
小説版イバライガー/第33話:オーバーブースト(前半)
(←第32話後半へ) OP ランペイジが、次々と倒されていく。 破片ごと対消滅させているから、再生もできない。 シンはまだ、ここにはいない。力はセーブされているはずだ。 それで、この威力。 これがイバライガーRの新たな力……レディアンスか。 攻撃をかわしてRが飛ぶ。フェアリーと並んだ。 ...

小説版イバライガー/第32話:奇蹟の輝き(後半)
(←第32話前半へ) Bパート さっきのアラート。ルイングロウスが動き出したか。ワカナたちも出発したらしい。 自分も一刻も早く行かなきゃならない。 なのに、未だに何もできない。 まだBLとか言われてんだろうなぁ。おい、R。ヤバイぞ。ブラックもだ。ほっとくと、あいつらの妄想がどんどん広がってい ...

小説版イバライガー/第32話:奇蹟の輝き(前半)
(←第31話後半へ) OP パイプを循環する体液。脈動するジェネレータ。 かつてのPIAS基地は、今や巨大な1つの生き物と化していた。 その胎内では、今も『端末』が生み出され続けている。カプセル……というよりも、もはや内臓と呼んだほうがしっくりくる器官から、ぬらぬらとした塊が吐き出される。羊膜 ...

小説版イバライガー/第31話:フェアリー(後半)
(←第31話前半へ) Bパート 初代イバライガーが突っ込んだが、跳ね返された。赤い目が集まってくる。 2つ、3つ……いや、もっと多い。 「行け、ガール! こいつらは私が抑えるっ!!」 「で、でも……!!」 「行くんだ!! このままではシンとワカナが……!!」 その通りだ。戦いは始まってる。ルメ ...

小説版イバライガー/第31話:フェアリー(前半)
(←第30話後半へ) OP(オープニング) ……なに? ここは……博士たちの研究室? なんで私、ここで寝てたの? へ? ほとんど裸!? なんで!? 痛っ。脇腹が……点滴も? 何? 私、怪我してる? 入院してる? !! そうだ、カタルシス・フュージョン。 Rが元に戻ったところまでは、覚え ...

小説版イバライガー/第30話:ブラック、最後の決断(後半)
(←第30話前半へ) Bパート イバライガーブラックは、身じろぎもせずにイバライガーRを睨み続けていた。 ここまでは、ほぼ予定通りだ。 ほとんどの者は、ルイングロウスに力を奪われたと思っているが、違う。 『本当の力』は、まだここにある。 むしろ奴が消えたことで、そこにアクセスできるようになっ ...

小説版イバライガー/第30話:ブラック、最後の決断(前半)
(←第29話後半へ) OP(アバンオープニング) ワカナが、倒れた。 イバライガーRの全身からは、黒い霧のようなものが立ち上っている。霧に包まれて、姿が霞む。 その漆黒の中に、赤い目が光っていた。 ぐぉおおおおおおおおおおおっ!! 咆哮が響き渡る。間違いなく、Rの声だ。だが、決してRが出す ...

小説版イバライガー/第29話:激突! R対初代!!(後半)
(←第29話前半へ) Bパート 「ここにいたのね」 ワカナは、廊下の端に寄りかかっていたミニガールに声をかけた。 ミニガールは、答えない。 「……大丈夫だよ、ミニちゃん。Rは守る。私たちが、守る。ミニちゃんは何もしなくていいの」 「でも……」 「ブラックの言葉は、忘れなさい。あなたに辛い思いなん ...

小説版イバライガー/第29話:激突! R対初代!!(前半)
(←第28話後半へ) OP 意識を取り戻すと同時に、大量の情報が流れ込んできた。 ジャークが、ここを襲ってきた? TDFの駐留? 新型のPIAS? さらにイバライガーXだと? 外界とのアクセスを遮断している間に、思っていた以上のことが起こっていたようだ。 起き上がろうとして、身体が動かないこ ...

小説版イバライガー/第28話:禁断のイバライガーX(後半)
(←第28話前半へ) Bパート エキスポ・ダイナモが輝いた。 シン!? ワカナ!? 私を……私の名を、呼んでくれるのか。君たちを閉じ込めた私を。TDFを招き入れてしまった私を。それでも信じてくれるのか。 「おぉおおおおおおおおおっ!!」 全身に力がみなぎる。爆発しそうなほどに、パワーが上がっ ...

小説版イバライガー/第28話:禁断のイバライガーX(前半)
(←第27話後半へ) OP(アバンオープニング) 『こちらは、防災つくばです。ただいま、大規模テロによる緊急避難警報が、発令されました。周辺の方は、屋外に出ないようにしてください。屋外にいる方は、大至急、最寄りの建物内に退避してください。……繰り返します。こちらは、防災つくば……』 内容と裏腹の抑 ...

小説版イバライガー/第27話:アルタード・ステイツ(後半)
(←第27話前半へ) Bパート 「やはり……イバライガーRは、目覚めつつあるようだ……」 「では、ついに……」 「そうだ。ジャークの最終作戦を始めるときがきた……」 ダマクラカスンとアザムクイド。二人の思念が、飛び交っている。 アザムクイドはダマクラカスンの体内に寄生したままのため、実際には自問 ...

小説版イバライガー/第27話:アルタード・ステイツ(前半)
(←第26話後半へ) OP(アバンオープニング) 車を走らせていた。 いや実際に運転しているのは部下だから、単に乗っているだけだ。 免許は、もちろんある。運転技術でも、プロドライバーにも負けない自信はある。 だが、容姿のせいで子供としか見られない。自分で運転していると、通報されたり職質された ...

小説イバライガー/第26話:燃えろ!イバライガーショー!!(後半)
(←第26話前半へ) Bパート シンとマーゴンが基地を離れて、一週間が過ぎた。 進展はあまりない。 マーゴンは毎日、元ジャークの人たちと公園をブラついたり、近くの商店街で買い食いしたりしてるらしい。 シンも似たようなものだが、ソウマを相手に組手の練習などはやっているようだ。 もっとも台本に ...

小説イバライガー/第26話:燃えろ!イバライガーショー!!(前半)
(←第25話後半へ) OP(アバンオープニング) 「……誰にも見つかってないくじゃ?」 「……大丈夫くじゃ~。根拠はないけど大丈夫くじゃ~~」 「それにしても、何で『くじゃ~』なんだくじゃ?」 「仕方ないくじゃ。こそこそしてると、ついくじゃ~になってしまうくじゃ~~」 「後遺症ってやつくじゃ~~」 ...

小説版イバライガー/第25話:未来の想い出:3(後半)
(←第25話前半へ) Bパート 時が、流れた。 誰もいない。 ワカナの時間が止まってから、どれほどの時が過ぎたのか。 私は、受け取った。 人の願い。人の悲しみ。人の希望。 つなぎたい。託されたものを、次の世界へ。 ワカナの望みを叶えたい。 もう、それだけだ。私には、それしかない。 ...

小説版イバライガー/第25話:未来の想い出:3(前半)
(←第24話後半へ) OP(アバンオープニング) 病院から、次の施設に移動した。 太陽光発電、燃料電池などが十分以上に整った施設でなければ、これ以上のサバイバルは難しいからだ。 近郊で、それがある施設は1つしかなかった。 全ての始まりの場所。 ワカナたちが、かつて働いていた素粒子研究機関。 ...

小説版イバライガー/第24話:未来の想い出:2(後半)
(←第24話前半へ) Bパート 「ブレイブ……インパクトッ!!」 引き金を引く。培養したナノパーツに、圧縮したエモーションを込めて撃ち出す砲台だ。射出時の調整によって様々なバリエーションが可能で、イバライガー並みの威力がある。ジャークの侵攻に備えて設置しておいたものだが、この大群相手では心もとない ...

小説版イバライガー/第24話:未来の想い出:2(前半)
(←第23話後半へ) OP(アバンオープニング) 土砂降りの雨と、猛烈な水蒸気。 身体に当たった水滴が、一瞬で蒸発している。体表でライデンフロスト現象が起こり、シンの身体は、薄い膜に覆われたように見えた。 変身が解かれ、元の姿に戻りつつある。 いや、違う。 雨が洗い流しているが、本当は血ま ...

小説版イバライガー/第23話:未来の想い出:1(後半)
(←第23話前半へ) Bパート 「……そ、そんなことが……!?」 カオリが、息を呑んだ。 「マ、マジかよぉお……」 ミニブラックも、唖然としている。 「じゃ、じゃあ……イバライガーって元々は変身ヒーローだったのか? しかもバイオ系の!?」 マーゴンがツッコんだ。ツッコまずにいられなかったのだろ ...