙の戦士(邦題)」。ガンダムのモビルスーツの元ネタになったパワードスーツが出てくる作品として超有名だよね。
でも、この映画にはパワードスーツは出てこない。超ハイテクの宇宙戦争だけど、現代の海兵隊と変わらない感じの熱血突撃バカな地上戦がメインなのだ。突撃銃を構えて、人間よりもデカくて強くて、そのくせ知性もある虫の大群と至近距離で闘うのだ。それでいて青春成長ストーリーなのだ。血まみれの青春を駆け抜け、歴戦の勇士に育っていくサクセス物語なのだ。
映画的には脳より筋肉優先のバカ展開で、ブラックジョークや皮肉も多いのだけど、元々がナチスのプロパガンダ映画だった『意志の勝利』のパロディとして作られている(原作でもナチズム批判的な描写はある)ので、これはこれでアリだと思うんだ。マイケル・アイアンサイドの鬼軍曹はいい感じだしね。
なお、続編がいくつも作られていて、3作目にはついにパワードスーツが登場するのだけど、あんまり期待はしないほうが……(笑)。
(1997年/アメリカ映画/監督:ポール・バーホーベン、脚本:エド・ニューマイヤー、音楽:ベイジル・ポールドゥリス、出演:キャスパー・ヴァン・ディーン、マイケル・アイアンサイド、デニス・リチャーズ)
宇宙空母ギャラクティカ
スターウォーズの大ヒット直後にやってきた大型SF連続ドラマ。その第1話(パイロット版3時間)を劇場用に再編集したものがコレ。
人類が宇宙に進出してかなりの時が経った未来。人類は12の惑星に分散して住みつつ、ロボット生命体のサイロン人との長い戦争状態になっていた。そのサイロンとついに和平が結ばれることになるが、全ては罠。油断した人類の12惑星の全てが奇襲され、ほとんどが殺戮されてしまう。生き延びたわずかな人々は、旧型の宇宙空母ギャラクティカを中心に船団を組み、サイロンの執拗な追撃をかわしながら、幻の故郷「地球」を目指す……というお話。
当時、ボク大好きでねぇ。輸入版のギャラクティカのプラモを買って、部屋に飾ってたんだ。
この劇場版も、わざわざ日比谷の日劇まで観に行ったよ。この映画は当時話題になってた「センサラウンド音響」で公開されていて、それを体験するには都心の大型映画館に行くしかなかったんだよね。その後、放送されたテレビシリーズも毎週夢中で観ていた。サイロンの宇宙戦艦は円盤を2つ重ねたような外観なんだけど、正面(横?)から見るとスターウォーズのスターデストロイヤー(帝国軍の戦艦)が2つ重なってるようにも見えて、劇場で実際に観るまでは「なんだコレ? パクリじゃないのか?」と誤解してたもんだ(笑)。
なお本作は、2003年に「リ・イマジニングシリーズ」として「GALACTICA/ギャラクティカ」のタイトルでリメイクされ、2005年から2009年まで、起=13話、承=20話、転=20話、結=21話の4シーズンに渡って製作されている。けっこう評判良かったようだし、海外連続ドラマシリーズには珍しくちゃんと完結してるようなので、そっちもレンタル落ちで全話DVDを入手してるんだけど、実はまだシーズン1しか観てないんだ(2018年4月現在)。
いや、評判通りに面白いんだけど、どうも歳のせいか、連続シリーズを観続ける気力が弱くなっていてさぁ……。早く観なきゃなぁ。
(1979年/アメリカ映画/製作総指揮:グレン・A・ラーソン、監督:クリスチャン・I・ニービー・ジュニア、脚本:ドナルド・P・ベリサリオ他、音楽:スチュー・フィリップス、出演:リチャード・ハッチ、ダーク・ベネディクト、ローン・グリーン、マレン・ジェンセン)
スターゲイト
ローランド・エメリッヒ&ディーン・デヴリンのコンビが作った宇宙冒険もの「スターゲイトシリーズ」の第1作目となる映画。エジプトで発見された石の輪っかみたいな遺跡は、別の時代の宇宙の彼方の惑星とをつなぐスターゲイトだった。その向こう側には古代エジプトまんまの生活をしている種族がいて、太陽神ラーに支配されていた。主人公たちはラーから人々を解放するための戦いに身を投じていく……というお話。
ただ……シリーズ1作目ではあるのだけど、後のテレビシリーズと、この劇場版は本来別物。監督のエメリッヒも「テレビシリーズにはボクらは関係ない」と語っている。なのでボクは、これは単独の作品だと思っている。
なお、ウィキペディアによると、この映画は「初めてWebサイトを公開した映画作品」なのだそうだ。そっか1994年だもんなぁ。
(1994年/アメリカ映画/監督:ローランド・エメリッヒ、脚本:ローランド・エメリッヒ、ディーン・デヴリン、音楽:デヴィッド・アーノルド、出演:カート・ラッセル、ジェームズ・スペイダー、ヴィヴェカ・リンドフォース)
スタートレック
言わずと知れた超有名テレビシリーズだけど、ここで紹介するのは2009年に公開されたリブート版映画版シリーズのもの。もちろん過去の映画版もDVD持ってる(残念ながらテレビシリーズは多すぎてフォローしてない)んだけど、そっちは奥のほうにしまってあって出すのが面倒くさいから(笑)。
主人公カーク艦長の青年期から描き直したリメイクシリーズで、これまでのシリーズを全く知らなくても楽しめるように、新解釈で真っさらから構成し直している。そのため旧来のファンからは批判があったりもしたんだけど、ボクはこれはこれで楽しませてもらっている。
過去のシリーズと矛盾する設定もあったりするのだけど、このシリーズは「今までのシリーズとは異なる量子的な平行世界の物語」ということになっているので、同一人物が出てきても、全ては平行世界のことで別人なのだそうだ(笑)。
(2009年/アメリカ映画/監督:J・J・エイブラムス、脚本:アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、音楽:マイケル・ジアッキーノ、出演:クリス・パイン、ザカリー・クイント、エリック・バナ)
スタートレック/イントゥ・ダークネス
シリーズに度々登場した強敵、遺伝子操作を受けた優性人類「カーン・ノニエン・シン」が登場するリブートシリーズの第二作。カーン役はベネディクト・カンバーバッチで、若返ったスタートレックならではの新しいカーンを演じている。
本作で一番の見どころは、あの冷静沈着なスポックが激情に駆られてボッコボコの肉弾戦をしちゃうシーンだろうなぁ。「いや、それはない!」と思う人もいるかも(ボクもちょっと思った)けど、まぁ平行世界だからいいかと(笑)。
(2013年/アメリカ映画/監督:J・J・エイブラムス、脚本:デイモン・リンデロフ、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、音楽:マイケル・ジアッキーノ、出演:クリス・パイン、ベネディクト・カンバーバッチ、ザカリー・クイント、サイモン・ペッグ)
ミッション・トゥ・マーズ
この映画、公開されたときには全然興味持てなくて見逃してたんだよね。んで、DVD化されてから観て、今では何度観たかわからないほどになっている。つまり好きなんだ。
監督がデ・パルマだから、ショッキングシーンとかサスペンスが多い映画だと思ってたんだけど、むしろおとなしい。序盤に情け容赦ない謎の力の襲撃があるけど、そこ以外にはド派手なシーンは少なくて、知性と理性と勇気と愛の物語になってるの。嫌な人は全然出てこない。どいつもこいつもいい奴で、辛いこと、厳しい状況になっても感情的にならずに、論理的に向き合う。それでいて情も深い。いやぁ、本当にいい人たちばかりなんだ。ストーリー的には異星人なども出てくるSFなんだけど「アポロ13」や「オデッセイ(火星の人)」に近い作品なんだよね。
そういう映画だから、気持ちをアゲてくれるのよ。仕事で疲れて帰った後に、この映画を観て、ささくれた心を癒されたりしてるの。エンニオ・モリコーネの優しい音楽もいいしね。
よい旅をな、ゲイリー・シニーズ。
(2000年/アメリカ映画/監督:ブライアン・デ・パルマ、脚本:グレアム・ヨスト、ジム・トーマス、ジョン・トーマス、音楽:エンニオ・モリコーネ、出演:ゲイリー・シニーズ、ドン・チードル、ティム・ロビンス、コニー・ニールセン、ジェリー・オコンネル)
地球の静止する日
SF界隈では超有名な古典映画。戦争ばっかりしている地球人に警告するために宇宙人クラトゥが万能ロボット「ゴート」を引き連れてやってくる話で、まぁ、今観ると起伏が足りなくて退屈ではあるんだけど、SF映画好きとしては履修しておかないとアレなので(笑)。
ただね、この映画が作られた時代は米ソ冷戦の真っ只中で、宇宙人は敵国=侵略者のオマージュとして描かれることが多かった。そういう時代に、平和と共存を説く友好的な異星人を登場させたというのは、割と大きなことだったんじゃないかと思うの。
(1951年/アメリカ映画/監督:ロバート・ワイズ、脚本:エドムンド・H・ノース、音楽:バーナード・ハーマン、出演:マイケル・レニー、パトリシア・ニール)
地球が静止する日
「遊星よりの物体X」と「遊星からの物体X」みたいに、ちょっとだけ違うややこしいリメイクタイトルなのが、この映画。先の1951年版は「地球の静止する日」で、こっちは「地球が静止する日」。「の」と「が」が違うのだ。さらに「地球が静止した日(過去形になってる)」というB級マイナー映画(監督&主演はC・トーマス・ハウエル)もあり、とてもややこしい。
で、この映画は「が」のほう。基本的なあらすじは1951年版と同じだけど、今どきっぽくアクションを増やしたり、ロボット「ゴート」が巨大ロボかつナノマシン集合体になっていたりと新解釈になっているし、人気俳優を起用してCGも多用して映像的にもバージョンアップしている……んだけど、何故かちょっと地味な印象なんだよな~~(苦笑)。
(2008年/アメリカ映画/監督:スコット・デリクソン、脚本:ライン・ダグラス・ピアソン、デヴィッド・スカルパ、音楽:タイラー・ベイツ、出演:キアヌ・リーブス、ジェニファー・コネリー、ジェイデン・スミス、キャシー・ベイツ)
スターマン/愛・宇宙はるかに
これも優しい宇宙人シリーズ。あのジョン・カーペンター監督作品なんだけど、あんまりカーペンターっぽくない。いや、これはボクの偏見かもしれないけど。
ボイジャーのゴールデンレコードに記録された「地球に歓迎する」という言葉を信じて地球を訪ねてくれた宇宙人だけど、軍がUFOを撃墜しちゃって、救援の宇宙船が来る場所まで行かなきゃならなくなる。その旅の途中での人間とのふれあいを描いたロードムービー的なお話。そういえばディビッド・ボウイ主演の「地球に落ちてきた男」もロードムービーっぽいよなぁ。
宇宙人=スターマンはヒロインの夫に化けていて、死んだはずの夫の姿をしたスターマンに惹かれて、一緒に旅をする。
邦題には「愛・宇宙はるかに」という副題がついてるけど、スターマンが愛を理解していたかどうかは何とも言えない。優しいんだけど、それも地球人の主観で見てのことだから、単に現住生物をむやみに傷つけない理性的な宇宙人というだけかもしれないしね。
ただ、愛とかってのは元々が主観の産物だとは思うので、愛だと感じるなら愛でいいんじゃないかとも思うの(笑)。
(1984年/アメリカ映画/監督:ジョン・カーペンター、脚本:ブルース・A・エヴァンス、レイノルド・ギデオン、音楽:ジャック・ニッチェ、出演:ジェフ・ブリッジス、カレン・アレン)
コクーン
コクーンと言ったら、どっかの劇場を思い浮かべる人が多いだろうと思うんだけど、そんなことでは我が眷属にはなれない。SF映画ファンにとってコクーンとは、この映画のことに決まっている。
老人ホームの近くにある豪勢な別荘。そこのプールには不思議な「繭(コクーン)」が沈められていて、こっそり忍び込んでプールで泳いだおじいちゃん3人組は、身体が若者のように活発になっていく。実は繭の中には不老不死のアンタレス星人が眠っていて、おじいちゃんたちは、その力を吸い取ってしまったのだ……。
老いと若さ。生と死。そういう誰もが向き合わなければならないテーマを、友好的な宇宙人とのふれあいを通じて描いた若き日のロン・ハワード監督による佳作SF。ド派手なアクションなどは一切ないけど、意外に心にしみる作品なのだ。
(1985年/アメリカ映画/監督:ロン・ハワード、脚本:トム・ベネデク、音楽:ジェームズ・ホーナー、出演:ン・アメチー、ウィルフォード・ブリムリー、ヒューム・クローニン、スティーヴ・グッテンバーグ、ブライアン・デネヒー)
コクーン2/遥かなる地球
前作で宇宙の彼方に旅立ったおじいちゃんズが帰ってきて、繭に眠る異星人を救うために奮闘する。前作ラストで、優しくしんみりと終わった話に余計な蛇足をつけちゃった感は否めないんだけど、不老不死の星に行けるにも関わらず、最後には地球で己の寿命を全うする道を選ぶなど、かろうじて前作のしんみり感を残してはいる。
(1988年/アメリカ映画/監督:ダニエル・ペトリー、脚本:スティーブン・マクファーソン、音楽:ジェームズ・ホーナー、出演:ドン・アメチー、ウィルフォード・ブリムリー、ヒューム・クローニン、コートニー・コックス)
第5惑星
え〜っと……コレ、ある意味では異種族間のBLもので……。
ず〜っと戦争状態の地球人とドラコ星人。そんな中、地球人ダヴィッジとドラコ星人ジェリーが同じ惑星に不時着してしまい、最初は交戦状態だったものの生き延びるために協力しあうようになり、やがては友情が芽生え、そして妊娠! いや実はドラコ星人は雌雄同体で、男でも子供を産むのだ。
だがジェリーは、この星の現住生物に襲われて深手を負い、地球人であり敵でもあったダヴィッジに我が子ザミスを託して死んでしまう。
ダヴィッジはやむなく姿形も何もかも違うザミスを育て、やがて本当に親の気持ちになり、地球軍に捕まったザミスを救うために命を賭け、その行動が二つの星の架け橋となっていくのだ。
ううっ、ええ話やぁあああ!
(1985年/アメリカ映画/監督:ウォルフガング・ペーターゼン、脚本:エドワード・クマーラ、音楽:モーリス・ジャール、出演:ケイト・ベッキンセール、スコット・スピードマン、マイケル・シーン)
E.T.
これはもう、何も言わなくていいよね。有名すぎて語ること何もないし。この頃から「炎の少女チャーリー」くらいまでのドリュー・バリモアは可愛かったな〜とか、そんなことしか言えないし。
あ、そういやボク、この映画でどうしても見られないシーンがあるのよ。劇中でエリオット少年とETがシンクロしちゃうでしょ。んでカエルの解剖実習があるでしょ。そのシーンがね、見れないの。ボク、カエルが大の苦手なのよ。見るだけでダメなのよ。子供時代に近所の田んぼで大量に捕まえてきて、家の庭にあった空井戸に放り込んでおいたら雨の夜に大脱走されて、つかまえなきゃと外に飛び出したら、まるで「吸血の群れ」のようなアレになって……うあぁああああ、思い出すだけでダメだぁあああああ!!
とにかく、そういうトラウマ地雷シーンがあるせいで、大ヒット作の割には回数観てないんだ(10回以上は観てるけど、それくらいじゃボク的には「ただ観ただけ」なレベルなのよ……)。
でも、娘が幼い頃にETの絵本を買ってあげて、夜な夜な「とっとこハム太郎」と交互に読んで聞かせていたから、ストーリーはバッチリだぜ!!
(1982年/アメリカ映画/監督:スティーヴン・スピルバーグ、脚本:メリッサ・マシスン、音楽:ジョン・ウィリアムズ、出演:ヘンリー・トーマス、ドリュー・バリモア、ピーター・コヨーテ、ディー・ウォレス)
……というわけで、宇宙からの侵略者たちが、だんだんと優しい来訪者になってきたところで、今回はフィニッシュ。
この後は、地球人のほうが悪役な映画やこっちから異星に乗り込んでいく話などになっていき、やがて「アバター」や「トランス・フォーマー」を挟んでロボット系SFへとグラデーションしていき「ターミネーター」まで行ったところでタイムスリップものへと移り変わっていくのだ。