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イバライガー連載小説

(←第19話前半へ) Bパート  誰かに呼ばれた、と感じて、思わず急ブレーキを踏んだ。  漫画雑誌や、ガチャガチャのフィギュアや、食べかけのポテトチップなどがフロントに押し寄せてきて、クルマの中はメチャクチャだ。  テキトーにかぶっていたヘルメットが脱げて跳ね返り、鼻にぶつかった。すげぇ、痛い。   ...

イバライガー連載小説

(←第18話後半へ) OP(アバンオープニング) 「なぁ、本当に行かなくていいのかよ?」  ミニライガーブラックは、焦れていた。  今いるビルの屋上からは、現場は見えない。それでも、ジャークの反応は濃厚に感知できる。  かなりヤバイ。援軍なしでどうにかなるとは思えない。  そして今、援軍できるのは自 ...

イバライガー連載小説

(←第18話前半へ) Bパート  あのとき以来、ルメージョは息を潜めて成り行きを見守っていた。  前回の戦いでは、特異点へのアクセスが起こった。  ルメージョは、時空の狭間に封じられている初代イバライガーを救出しようとするシンたちを逆用して、一気にケリをつけるつもりだった。  そのために蓄えてきたネ ...

イバライガー連載小説

(←第17話後半へ) Aパート 「時空旋風! エターナル・ウインド・フレアァアアッ!!」  イバガールの風が、ジャーク化した者たちを包み込んで封じた。  サイレンが鳴り響き、駆けつけた警官たちが、逃げる人々を誘導している。  ワカナは周囲を索敵しつつ、背後でベビーカーから子供を抱き上げようとしている ...

イバライガー連載小説

(←第17話前半へ) Bパート  ミニイエローを先頭に、ブルー、グリーンが出てきた。  全員、顔にお札が貼ってあり、手を前に出してぴょんぴょんと跳ねている。  キョンシー? 「な、何やってんだ、お前ら?」 「こうしていれば呪われないってマーゴンが言ったんだ~~~」 「の、呪われない?」 「そうだ!  ...

イバライガー連載小説

(←第16話後半へ)   OP(アバンオープニング)  閃光が奔った。  イバライガーRが抑え込んでいた空間が弾けたのだ。  圧縮されていた空間と通常空間が重なり、爆発的なエネルギーに変換される。周囲の全てが光となって消えていく。  消滅する時空に巻き込まれ、土台を削り取られた周囲の建物が ...

イバライガー連載小説

(←第16話前半へ) Bパート  ガール、ミニブラック、ミニライガーたちを物陰に匿うと、シンとワカナは全力で走った。  ダマクカラスンの言う通り、ブラックも限界のはずだ。凄まじい気力でそれを悟らせまいとしているのだろうが、長くは持つまい。  最後の希望は『彼』だけだ。 「シィイイイン!! ワカナァア ...

イバライガー連載小説

(←第15話後半へ) OP(アバンオープニング)  ベッドでうとうとしていたクボデラヨリコは、母親の悲鳴で飛び起きた。  あたりを見回す。  いつの間にか夕方近くになっていて、部屋の中は薄暗い。  物音はベランダからだ。母は、洗濯物を取り込むために出たのだろう。  西日を遮るために下ろしていたブライ ...

イバライガー連載小説

(←第15話前半へ) Bパート  PIASは躊躇なく、トリガーを引いた。  セッティングは散弾だ。この距離なら、顔面はぐしゃぐしゃになって吹き飛ぶ。  だが、ルメージョは微笑んだままだった。  連射する。ルメージョは嗤い続けている。  何かの力が、弾をはね返している。  ソウマは接近戦に切り替えた。 ...

イバライガー連載小説

(←第14話後半へ) OP(アバンオープニング)  ビル全体が鳴動している。  今までにない大きな戦いになっていることは、見なくてもわかった。 「今回はヤバい! カオリ、早くしろよ!」  イモライガーが、あまり大事ではなさそうなオモチャの箱を抱えてアタフタしているが、カオリは手が離せなかった。  み ...

イバライガー連載小説

(←第14話前半へ)   Bパート  観光バスやトレーラーに偽装した特殊車両20台で、すべての道をふさぐ。  周囲をシートで覆って、内側が見えないようにもしてある。  だが、今さら目隠しも偽装も意味はなさそうだった。  ソウマは、空を見上げた。浮かんでいるアレは、隠しようがない。  何をし ...

イバライガー連載小説

(←第13話後半へ) OP(アバンオープニング)  主婦や女子高生が、笑いながら通り過ぎていく。  あの連中は、タクシーには乗らない。  ビジネスマンも乗らない。この辺りでは、誰もが車に乗っている。  タクシーを使うのは出張や観光で訪れた者くらいだが、平日の午後には、そういう人は少ない。  JR土浦 ...

イバライガー連載小説

(←第13話前半へ) Bパート  大型トレーラーが動き出した。  見た目は運送会社のモノに偽装しているが、中身は戦闘用の装甲トレーラーであり、移動基地とも言えるシロモノだ。  ソウマは、その助手席にいた。例の全身タイツは、すでに吹き付けてある。  後ろのカーゴではPIASのセッティングが行われている ...

イバライガー連載小説

(←第12話後半へ) Aパート  雑草に覆われて、けもの道のようになっている林道を分け入っていくと、少し広い場所に出る。  森に覆われた中に、突然できたエアポケットのような空間。  この周辺を整備して森林公園にする計画だったらしい。  駐車場と管理事務所をつくるために伐採し、アスファルトを敷いたが、 ...

イバライガー連載小説

(←第12話前半へ) Bパート  整備された地域から少し外れると、周囲はたちまち闇になる。  街灯など、どこにもない川沿いだった。周囲は田んぼで、その先は、どの方向を向いても黒々とした森がどこまでも続いている。  月明かりと遠くの街の灯のおかげで輪郭がうっすらとわかるが、自分たちの周囲は黒だけだ。 ...

イバライガー連載小説

(←第11話後半へ) OP(アバンオープニング)  彼女なんか、いない。家に帰っても、そこにいるのは口うるさい母親だけだ。  面倒くせぇ、ウザったい。いつもそう思っていた。  だが、今はそれが懐かしい。愛おしい。  帰りたい。あの日々に。  妻とは最近は疎遠だったように思う。二人で出掛けることなど、 ...

イバライガー連載小説

(←第11話前半へ) Bパート  剣のような三日月が上っていた。  エレベータ坑を抜けて、屋上へ。そこから別の屋上へ。ホテルの壁を蹴って、つくば駅ターミナルを一気に跳び越える。  昼間なら、人々にも空を切り裂く黒い影と、それを追って跳ぶ3つの色が見えたかもしれないが、わずかな月明かりでは気づく者はい ...

イバライガー連載小説

(←第10話後半へ) Aパート  遠くで声がする。 「こらぁああ! ちょっと待ってよぉ!!」  近付いてくる。  マーゴンは、マンガの続きに没頭している。ただしスナック菓子だけは無意識に素早く隠している。 「くぉらぁああ! 待たんかい、チビ共ぉおお!!」  もっと近付いてくる。  ワカナはアニメ映画 ...

イバライガー連載小説

(←第10話前半へ) Bパート  人間の世界は、まだよくわからないが、ここは『駅ターミナル』というところらしい。  人が多い。もっとも、みんな逃げ去っていくから、今は周囲には誰もいない。遠巻きに囲んでいるTDFとかいう連中だけだ。  たまに銃撃が来る。それは全てはね返した。 「てめぇらぁああ! ふざ ...

イバライガー連載小説

(←第9話後半へ) OP(アバンオープニング)  雨の中を、子犬が歩いていた。  ゴールデン・レトリバーの雑種。まだ四肢はむくむくとしていて、生後数カ月といったところだ。  ひとりぼっちだった。  ついさっきまでは、母犬や飼い主の少女と一緒だった。  ほんのちょっと目を離した隙にはぐれてしまったのだ ...

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