小説イバライガー/第26話:燃えろ!イバライガーショー!!(前半)
(←第25話後半へ) OP(アバンオープニング) 「……誰にも見つかってないくじゃ?」 「……大丈夫くじゃ~。根拠はないけど大丈夫くじゃ~~」 「それにしても、何で『くじゃ~』なんだくじゃ?」 「仕方ないくじゃ。こそこそしてると、ついくじゃ~になってしまうくじゃ~~」 「後遺症ってやつくじゃ~~」 ...
小説版イバライガー/第25話:未来の想い出:3(後半)
(←第25話前半へ) Bパート 時が、流れた。 誰もいない。 ワカナの時間が止まってから、どれほどの時が過ぎたのか。 私は、受け取った。 人の願い。人の悲しみ。人の希望。 つなぎたい。託されたものを、次の世界へ。 ワカナの望みを叶えたい。 もう、それだけだ。私には、それしかない。 ...
小説版イバライガー/第25話:未来の想い出:3(前半)
(←第24話後半へ) OP(アバンオープニング) 病院から、次の施設に移動した。 太陽光発電、燃料電池などが十分以上に整った施設でなければ、これ以上のサバイバルは難しいからだ。 近郊で、それがある施設は1つしかなかった。 全ての始まりの場所。 ワカナたちが、かつて働いていた素粒子研究機関。 ...
小説イバライガー第23~24話/筆者コメンタリー
第23話コメンタリー 密かに侵入して浸かっていた ブラックやミニブラって、そういう奴らだからね~~。当たり前のように銭湯として利用してたんだろ~な~。想像するだけで絵になるな、あいつら(笑)。 カオリと月夜 カオリちゃん、ボク好きなんです。こういう子は守ってあげたい(笑)。 みんな気づ ...
小説版イバライガー/第24話:未来の想い出:2(後半)
(←第24話前半へ) Bパート 「ブレイブ……インパクトッ!!」 引き金を引く。培養したナノパーツに、圧縮したエモーションを込めて撃ち出す砲台だ。射出時の調整によって様々なバリエーションが可能で、イバライガー並みの威力がある。ジャークの侵攻に備えて設置しておいたものだが、この大群相手では心もとない ...
小説版イバライガー/第24話:未来の想い出:2(前半)
(←第23話後半へ) OP(アバンオープニング) 土砂降りの雨と、猛烈な水蒸気。 身体に当たった水滴が、一瞬で蒸発している。体表でライデンフロスト現象が起こり、シンの身体は、薄い膜に覆われたように見えた。 変身が解かれ、元の姿に戻りつつある。 いや、違う。 雨が洗い流しているが、本当は血ま ...
小説版イバライガー/第23話:未来の想い出:1(後半)
(←第23話前半へ) Bパート 「……そ、そんなことが……!?」 カオリが、息を呑んだ。 「マ、マジかよぉお……」 ミニブラックも、唖然としている。 「じゃ、じゃあ……イバライガーって元々は変身ヒーローだったのか? しかもバイオ系の!?」 マーゴンがツッコんだ。ツッコまずにいられなかったのだろ ...
小説版イバライガー/第23話:未来の想い出:1(前半)
(←第22話後半へ) OP(アバンオープニング) 食事を済ませた。牛丼弁当である。 今日はたくさんのことがあったから、誰も炊事当番ができなかったのだ。 これからのことが気になって食が進まないかも……と思ったが、全員がキレイに食べていた。 空になった容器を集めながら、カオリはホッとした。 袋 ...
小説イバライガー第21~22話/筆者コメンタリー
第21話コメンタリー 初代用のマント ずっと前から、初代様にはマントが似合うだろうなぁと思っていた。口元まで隠すくらいの感じで、黒いマントに身を包んでいたら惚れてまうな~って。 だから、そうした。本編中で描写しているように、海賊っぽいボロボロな感じのマントだ。そういうマントがかっこいいと思ったけど、 ...
小説版イバライガー/第22話:天使の歌声(後半)
(←第22話前半へ) Bパート 敵の拳が、ブラックのマスクをかすめた。 一瞬、フェイスバイザーにノイズが走り、すぐに修復された。 だが、わずかずつダメージは蓄積されているはずだ。 瞬時に修復されるから見た目には変わりないように見えるが、身体全体のナノパーツは減っている。ダメージを受けていない ...
小説版イバライガー/第22話:天使の歌声(前半)
(←第21話後半へ) OP(アバンオープニング) 私は、もう動けない。だから、お願い。 私の中の私。みんなのそばに、いてあげて。私の代わりに。 違うわ。あなたは、あなた。私じゃない。 私の想いを持っていても、あなたは、あなた自身なの。 私は、あなたの代わりにはなれない。 私は、私? ...
小説版イバライガー/第21話:時をかける少女(後半)
(←第21話前半へ) Bパート つくばから土浦市街に向かって伸びる大通りを、一気に突っ走る。 数台の車が驚いて急ブレーキを踏んだ。すまない。だが、今は仕方がない。 「イバライガーR、目立ちすぎですよ! いいんですか!?」 後ろをトレースしてくるミニRが叫んだが、Rは答えなかった。 周囲を気に ...
小説版イバライガー/第21話:時をかける少女(前半)
(←第20話後半へ) OP(アバンオープニング) イバガールは、プールサイドに座っていた。 NPLに足を浸し、水面を見つめる。 何もない。 少し前まで、ここにはミニライガーRの「コア」が沈んでいた。 そのミニRは今、イバライガーRとともにパトロールに出ている。 ミニRが起動できたら、次は ...
小説イバライガー第19~20話/筆者コメンタリー
小説イバライガーの19~20話に関する筆者コメンタリー。 実は、このあたりが一番曖昧なままだったんだ。執筆開始までに各エピソードごとの内容をまとめて整理して、あらすじを決めてあるんだけど、このあたりはイマイチしっくり来なくて迷ったままになってたんだよね。 なので色々と、本当に執筆する段階になっ ...
小説版イバライガー/第20話:メモリーズ(後半)
(←第20話前半へ) Bパート その祈りに応えたように、イバライガーRが特異点の中に出現した。 シンやワカナ、他の仲間の想いも感じた。 気づいたときには、こちら側の世界に戻っていた。Rが私を救出したのだ。 特異点の中では時間は無意味だ。永遠と一瞬は、同じものだ。 故に、私にとっては消滅した ...
小説版イバライガー/第20話:メモリーズ(前半)
(←第19話後半へ) OP(アバンオープニング) シンの手を握った。ワカナと抱き合った。 マーゴンやカオリ、ミニライガーたち、博士たちとも語り合うことができた。 そしてイバライガーRとイバガール。 彼らのことはずっと見守ってきたが、直接話すのは初めてだ。 ようやく、動くことができた。 ハ ...
イバライガーショー・シナリオ「母の日スペシャル」
ふと気づいたら、今日は「母の日」だったので、過去に書いたイバライガーショーのシナリオを引っ張り出してみた。 このシナリオは2013年の4月に書いたもので、同年6月に上演された。 母の日用として書いたんだけど、スケジュール的に母の日に上演することはできなくて、1ヶ月遅れで「お母さんの誕生日」とい ...
小説版イバライガー/第19話:超時空からの使者(後半)
(←第19話前半へ) Bパート 誰かに呼ばれた、と感じて、思わず急ブレーキを踏んだ。 漫画雑誌や、ガチャガチャのフィギュアや、食べかけのポテトチップなどがフロントに押し寄せてきて、クルマの中はメチャクチャだ。 テキトーにかぶっていたヘルメットが脱げて跳ね返り、鼻にぶつかった。すげぇ、痛い。 ...
小説版イバライガー/第19話:超時空からの使者(前半)
(←第18話後半へ) OP(アバンオープニング) 「なぁ、本当に行かなくていいのかよ?」 ミニライガーブラックは、焦れていた。 今いるビルの屋上からは、現場は見えない。それでも、ジャークの反応は濃厚に感知できる。 かなりヤバイ。援軍なしでどうにかなるとは思えない。 そして今、援軍できるのは自 ...
小説イバライガー第17~18話/筆者コメンタリー
小説イバライガーの17~18話に関する筆者コメンタリー。 濃いエピソードが続いたので、息抜き的なお話にしたのが17話。主人公たちの環境が変わるので、日常を描写しておかなきゃならないしね。 それに今後のことを考えると、このへんでミニライガーRとミニガールを登場させておかないと先々で困っちゃう。あ ...

