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イバライガー連載小説

(←第13話後半へ) OP(アバンオープニング)  主婦や女子高生が、笑いながら通り過ぎていく。  あの連中は、タクシーには乗らない。  ビジネスマンも乗らない。この辺りでは、誰もが車に乗っている。  タクシーを使うのは出張や観光で訪れた者くらいだが、平日の午後には、そういう人は少ない。  JR土浦 ...

イバライガー連載小説

(←第13話前半へ) Bパート  大型トレーラーが動き出した。  見た目は運送会社のモノに偽装しているが、中身は戦闘用の装甲トレーラーであり、移動基地とも言えるシロモノだ。  ソウマは、その助手席にいた。例の全身タイツは、すでに吹き付けてある。  後ろのカーゴではPIASのセッティングが行われている ...

イバライガー連載小説

(←第12話後半へ) Aパート  雑草に覆われて、けもの道のようになっている林道を分け入っていくと、少し広い場所に出る。  森に覆われた中に、突然できたエアポケットのような空間。  この周辺を整備して森林公園にする計画だったらしい。  駐車場と管理事務所をつくるために伐採し、アスファルトを敷いたが、 ...

イバライガー連載小説

(←第12話前半へ) Bパート  整備された地域から少し外れると、周囲はたちまち闇になる。  街灯など、どこにもない川沿いだった。周囲は田んぼで、その先は、どの方向を向いても黒々とした森がどこまでも続いている。  月明かりと遠くの街の灯のおかげで輪郭がうっすらとわかるが、自分たちの周囲は黒だけだ。 ...

イバライガー連載小説

(←第11話後半へ) OP(アバンオープニング)  彼女なんか、いない。家に帰っても、そこにいるのは口うるさい母親だけだ。  面倒くせぇ、ウザったい。いつもそう思っていた。  だが、今はそれが懐かしい。愛おしい。  帰りたい。あの日々に。  妻とは最近は疎遠だったように思う。二人で出掛けることなど、 ...

イバライガー連載小説

(←第11話前半へ) Bパート  剣のような三日月が上っていた。  エレベータ坑を抜けて、屋上へ。そこから別の屋上へ。ホテルの壁を蹴って、つくば駅ターミナルを一気に跳び越える。  昼間なら、人々にも空を切り裂く黒い影と、それを追って跳ぶ3つの色が見えたかもしれないが、わずかな月明かりでは気づく者はい ...

イバライガー連載小説

(←第10話後半へ) Aパート  遠くで声がする。 「こらぁああ! ちょっと待ってよぉ!!」  近付いてくる。  マーゴンは、マンガの続きに没頭している。ただしスナック菓子だけは無意識に素早く隠している。 「くぉらぁああ! 待たんかい、チビ共ぉおお!!」  もっと近付いてくる。  ワカナはアニメ映画 ...

イバライガー連載小説

(←第10話前半へ) Bパート  人間の世界は、まだよくわからないが、ここは『駅ターミナル』というところらしい。  人が多い。もっとも、みんな逃げ去っていくから、今は周囲には誰もいない。遠巻きに囲んでいるTDFとかいう連中だけだ。  たまに銃撃が来る。それは全てはね返した。 「てめぇらぁああ! ふざ ...

イバライガー連載小説

(←第9話後半へ) OP(アバンオープニング)  雨の中を、子犬が歩いていた。  ゴールデン・レトリバーの雑種。まだ四肢はむくむくとしていて、生後数カ月といったところだ。  ひとりぼっちだった。  ついさっきまでは、母犬や飼い主の少女と一緒だった。  ほんのちょっと目を離した隙にはぐれてしまったのだ ...

イバライガー連載小説

(←第9話:前半へ) Bパート  外に出たとたんに、Rは『己の分身』の気配を感じ取っていた。  やはり、気づかれていた。そして、待っている。  ブラックもまた、分かっているのだろう。  自らの分身を砕かぬかぎり、我々を止められないことに。  受けて立つしかなかった。  戦いを避けようとすれば、ブラッ ...

イバライガー連載小説

(←第8話:後半へ) OP(アバンオープニング)  闇の中に漆黒が佇んでいる。  光が灯った。エモーション・ブレイド。  ブレイドの光に、イバライガーブラックが亡霊のように照らし出された。  周囲に敵はいない。  左腕を伸ばした。その腕を右腕が一閃する。  体液が飛び散り、左腕が、地面に落ちた。   ...

イバライガー連載小説

(←第8話:前半へ) Bパート  エネルギー流が、ガールを中心に広がった。  ガールの風が人々とつながる。その感情の流れにセンサーを集中する。  見つけた。正面の女性は右肩、左の男は首筋、その後ろの少女は右足首。  決して当ててはならない。指先にパワーを集め、ミクロの一点にのみ叩き込む。  それでも ...

イバライガー連載小説

(←第7話:後半へ) OP(アバンオープニング)  イバライガーブラックが、ルメージョに向かって歩き出した。  エモーション・ブレイドを展開する。  やる気なのか。  ブラックにとっては、人々もナツミも関係ないだろう。  あの刃は、ルメージョを……ナツミを切り裂く。  だが、その断末魔の悲鳴は周囲の ...

イバライガー連載小説

(←第7話:前半へ) Bパート  黒い粒子はナツミの身体を覆い、甲冑のようになった。  近づいてくる。  だが、ワカナは動けなかった。  四天王?  ルメージョ?  その名前は知っている。以前にイバライガーが言っていた。  未来世界を崩壊させた四体の原初のジャーク。  その一人が、ルメージョという名 ...

イバライガー連載小説

(←第6話:後半へ) OP(アバンオープニング)  わずかな火種のような、小さな赤い光が漂っていた。  炎ではない。水中だった。  光もほとんど届かない。深い水底。  ダマクラカスンは、死んだように横たわっている。  赤い光は、その周囲で鬼火のように揺れている。 「……眠るのだ。まだ目覚めてはならん ...

イバライガー連載小説

(←第6話:前半へ) Bパート 「……R、あれも君の仲間か?」  シンは、ようやく声を搾り出した。  Rは答えない。  ただ真っ直ぐに、黒いイバライガーを見つめている。  長い対峙と沈黙を破ったのは、黒い戦士だった。 「見せてもらった……。お前たちの戦いぶりを。二人がかりで死に損ないのジャークさえ倒 ...

イバライガー連載小説

(←第5話:後半へ) OP(アバンオープニング) 「とどめだ、ジャーク!! 時空鉄拳! ブレイブ・インパクト……バーニングッ!!」 「時空旋風! エターナル・ウインド・フレアッ!!」  イバライガーRのクロノ・スラスターが展開し、蒼い光を放った。  集約されたエネルギーが超高温に変換され、拳が白熱す ...

イバライガー連載小説

(←第5話:前半へ) Bパート  グガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!  ダマクラカスンが咆哮した。  空間そのものが悪意を持って押し寄せてくる。 「皆殺しだ! ニンゲン共ォオオオオ!!」  傷つき、逆上し、手当たり次第に周囲を破壊していく。  ワカナとシンは身構えた。  こいつだけ ...

イバライガー連載小説

(←第4話:後半へ) OP(アバンオープニング)  思い出す。  シンが、イバライガーRを起動させた日のことを。 「オレたちの……『子供』を頼む。新しい世界を……作るんだ。人々が……オレたちが、幸せに生きられる……世界を……」  思い出す。  ワカナが、イバガールに未来を託した日のことを。 「なぜで ...

イバライガー連載小説

(第4話:前半へ) Bパート  イバライガーは、ビル街の上を駆け抜けた。  目標地点まで、あと5キロほど。  できるだけエネルギーを温存して目標に達しなければならない。  それも可能なかぎり早く。シンたちが来る前に。  カオリの言う通り、今回の任務は危険すぎる。  シンもワカナも止まらないだろうが、 ...

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