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イバライガー連載小説

(←第12話後半へ) Aパート  雑草に覆われて、けもの道のようになっている林道を分け入っていくと、少し広い場所に出る。  森に覆われた中に、突然できたエアポケットのような空間。  この周辺を整備して森林公園にする計画だったらしい。  駐車場と管理事務所をつくるために伐採し、アスファルトを敷いたが、 ...

イバライガー連載小説

(←第12話前半へ) Bパート  整備された地域から少し外れると、周囲はたちまち闇になる。  街灯など、どこにもない川沿いだった。周囲は田んぼで、その先は、どの方向を向いても黒々とした森がどこまでも続いている。  月明かりと遠くの街の灯のおかげで輪郭がうっすらとわかるが、自分たちの周囲は黒だけだ。 ...

イバライガー連載小説

(←第11話後半へ) OP(アバンオープニング)  彼女なんか、いない。家に帰っても、そこにいるのは口うるさい母親だけだ。  面倒くせぇ、ウザったい。いつもそう思っていた。  だが、今はそれが懐かしい。愛おしい。  帰りたい。あの日々に。  妻とは最近は疎遠だったように思う。二人で出掛けることなど、 ...

イバライガー連載小説

(←第11話前半へ) Bパート  剣のような三日月が上っていた。  エレベータ坑を抜けて、屋上へ。そこから別の屋上へ。ホテルの壁を蹴って、つくば駅ターミナルを一気に跳び越える。  昼間なら、人々にも空を切り裂く黒い影と、それを追って跳ぶ3つの色が見えたかもしれないが、わずかな月明かりでは気づく者はい ...

イバライガー連載小説

(←第10話後半へ) Aパート  遠くで声がする。 「こらぁああ! ちょっと待ってよぉ!!」  近付いてくる。  マーゴンは、マンガの続きに没頭している。ただしスナック菓子だけは無意識に素早く隠している。 「くぉらぁああ! 待たんかい、チビ共ぉおお!!」  もっと近付いてくる。  ワカナはアニメ映画 ...

イバライガー連載小説

(←第10話前半へ) Bパート  人間の世界は、まだよくわからないが、ここは『駅ターミナル』というところらしい。  人が多い。もっとも、みんな逃げ去っていくから、今は周囲には誰もいない。遠巻きに囲んでいるTDFとかいう連中だけだ。  たまに銃撃が来る。それは全てはね返した。 「てめぇらぁああ! ふざ ...

イバライガー連載小説

(←第9話後半へ) OP(アバンオープニング)  雨の中を、子犬が歩いていた。  ゴールデン・レトリバーの雑種。まだ四肢はむくむくとしていて、生後数カ月といったところだ。  ひとりぼっちだった。  ついさっきまでは、母犬や飼い主の少女と一緒だった。  ほんのちょっと目を離した隙にはぐれてしまったのだ ...

イバライガー連載小説

(←第9話:前半へ) Bパート  外に出たとたんに、Rは『己の分身』の気配を感じ取っていた。  やはり、気づかれていた。そして、待っている。  ブラックもまた、分かっているのだろう。  自らの分身を砕かぬかぎり、我々を止められないことに。  受けて立つしかなかった。  戦いを避けようとすれば、ブラッ ...

イバライガー連載小説

(←第8話:後半へ) OP(アバンオープニング)  闇の中に漆黒が佇んでいる。  光が灯った。エモーション・ブレイド。  ブレイドの光に、イバライガーブラックが亡霊のように照らし出された。  周囲に敵はいない。  左腕を伸ばした。その腕を右腕が一閃する。  体液が飛び散り、左腕が、地面に落ちた。   ...

イバライガー連載小説

(←第8話:前半へ) Bパート  エネルギー流が、ガールを中心に広がった。  ガールの風が人々とつながる。その感情の流れにセンサーを集中する。  見つけた。正面の女性は右肩、左の男は首筋、その後ろの少女は右足首。  決して当ててはならない。指先にパワーを集め、ミクロの一点にのみ叩き込む。  それでも ...

イバライガー連載小説

(←第7話:後半へ) OP(アバンオープニング)  イバライガーブラックが、ルメージョに向かって歩き出した。  エモーション・ブレイドを展開する。  やる気なのか。  ブラックにとっては、人々もナツミも関係ないだろう。  あの刃は、ルメージョを……ナツミを切り裂く。  だが、その断末魔の悲鳴は周囲の ...

イバライガー連載小説

(←第7話:前半へ) Bパート  黒い粒子はナツミの身体を覆い、甲冑のようになった。  近づいてくる。  だが、ワカナは動けなかった。  四天王?  ルメージョ?  その名前は知っている。以前にイバライガーが言っていた。  未来世界を崩壊させた四体の原初のジャーク。  その一人が、ルメージョという名 ...

イバライガー連載小説

(←第6話:後半へ) OP(アバンオープニング)  わずかな火種のような、小さな赤い光が漂っていた。  炎ではない。水中だった。  光もほとんど届かない。深い水底。  ダマクラカスンは、死んだように横たわっている。  赤い光は、その周囲で鬼火のように揺れている。 「……眠るのだ。まだ目覚めてはならん ...

イバライガー連載小説

冷徹峻厳な意思と圧倒的な戦闘力を持つブラックに圧倒されるイバライガーR。ぶつかり合う2つの可能性。運命はどちらを選ぶのか……!!

イバライガー連載小説

初代イバライガーの意志と力を受け継いで出現したイバライガーRとイバガール。だが、そこに存在するはずのない漆黒のヒューマロイドが……!!

イバライガー連載小説

イバライガーの遺志を受け継いで四天王ダマクラカスンに立ち向かうシンとワカナ。二人の想いが時空を超える二人の想いが、ついに「R」と「ガール」を呼び覚ます!!

イバライガー連載小説

時空の狭間に消滅してしまったイバライガー。逆上し全てを破壊しようとするジャーク四天王ダマクラカスン。絶体絶命の危機にシンたちは……!!

イバライガー連載小説

ついにジャークの総攻撃がはじまった。罠に落ちたTDF隊員を救うために駆けつけたイバライガーは致命傷を負ってしまう。わずかな希望を守るために、彼は最後の決断を……。

イバライガー連載小説

前回から数年後。シン、ワカナ、イバライガーは、他の研究員たちと合流して密かに地下基地を作り、犯罪者として追われながらもジャークとの戦いを続けていたが……

イバライガー連載小説

主人公たちに迫る謎の特殊部隊。崩壊した研究所でイバライガーを待ち受けるジャーク。その危機に3体の子供型ヒューマロイドが駆けつける!!

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