作者としてのこだわり/あえて予算オーバーに踏み込む編08
お客様からのメール/その19
うるの様
お世話になっております。
コンテ出しありがとうございます。
クライアントも12/29より休暇期間となっておりますが転送だけさせて頂きました。
年明けに確認連絡をさせて頂きます。
来年も何卒宜しくお願い申し上げます。
(以下、書名)
お客様からのメール/その20
うるの様
お世話になっております。
ご連絡遅くなりましたが、クライアントと内容の確認をさせて頂きました。
(オンライン・ストレージのファイル転送用URL)
細かいところでの修正と、若干の流れの変更をお願いしたい部分がございます。
ご質問などございましたらご連絡ください。
何卒宜しくお願い申し上げます。
(以下、書名)
うるの送信メール/その20
うるのです。
今年もよろしくお願いします。
お送りいただいたPDFをざっと確認しました。
大きな変更はないみたいでホッとしました。
一部、順番の入れ替えがあったり、補足事項が増えていたりしますけど、どれも何とかできると思います。
基本的には、これまでにもらった資料から読み取れなかった部分に追加が入っているという感じですね。
そういう部分はあるだろうと思っていたので、完全に想定内です。
でも、なるほどなぁ、というツッコミが多くて、これが出来上がったら、マンガでありながら一番詳しい×××ガイドになるんじゃないですか?
手順が手取り足取りで、細かいことにまで補足があるから、ホントに誰でもきちんと飼育できそうですもの。
というわけで、なるべく早く改定したネームをまとめますね。
あ、そうそう、表紙案はすでに描いてありますよ。
(画像のURL)
(以下、書名)
「うるの送信メール/その20」補足解説
勝手に別なモノを描いちゃったのに、それはOKしてもらえたようだ。
ネームの直しも、ホンのちょっと。些細な部分ばかりで、ほぼ丸ごとOKをもらったに等しい。
ああ、よかった。
メールでは冷静に書いてるけど、内心はドキドキだったのよ。
お客様からのメール/その21
うるの様
お世話になっております。
先般、コンテに若干修正を入れさせて頂いておりますが、その後いかがでしょうか。
やはり、マンガのページ数で11ページだと、当初は12ページのリーフレットで予定していた為、表紙やADページを考えるとリーフレットを16ページ構成に変更する必要が出て来てしまい、印刷費用もイベント配布や商品封入分など合計しますと大きく変わってしまうので、大変恐縮ではございますが、費用をご相談させて頂きたく存じます。
当初の予定では
■12ページ冊子(マンガ本編8ページを想定)の場合
_________________________
マンガ(モノクロ):○万円×8P=○○万円
表紙カラーイラスト:○万円
__________________
合計:○○万円
で予算組みをしてまして、さすがに同じ額でとは言えませんが、総額○○万円(税込○○万円/注:元々の額面よりは多い)で面倒見てもらえると非常に助かります。
恐縮ですが、ご検討ください。
内容に関しても進展ございましたらご連絡ください。
次ステップのスケジュールなども分かりましたら、お教え頂けると幸いです。
3月のペットフェアでの配布を予定しておりますもので、進行スケジュールを確認させてください。
何卒宜しくお願い申し上げます。
(以下、書名)
うるの送信メール/その21
うるのです。
> で予算組みをしてまして、さすがに同じ額でとは
> 言えませんが、総額○○万円(税込○○万円/注:元々の額面よりは多い)
> で面倒見てもらえると非常に助かります。。
いいえ、今回ページを増やしたのは、ボクの提案で○○さんの指示じゃないですよね。ボクが勝手にやったこと。つまり予算的な責任もボクにあるんです。
そりゃクライアント様が十分な予算を計上してくれているなら、ボクも遠慮なくいただきますけど、今回はそうではないはずです。元々の予算の中から、コッチに回す分を捻出してくださったのですよね。
とてもありがたいですが、○○様の利益をボクの勝手で損なうわけにはいきません。
予算計上が難しいかもしれないことは分かったうえでやったことですから、ご無理はなさらないでください。
キチンと×××を解説しつつ、楽しんで読んでもらうにはこうすべきだと思ったので、ああいう構成にしたわけで、これは作者としてのこわだりです。
予算がいくらだろうと、描くなら少しでもイイモノにしないと読者に失礼ですし、ボク自身も納得できませんから。
マンガを描くってことは、クライアント様や○○様に対してだけでなく、読者にも責任を持たなきゃいけないと思うので、そこは作者としての責任範囲として、やるべきことをやるしかないんです。
なので、自分の責任は自分で背負いますので、予算で無理はさせたくないんです(ページが増えただけでも印刷費には影響しちゃうわけで、それについては申し訳なく思っていますが、お互いに少しでも良い実績を作っていくほうが、最終的には営業成果にもつながると思うので、どうかご容赦を)
> 内容に関しても進展ございましたらご連絡ください。
> 次ステップのスケジュールなども分かりましたら
> お教え頂けると幸いです。
しばらく連絡ができなくて、すいません。
(なんで、こう仕事ってのはカブるんでしょ?)
それにインフルに罹ってしまって、ちょっと寝込んだりもして・・。
(寝込むなんて10年ぶりです)
でも、お送りいただいた校正に沿って、コンテの直しは終わってます。先ほど、アップしておきました。(いくら何でも、そろそろ送らないとマズイと思っていたら、案の定メールをいただいた、という感じです)
■×××マンガ:ネーム改定版(URL)
> 3月のペットフェアでの配布を予定しております
> もので、進行スケジュールを確認させてください。
来週2月1日から作画スタートで、2月13日納品を想定しています。
劇中に登場するクライアント様の製品に関しては、オンラインやお預かりしているパンフレット類を参考にします。
(写真を元に、マンガ風に画像加工して組み込むつもりです)
できるだけ前倒しでやるつもりではいるのですが、質を落としたりしては本末転倒なので、確実線として2月13日ということです。
今年は、今年度予算でマンガ広報物を・・・というお客がすごく多くて、創業以来最大のハードスケジュールになっています。4月以降なら空いてるのに・・ううっ。
でも、ここで稼いでおかないと春からキツくなっちゃうので、ハードでも何でも、乗り切るしかないんですよね・・。
(ただ、そういう状態のためスタッフのやり繰りもハードになってまして、できるだけ上記のスケジュールで動かしたいというのが実情です)
(以下、書名)
「うるの送信メール/その8」補足解説
くそぉお、カッコつけやがってぇええええ!
本当はノドから手が出るほど予算欲しいくせにぃいいいい!!
せっかく相手が予算増やしてくれてるのに断りやがってぇええええ!!
でも……。
ここはツッパるトコだと思ったんだよ。
今後のために。
テメーでしでかしたコトは、テメーでケリをつけないと。
どうしても追加分をもらわなきゃ生きていけないようなら好意に甘えるしかないんだけど、そうなら最初から無茶な提案なんかしない。
予定通りにやればよかっただけだ。
リスクを覚悟の上で、自分で踏み込んだんだ。
そういうときに、ちょっと甘い声をかけてもらったからって、それに乗っかっていてはダメな気がする。
そういうコトに慣れちゃって、毎回似たようなコトをやるようになって、いつかはお客に嫌われてしまう気がする。
そうならないためにはイタタ……と、自分で感じてないといけない気がするのよ。
そうでないとボクのようなヤツは自分を律していけないだろうから。
でも……。
ここでツッパっておいて、それでも、もう一回「やっぱり予算増やしてあげるってば」と言ってくれたら、大喜びでもらっただろうなぁ。
もう一回、言ってくれたらよかったのになぁ。
くっそぉおおおお!!
カッコつけてんじゃね~よオレ!!
※このブログに掲載されているほとんどのことは電子書籍の拙著『広告まんが道の歩き方』シリーズにまとめてありますので、ご興味がありましたら是非お読みいただけたら嬉しいです。他にもヒーロー小説とか科学漫画とか色々ありますし(笑)。