ウチの映画コレクションを収納順に解説03/モンスターからゾンビへ

2018年1月13日

 今回はウチのDND棚、上から2段目奥の左半分。

 1つの棚は悪魔や幽霊が中心だったけど、ここからは「怪物」が多くなる。
 霊的・精神的じゃなくて、物理で襲ってくる連中の出番ってことだね(笑)。

※注1)
ここではベストテンとか星いくつといった評価はしない。何がベストかは自分でもわかんないもん。その日の気分によっても変わっちゃうし、駄作だと思っていた作品を観返したら超面白かったなんてこともあるし。
 それにね、ダメダメな映画だからこそ救われるってこともあるのよ。よく出来た傑作じゃないからこそ、疲れていてもダラダラ観れるとかね。そういうわけでボクは、バカでダメな映画だってダメなりに愛しているんだ(笑)。

※注2)
記事のほとんどはボクの記憶と印象だけで書いているので、一部に不正確な部分もあるかもしれない。ただし、実際の作品を観もしないで書いてるようなモノは1つもないよ。

 

ヘンゼル&グレーテル

有名な童話の後日譚。幼い頃に魔女の館から逃げ延びたヘンゼルとグレーテルの兄妹は成長し、すご腕魔女ハンターとして戦い続けていた……というお話。
この手の童話を今風に新解釈したホラーアクションは山ほど作られているんだけど、安くレンタル落ちが売ってたから入手しちゃったの。B級には違いないんだけど、そこそこの予算で作られてるから、まだマシなほうだし(いや、ひどいのは本当にひどいのよ……)。
なお、お兄ちゃんのヘンゼルは、映画「アベンジャーズ」でホークアイ役をやってるジェレミー・レナーなんで、彼が弓とか使ってると、ついソッチを思い出しちゃうんだよね(笑)。
(2013年/アメリカ映画/監督:トミー・ウィルコラ、脚本:トミー・ウィルコラ、D・W・ハーパー、音楽:アトリ・オーヴァーソン、出演:ジェレミー・レナー、ジェマ・アータートン、ファムケ・ヤンセン)

シャドウハンター

普通の女子高生が、実は妖魔と戦う選ばれた戦士「シャドウハンター」だった……とかいう、ものすごくありがちなダークファンタジー。どうやらアメリカで人気のラノベを実写化したって感じらしい(ボクは原作は知らないんだけど)。
先の「ヘンゼル&グレーテル」もそうなんだけど、実は母親も特殊能力者で、その血を受け継いでいるといった設定も馬に食わせるほどたくさんあるよなぁ。
いや、パッケージ見たらバンパイアと戦ってたのでバンパイアものだと思って手に取ったんだけど、モンスターなら何でもかかってこい!な展開だった。
割と最近入手したからココに置いてあるだけなんで、近い将来には他の、もっと思い出しにくい奥のほうにしまっちゃうと思んだけど(苦笑)。
(2013年/アメリカ映画/監督:ハラルド・ズワルト、脚本:カサンドラ・クレア、音楽:アトリ・オーヴァーソン、出演:リリー・コリンズ、ジェイミー・キャンベル・バウアー)

ゴースト・エージェント/R.I.P.D.

またしても2013年の映画。ゴースト退治専門の秘密組織なんてのは、本当にしつこいくらいに多くて付き合いきれないんだけど、これは出演者がジェフ・ブリッジス、ライアン・レイノルズ、ケヴィン・ベーコンと豪華だったから観た。そんだけのキャスティングしてるってことは、全体的にも出来がマシな可能性が高いからね。
殉職してしまった熱血警官ニック(ライアン・レイノルズ)は、成仏できない霊たちを捕らえて霊界に送り返す警察的な組織「R.I.P.D.」にスカウトされ、先輩のロイ(ジェフ・ブリッジス)とタッグを組むことに……というストーリーで、アメコミが原作らしい。設定だけじゃなくストーリーやキャラの関係まで「MIB」のゴーストバージョンって感じ。
人間界では二人とも「人間界の姿」になるんだけど、ジェフ・ブリッジスはゴージャスな美女で、ライアン・レイノルズはみすぼらしいオッサンになっちゃうんだ。
(2013年/アメリカ映画/監督:ロベルト・シュヴェンケ、脚本:フィル・ヘイ、マット・マンフレディ、音楽:クリストフ・ベック、出演:ジェフ・ブリッジス、ライアン・レイノルズ、ケヴィン・ベーコン)

ファイナル・ガールズ/惨劇のシナリオ

タイトルがイマイチだし、監督や出演者もよく知らないし……というわけで、あんまり期待しないで観たんだけど、すごく面白かった
「13日の金曜日」的な、リゾートに出かけた若者たちが次々と……というストーリーの映画の中に入り込んでしまうホラーコメディで、その手の絶叫ホラーに詳しければ詳しいほど楽しめるネタも盛り沢山。
でも、そういうのに詳しくなくても十分に楽しめる。なんせ、普段はアニメ中心のウチのスタッフにも観せてあげたらDVD欲しくなって買っちゃったらしいからね。思わず感情移入して泣かせる展開や熱くなるシーンもあるから、むしろホラーにスレてない人のほうがいいのかも。
コメディタッチなんで爆笑シーンもいっぱいなんだけど、ネタバレしてないほうが楽しめるだろうから、ここでは言わない。観て。
(2015年/アメリカ映画/監督:トッド・ストラウス=シュルソン、脚本:M・A・フォーティン、ジョシュア・ジョン・ミラー、音楽:グレゴリー・ジェームズ・ジェンキンス、出演:タイッサ・ファーミガ、マリン・アッカーマン)

キャビン

タイトルがイマイチだし、監督や出演者もよく知らないし……というわけで、あんまり期待していなかったんだけど、ツイッターで漫画家の万乗大智先生が絶賛してたんで観たら、すごくボク好みの作品だった(やっぱ趣味の合いそうな人とは仲良くしておくものだよなぁ)。
内容は「13日の金曜日」的な、リゾートに出かけた若者たちが次々と……という、ありがちな……あれ? ついさっき同じ文章を書いたような(笑)
でも、ありがちなホラー展開だったのがどんどんジェットコースター的にスケールアップしていき、最後には「もう、どうにもならないっちゃ~~~!」になっちゃうムチャクチャっぷりが楽しい。
やはりホラーファンであればあるほど楽しめるお遊びだらけで、監督やスタッフがマニアなことがすごくわかる。劇中で世界各国でのホラー展開が紹介されるシーンがあるんだけど、日本の描写が「学校の怪談の失敗例」みたいで「うわぁ、よく出来てる」って思っちゃった(笑)。
円盤のパッケージや宣伝では「この展開は絶対読めない」とか書いてるけど、いや確かに予想を超えていくんだけど、そんな面倒なことは考えずに、ひたすら暴走していくノリを楽しむのが正解な映画だよ。
(2012年/アメリカ映画/監督:ドリュー・ゴダード、脚本:ドリュー・ゴダード、ジョス・ウィードン、音楽:デヴィッド・ジュリアン、出演:クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース)

マニトウ

先の「キャビン」から、いきなり70年代のカルト映画「マニトウ」になるのは、実はどっちもクトゥルー神話をネタ元にしているからなの。
DVD版に付属していた特製ブックレットを読むまでボクも知らなかったんだけど、マニトウのラストで召喚される邪神ってクトゥルー系らしいんだ。
で、この映画、ボク大好きなのよ。
若い頃に映画館で観て、その後テレビ放送版を録画して全編暗記するまで観て、さらに自分への誕生日プレゼントと言い訳してDVDまで買っちゃって、今でも繰り返し観てるのよ。
そんなに好きなのに、どこがどういいのかは上手く語れない。古い作品だから特撮もイマイチで、今の若い人が観たら笑っちゃうかもしれない。内容も漫画的だし。
でも好きなものは好きなんだ。どうしても好きなのよ。
女の首にできたしこり。急激に成長するそれは胎児としか思えない。信じがたい現象に困惑する医師。「パナ・ウィチ・サリトー」という謎の言葉。甦ろうとする古代の強力な呪術師。それに立ち向かう現代の呪術師。万物に宿る精霊=マニトウを喚び出しあう激闘。恋人の愛と勇気が、古代人が知らない新たな力=機械のマニトウを目覚めさせる熱血展開のクライマックス。
いや本当に漫画っぽい! ホラーというよりヒーローアクションになっちゃってる(戦い自体も宇宙空間でのビームの撃ち合いだし)。
でもそんなおバカで勢いだけの展開だからこそ好きなのよ~~(笑)。
ただ……そんなにまで好きなんだけど、今ボクが持ってるDVDには1つだけ残念なトコがあるの。
それは中盤で医師と主人公が話すシーン。女性の首のしこりの中に潜む胎児=古代の悪霊は光を恐れる。その理由は検査のためにレントゲンを使いすぎたからだ。胎児の段階で幾度もレントゲンを浴びると細胞に異常を生じやすい。それを悪霊は嫌っているのだと医師は気づく。そのときのセリフがね、今のバージョンでは昔のテレビ吹替版とは違ってるんだ。テレビ版では「奇形にしてしまったんだ」というセリフがあって、ただでさえ恐ろしい悪霊なのに奇形だなんて……とゾッとしたんだけど、そのセリフがないの(別に翻訳が間違ってるわけじゃなくて、同じ台詞の意訳の違いっていうだけなんだけどね)。
もちろん、このセリフは今ではちょっとマズイ表現なので、そういう字幕を入れられないのは当然だ。だから不満を言っても仕方ないんだけど、それでもね、そういうセリフを覚えている身としては残念に感じちゃうんだ。ダメなのはわかっていても……(苦笑)。
(1978年/アメリカ映画/監督:ウィリアム・ガードラー、脚本:ジョン・セダー、トーマス・ポープ、音楽:ラロ・シフリン、出演:トニー・カーティス、スーザン・ストラスバーグ)

ハウリング

ジョー・ダンテの出世作であり、1980年代に立て続けに公開された「現代を舞台にした人狼映画」の1発目がコレだったんだよね。
史上初めて狼人間への変身シーンをオーバーラップやカット切り替えに頼らずに描写してみせた作品で、公開時には「うわ、どうやって撮影してんだろ!?」と度肝を抜かれたもんだ。
特撮を担当したのは、後に「遊星からの物体X」でも凄いシーンを見せてくれるロブ・ボッティンで、この当時は無名の21歳。
師匠のリック・ベイカーが、この直後に公開される「狼男アメリカン」のほうを引き受けたせいで弟子に仕事が回ってきたらしいんだけど、そのチャンスを最大限に生かして、師匠もびっくりの変身シーンをやってみせた。公開された「ハウリング」を観たリック・ベイカーとジョン・ランディスは、慌てて「狼男アメリカン」の変身シーンを撮り直したんだって。
特撮は基本的に着ぐるみなんだけど、当初はコマ撮りアニメでて狼人間を撮るつもりだったらしく、それらも特典のメイキング映像などで観ることができる。本編でもほんのちょっとだけ使われてるけど、やっぱ動きがカクカクしちゃってるから着ぐるみにして正解かな~~。
なお、大ヒットしたおかげで、その後いくつも続編を称する作品が作られてるけど、他のハウリングはどれもイマイチだと思うな~~(苦笑)。
(1981年/アメリカ映画/監督:ジョー・ダンテ、脚本:ジョン・セイルズ、テレンス・H・ウィンクルス、音楽:ピノ・ドナッジオ、出演:ディー・ウォレス、パトリック・マクニー)

狼男アメリカン

先の「ハウリング」と立て続けに公開された狼男映画で、特殊メイクの大御所リック・ベイカーの手によるハウリング以上にリアルな変身シーン(同年のアカデミーメイクアップ賞を受賞)が凄い。CGがなかった時代に、よくぞやったという感じ。もっとも、そういう凄いシーンになったのは前述の通り、ハウリングが凄かったおかげなんだけどね。
ハウリングのジョー・ダンテ監督も、この映画のジョン・ランディス監督も、どちらもコメディ出身の監督なんだけど、ハウリングがハード路線なのに対して、こっちはややコメディ仕立て。
死後も何度も現れる親友が、登場の度に腐敗の度合いがひどくなっていくなどの設定も楽しく、ボクはけっこう繰り返し観てるの。
(1981年/アメリカ映画/監督&脚本:ジョン・ランディス、音楽:エルマー・バーンスタイン、出演:デヴィッド・ノートン、グリフィン・ダン)

ウェス・クレイヴン’s カースド

ウェス・クレイヴンの映画の邦題って、いちいち「ウェス・クレイヴンの~」って付くんだよなぁ(笑)。
これも現代のロサンゼルスを舞台にした人狼映画で、ハイスクールの姉弟が狼人間に襲われて……というお話。この映画では、感染の元となった狼人間を殺せば呪い(カースド)を断つことができるという設定なので、身近な人間の誰が狼人間なのかという推理ものっぽい部分もあるのだけど、ま、全体的には軽いノリのハイスクールものっぽいので、ちょっとしたテレビムービーって感じかなぁ。
(2005年/アメリカ映画/監督:ウェス・クレイヴン、脚本:ケヴィン・ウィリアムソン、音楽:マルコ・ベルトラミ、出演:クリスティーナ・リッチ、ジェシー・アイゼンバーグ)

ウルフマン/狼男伝説

19世紀頃のイギリスを舞台にした狼男ものなんだけど、吸血鬼も普通に存在していたり、その手の魔物を狩る専門のハンターが大勢いたりと、そういう世界観の作品になっている。
ストーリー的には「正義の心を持った狼男が誕生するまでのテレビシリーズ・パイロット版」みたいな感じだった。
(2012年/アメリカ映画/監督:ルイス・モーノウ、脚本:ルイス・モーノウ、マイケル・タブ、音楽:マイケル・ワンドマッチャー、出演:エド・クイン、スティーヴン・バウアー、スティーヴン・レイ)

ウルフマン

オリバー・リード主演で大ヒットした古典の名作、オリジナルの「狼男(1941年)」を直球でリメイクした作品。
主人公のローレンス・タルボット役にベニチオ・デル・トロ(製作にも名を連ねている)、謎を秘めた父親役にアンソニー・ホプキンス、事件を追う警部にヒューゴ・ウィーヴィング、と大物映画スターを起用していて、ユニバーサル映画伝統のモンスター映画復活を目指した大作になっている。
監督のジョー・ジョンストンは、スターウォーズシリーズなどにも関わった特撮出身で、それだけに変身シーンもかなりリアル。出てくるのは今どきの狼人間ではなく、オリジナル版の雰囲気そのままの狼男なんだけど、特撮が上手いから古めかしい感じはしなかったな~。
ストーリー的にも見せ場が多くて飽きないし、特典映像付きでDVDとブルーレイ同梱のコレクターズエディションがブックオフなどの格安コーナーの常連になっていて入手しやすいので、何度も繰り返し観てしまった。
(2010年/アメリカ映画/監督:ジョー・ジョンストン、脚本:アンドリュー・ケビン・ウォーカー、デビッド・セルフ、音楽:ダニー・エルフマン、出演:ベニチオ・デル・トロ、アンソニー・ホプキンス)

デス・プルーフ in グラインドハウス

この映画は全然ホラーじゃない(変質者が襲ってくる映画ではあるけど、ボクは超常現象を伴うものだけをホラーだと思うことにしている。それ以外はテラー)。
でも、この映画はこの後の「プラネット・テラー in グラインドハウス」と同時上映……というか2本立てセットの作品なんで、一緒に置いとくしかないのよね~~。
グラインドハウスというのは低予算B級映画ばかりを2~3本立てで上映している映画館(場末のドライブインシアターとか)のことで、クエンティン・タランティーノが盟友ロバート・ロドリゲスとコンビで、そういう映画館で上映していそうな低俗で質が悪くて雑な映画を狙って作っている。
んで、そういう企画なんで、この映画もわざと雑に作られている。フィルム管理が悪い感じを出すために、わざと画面にノイズ入れたり、音が割れていたりね。ストーリーなんかロクにない(っていうかタランティーノはいつもそうだ)し、とにかく車が走り回って大騒ぎしたり意味のないシーンが延々と続くだけなんだ。
ただ、そんな映画でも主演(?)のクズ変質者がカート・ラッセルだったりして、変なとこには予算使っている。それもまたタランティーノだけど(苦笑)。
でも、そんなカート・ラッセルが情け容赦一切なく徹底的にボコボコにされるクライマックスは、けっこう痛快でもあるんだよな〜。
(2007年/アメリカ映画/監督&脚本:クエンティン・タランティーノ、製作:クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス、エリザベス・アヴェラン、エリカ・スタインバーグ、出演:カート・ラッセル、ヴァネッサ・フェルリト、ゾーイ・ベル)

プラネット・テラー in グラインドハウス

先の「デス・プルーフ in グラインドハウス」とセットの作品。特殊な薬が漏れてゾンビが蔓延しちゃって……というのを、えげつない描写と演出で見せる、いかにもB級って感じに作った作品。
序盤で片足を失ったローズ・マッゴーワンが、義足代わりにマシンガンを装備して登場するクライマックスはけっこう有名だよね。
「デス・プルーフ」同様に画面はわざと質が悪いように仕上げられているけど、こっちはさらに悪ノリして、途中のフィルムをなくしちゃったという設定で、いきなりシーンが飛んでしまったりする。そんなことしても平気なくらいストーリーはどうでもいいというわけだ。
で、そんなバカ映画なのに出演者は無駄に豪華。ブルース・ウィリスが腐って溶けたりするのは滅多に見れないよなぁ。
(2007年/アメリカ映画/監督&脚本:ロバート・ロドリゲス、、製作:クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス、エリザベス・アヴェラン、音楽:グレーム・レヴェル、出演:ローズ・マッゴーワン、フレディ・ロドリゲス、マイケル・ビーン、ブルース・ウィリス、トム・サヴィーニ、クエンティン・タランティーノ)

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

もう説明するのもアホらしいくらいに有名な、現在のゾンビ映画の祖となった作品。超低予算の自主製作映画に近いレベルながら、この一本でロメロはゾンビの父となり、その後の膨大なゾンビ映画を生み出した。
初めて観たのは、たぶん20歳くらいの頃だったと思う。その時点ですでに伝説だったから、そういう古典的名作も観ておこうという気分で観たのだけど、今観てもけっこう怖い。
予算がないからドキュメンタリーっぽい演出にしていて、しかもモノクロだからアラが目立たなくて、そのせいで怖いのよ。ホラーファンなら知らない人はいないレベルの基本だから、冒頭の名台詞(?)「お前をつかまえにくるぞ、バーバラ」は、あちこちの映画でパロったりネタにされたりしてるよね~~(笑)。
(1968年/アメリカ映画/監督&原案:ジョージ・A・ロメロ、脚本:ジョン・A・ルッソ、音楽:ブウィリアム・ルース、フレッド・シュタイナー、出演:デュアン・ジョーンズ、ジュディス・オーディア)

ゾンビ(ドーン・オブ・ザ・デッド)

小学生の頃、通学路にこの映画のポスターが貼ってあって、その前を通るのが怖かった。あのエレベーターの中にどわぁあっとゾンビたちがなだれ込んで来るシーンのヤツね。本当に怖くて、そこだけ目をつぶって通ったもんだ。
そんな子だったのに、ホラーは好きだったんだよ。その頃から。
幼稚園くらいからハマープロの「吸血鬼ドラキュラ」とか観てたし、石原豪人とかの怖い絵がいっぱいの「いちばんくわしい世界妖怪図鑑」とかも持っていて、でも映画の写真を使った「蛇女」のページだけは怖すぎて開けなくて、泣きながら、でも手放さないボクを見かねた祖母が、そのページだけ糊で貼り付けた……とか、そういう子だったの。
閑話休題。
というわけで思い出深い「ゾンビ」なのだけど、大人になると怖いっていうより環境ビデオみたいになっちゃって、なんとなく今日も観てるといった作品の代表格になってしまった。
いや、誰もいないショッピングセンターでやりたい放題なんて、異世界転生無双みたいなファンタジーだと思うのよ。おっかないシーンは山ほどあるけど、虚無的な開放感というか、そういうのに浸りたいときってのがあって、ついつい観ちゃうんだよね。ロメロ作品って、けっこうコミカルな演出も多いしさ。
「悪いな、こんな高級品(ライフル)をタダでいただきだ」「地獄が満員になると死人が歩き出すのさ」など、忘れられない名台詞もけっこうあるし、エンディングのあの呑気な音楽を、ふと口ずさんでいたりすることもあって、本当に何度も何度も観てる映画なの。
ちなみにボクが持ってるのは北米公開版。他にダリオ・アルジェント監修版や日本公開版など、いくつかのバージョンがあって、それぞれ観ているんだけど、この北米版が一番ロメロらしいと思ってるんだ。
(1979年/アメリカ・イタリア合作/監督&脚本:ジョージ・A・ロメロ、音楽:ゴブリン、ダリオ・アルジェント、出演:デビッド・エンゲ、ケン・フォリー、スコット・H・ライニガー、ゲイラン・ロス)

死霊のえじき(デイ・オブ・ザ・デッド)

「ナイト・オブ〜」「ゾンビ」に続く3部作の最後の一本。最初が夜(ナイト)で、2作目が朝(ドーン)で、3作目が昼(デイ)なんだよね。
特殊メイク担当のトム・ヴィーニの技術が進歩したせいで、過激な残酷シーンがけっこう多いんだけど、以前の日本公開版、その後のVHSやLDではそうしたシーンが細々とカットされていた。ボクが持ってるのは2004年にハピネット・ピクチャーズがリリースした「死霊のえじき/完全版」で、公開から20年近く経ってようやくオリジナルバージョンが観れたわけ。
この映画で一番印象的なのは、やっぱりゾンビの「ボブ」だよね。
この作品以降、ロメロ監督は明らかにゾンビ側に感情移入していて、ゾンビたちが人間を襲うシーンではゾンビのほうを応援したくなることが多いんだよな〜〜(笑)。
(1985年/アメリカ・カナダ合作/監督&脚本:ジョージ・A・ロメロ、音楽:ジョン・ハリソン、出演:ロリー・カーディル、リチャード・リバティー、テリー・アレクサンダー、ジャーラス・コンロイ、ジョセフ・ピラトー)

ランド・オブ・ザ・デッド

前作「死霊のえじき」から20年を経て、ついにロメロのゾンビが復活。
その間に数多くのゾンビ映画が生まれたけど、やっぱ元祖ロメロのゾンビが観たかったから、公開されたときはすごく嬉しくてさ。ボクのコレクションはほとんどが中古やレンタル落ちなんだけど、このDVDは発売とほぼ同時に新品で買ったんだ。ここ数年はそういうタイトルも増えてるんだけどさ。
この映画では、もう完全にゾンビ側が正義。横暴で身勝手で醜い人間どもを、純粋なゾンビたちがやっつける展開になってる。ロメロ映画お馴染みのトム・ヴィーニは本作では特殊メイクなどを担当していないんだけど、ゲストのゾンビ役で出演して嬉々として人間の頭を鉈でかち割っている。
また、ゾンビコメディの傑作「ショーン・オブ・ザ・デッド」のサイモン・ペッグとエドガー・ライトもチョイ役でカメオ出演していて、その様子は特典映像で観られる。憧れのロメロ監督に会えてはしゃぎまくる二人の姿は、見ていて微笑ましいよ。
名優デニス・ホッパーのクズっぷりジョン・レグイザモも憎めない悪役も楽しめる。ボクはロバート・ジョイが演じる「チャーリー」が好き。おとなしいけど射撃の名手で、銃口に唾をつけて(そうすることで光を捉えるのだそうだ)から必殺必中の一弾を撃つシーンはすごくかっこいいと思うんだ。
(2005年/アメリカ映画/監督&脚本:ジョージ・A・ロメロ、音楽:ラインホルト・ハイル、ジョニー・クリメック、出演:サイモン・ベイカー、デニス・ホッパー、ジョン・レグイザモ、アーシア・アルジェント、ロバート・ジョイ)

ダイアリー・オブ・ザ・デッド

「ランド・オブ・ザ〜」で復活を果たしてからの第二作。この時期に流行し始めたPOV(主観映像)方式を取り込んで、フェイク・ドキュメンタリーっぽい構成になっている。全編が映画学科の学生たちが撮影したゾンビ事件の映像、という扱いなんだ。POV方式は低予算映画に向いているので山ほど作られているんだけど、さすがにロメロはちゃんとエンターテイメントになるように編集していて、POV映画にありがちな垂れ流しにはなっていない。
メインキャストではなく声だけの出演(お遊び)として、ウェス・クレイヴン、スティーヴン・キング、サイモン・ペッグ、ギレルモ・デル・トロ、クエンティン・タランティーノ、トム・サヴィーニなどが出てるんで、ファンなら探してみるのも楽しいよ。
(2008年/アメリカ映画/監督&脚本:ジョージ・A・ロメロ、音楽:ノーマン・オレンスタイン、出演:ミシェル・モーガン、ジョシュ・クローズ、ショーン・ロバーツ)

サバイバル・オブ・ザ・デッド

前作「ダイアリー・オブ〜」のスピンオフというか、アナザーストーリーというか。「ダイアリー・オブ~」の中盤で学生たちのバスを襲う脱走兵たちが主役で、学生たちと別れた後の彼らの行動を描いているけど、こっちはPOVじゃない。
ゾンビを飼いならすことに成功した孤島を舞台に、有力者同士の諍いが描かれるんだけど、ストーリーは割とどうでもいいかも。
2017年7月、ロメロ監督は亡くなられてしまったため、これが遺作ということになるけど、実は撮影中だった作品があるようなので、いつか本当の遺作を観ることができるんじゃないかと思っている。
(2009年/アメリカ映画/監督&脚本:ジョージ・A・ロメロ、音楽:ロバート・カールリ、出演:アラン・ヴァン・スプラング、ケネス・ウェルシュ、デヴォン・ボスティック)

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記

オリジナルの「ナイト・オブ・ザ〜」をロメロ監督の特殊メイクを担当してきたトム・サヴィーニ監督でリメイクしたもの。
実はボク、この映画をナメてて、ずっと無視してたのよ。あの名作に余計なちょっかい出すなよ、みたいに思っててさ。死霊創世記っていう副題(あくまで邦題だけどね)も気に入らないし、えげつない特殊メイクを手がけてきたトム・サヴィーニが監督だし、そういう残酷描写だけが売りなんだろうな〜って思い込んでたの。
でも実際に観てみたら、ものすごく丁寧にリメイクされていたの。残酷描写も、むしろおとなしい。ごめん、トム・サヴィーニ。ボク、あなたのことを誤解してた!
基本的なストーリーはオリジナルに忠実なんだけど、ヒロインのバーバラがだんだんと強い女性に変わっていくなど、ストレスの少ない作品になっているところなんかもボク的には好き。
まぁ気持ちの良いハッピーエンドってわけにはいかないんだけど、後年のロメロ映画で幾度も描写されてきた人間の醜さ、残虐性などが強調されていて、オリジナル版よりメッセージ性が明確に強調された作品になってるように感じる。
(1990年/アメリカ映画/監督:トム・サヴィーニ、脚本:ジョージ・A・ロメロ、製作総指揮:メナハム・ゴーラン、ジョージ・A・ロメロ、音楽:ポール・マックローグ、出演:トニー・トッド、パトリシア・トールマン、ウィリアム・バトラー)

 

 ……と、ここで「ウチのDVD棚/スライド奥2段目前半」は終了。

 この後、まだまだゾンビものは続く。いや「オブ・ザ・デッドもの」って、凄まじく多いからねぇ。もっとも低予算映画の代名詞みたいなもんだから駄作もすごく多くて、さすがに全部は追いきれないんで、あと少しで一旦終了にはなるんだけど(でも他の場所にも、迂闊にも掴んでしまった三流ゾンビものが収納されていて……)。