小説イバライガー第25~26話/筆者コメンタリー

目次

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25-1/全ての始まりの場所

第1話に登場した「つくば市郊外にある素粒子研究機関」ですね。この物語中では、かつて爆発も起こって廃棄された場所でもあるのだけど、トンデモない高エネルギーを扱っていたので普通じゃない設備が山ほどあるはずなんだよね。場所がつくばだから、同じくらい普通じゃない設備がありそうな研究機関は他にもあるはずだけど、ワカナにとっては自分の勤務先だった場所のほうが勝手がわかって都合が良かったんだろうなぁと。

 

25-2/世界は一気に崩壊……

このあたりは原作版の「デビルマン」の影響かなぁ。恐怖と不安が人を暴走させ、疑心暗鬼で社会が崩壊していく。そもそもジャークは「滅びを欲する」んだ。自分たちが生き延びようというのではなく、自分たちも含めて全てを滅ぼしたい存在なのよ。だから核戦争で何もかもが吹き飛ぶなんてのはヒャッハーなんだと思う。
なお、何のために滅びたがっているのかは、今後、徐々に明かしていくつもりなので、今は語らないよ。ボクは、ネタバレも1つの演出だと思ってるけど、これはもうちょっと伏せておきたいことだし、ボク自身も完全に整理できてないんだよね(苦笑)。

 

25-3/約束の証

イバライガーの主題歌で歌われているように、イバライガーRの「R」はリターンの意味。なので、どこから、何のためにリターンするのかを考えて、こういうことにした。
なお、物語の後半になるとRは、他の意味も持つようになる。R、ブラック、ガールは、パワーアップ編が用意されているんだ。イバライガーR◯◯◯とか、イバライガーブラック◯◯◯というように、それぞれが新たな力を発現した3つの強化形態が出てくる。その時にね、Rだけは◯◯◯が常にRの頭文字になるように設定してあるの。つまりRはダブルRになっていく。お楽しみに!!

 

25-4/マインド・コア

これまでのエピソードで何度か出てきた「マインド・コア」は、元々はイバライガーにはなかった器官だったんだ。シンとシンクロしたときに、その影響で生まれた器官。心が実体となった器官。あくまでも結果的にそうなっただけで予定されていたことではなく、だけどマインド・コアが生まれたことによって、単なる高性能ヒューマロイドではなく、真の意味で「イバライガー」になったんだとボクは解釈している。
主人公が「シン」なのは「心」だからなの。他の人間キャラは、実際のイバライガー関係者から名前を拝借していながら、シンだけがそうじゃないのは、このためだったんだ。

 

25-5/非平衡状態を定常的に保つシステム

まだAIっぽく難しい言い方をしてしまう初代イバライガー(笑)。ようするに「平衡状態=変化がない=死んでる」「非平衡状態=変化し続ける=生きてる」ってことで、生命というのも1つのシステムなんだ。
以前に読んだ『生物と無生物のあいだ(福岡伸一/講談社)』という本には「生き物とは波打ち際に作られた砂の城のようなもの」と書かれていた。人間の細胞は毎日入れ替わる。それは細胞を構成している分子が入れ替わってるわけで、1ヶ月もすれば全ての体細胞が入れ替わってしまう。打ち寄せる波に砂の城が洗われて砂つぶが流れ去り、でも波が運んできた砂によって再構築され続ける。そういう流れの中にいて、個々のパーツは常に入れ替わり続ける。それが生命だというのだ。
この表現はとてもわかりやすくて、印象的だった。自分という固まりだと思っていても、実際には分子や原子レベルの流れの中にいるのだ。固まってなくて流動し続けるから命。生命は飲み物!(いや、違うけど)。

 

25-6/それこそが人を人たらしめて……

先の生命科学を題材に漫画を描いたときに、心とか意思といったものについて議論した。監修の博士の一人(素粒子物理学専門)は「そんなもんはタダの幻想。生命はシステムなんだから、そういうふうに感じるというだけのこと」と言い切った。
まぁ、実際その通りなんだろうとは思う。
でも……ボクがボクなのは、ボクという意思があるからだとも思う。クローンなどで全く同じに再現できたとしても、それはボクじゃないように思う。心や感情が脳のシナプスが作り出す幻想に過ぎないとしても、そういう幻想を持っていることこそが人を人にしているように思えるんだ。

 

25-7/100%の合致は論理的にありえない

これも、先の生命科学論議で出てきたことの1つ。ミクロ(量子的なサイズ)の物質を特定することはできない。位置を特定しようとすると速度(運動量)がわからなくなり、速度を特定すると位置がわからなくなる。これがハイゼンベルクの不確定性原理ってやつで、だから原子の中の電子は軌道は電子雲と呼ばれている。どっかに絶対いるけど、どこにいるかわからないから雲に例えて、このどっかにいる、としか言えないのだ。
そして生命もまた、そうした原子の集まりだ。だからクローンで完全再現したとしても、原子の中の電子の位置までは同じにはできない。本当の100%には決してならないのだ。
もっとも、その程度の違いは無視していいので、いつか完全に元と同じクローンを作れるようになるかもしれない。それでも、それが同じなのは生まれた瞬間だけだ。未来もまた不確定だからだ。立っている場所がわずかに違うといったことだけでもズレは生じる。どれほど同じにしようとしても、小さく制御不能なズレが次々と起こって、いつかは大きくズレてしまう。結局、自分が「自分」なのは、唯一無二で二度と起こらないことなのだ。生きてる、自分が存在するというのは、それほどの奇跡なのだ。

 

25-8/重荷なんか背負わせたくない

これは親としての自分の気持ち。親だから、子供には色々な夢を託す。でも、そんなもん捨てちゃってもいいと思っている。余計なもんを背負うことはない。自分の人生を精一杯生きてくれれば、それだけでいいんだ。明らかに悪いほうへ向かっていたら助けずにはいられないけど、それだってレールを敷いて無理やり型にハメるようなことはできない。
我が子というピンボールが穴に落ちそうになったら、その前に立ちはだかって弾き返すようなものだ。弾かれたボールは、どこかへ飛んでいく。そこがまた別のヤバい場所なら、大急ぎで走って行って、また弾く。あっちへアタフタ、こっちへアタフタ。それが一生続く。親ってのはそういうものなんだ。それだけやって、運良く防げたとしても穴に落ちておしまいになる最悪を回避しただけで、軌道までは読めない。ボールは好きなとこに飛んでいく。それでいいんだと思うんだ。元気よく、そして出来るだけ楽しく飛び続けてさえくれれば、他には何も求めたくないな~~。

 

25-9/ワカナを介護するために……

ここに出てくるのがミニライガーの原型だ。まだミニライガーではなくて、あくまでも原型なんだけど。
でも、こういう経緯で作られたから、ミニライガー(ブルー、イエロー、グリーン)は初代イバライガーの分身みたいなものでもある。彼らは初代イバライガーの一部をコピーした端末のようなもので、ミニブラック、ミニR、ミニガールとは根本的に違うんだと思っている。ただ、その場合でもAIは固有の成長をしていくはずなので、やはり人間と同じに個性も生まれるし、自我も育まれると思ってるけどね。

 

25-10/あなた自身を模したヒューマロイド

ついにイバガールが生まれた。彼女だけが女性型な理由は、こういうことだと考えたんだ。
いつか目覚めると信じているシンの心=イバライガーRを待ち続けるために、自分の心を託した。それは子を産み、育て、次代を託すのと同じだと思うんだ。滅んでしまった世界ではなく、新しい世界で幸せに生きて欲しいという、祈りと希望を託したかったんだと思うの。
変身ヒーローだったシンの力を受け継いでいるから、イバライガーたちは高い戦闘力を持っている。でも、戦うために生まれたわけじゃないんだ。少なくともボクは、そう思ったんだ。あのヒューマロイドたちを兵器にしたくない。彼らは彼らとして生きるために生まれたんだと思いたかったんだ。

 

25-11/帰ってきたら、自分でケジメを……

無事に戻れたら正式にプロポーズするつもりだったんだと思ってる。こんな戦いの道に巻き込めない、自分は変身するような普通じゃない身体になっちまったし……と思っていたのだろうけど、それでもワカナはシンから離れなかった。それでシンも覚悟決めて……だったんだろうと。きっとね、二人で泣いた夜もあったんだと思うけど、そういうのを乗り越えて、ようやく腹を括ったんだろうなぁ。その日が事実上の最後の日になっちゃったんだけど……。

 

25-12/運命を変える「時空戦士」に

この時にイバライガーは「時空戦士」になった。初代はワカナに託されたものを律儀に守って名乗っていたんだと思う。Rが時空戦士を名乗るのは、目覚めた時に初代の意識の影響を受けていたからだろうね。ガールが時空天使って名乗るのは、彼女流のアレンジってやつだろう(笑)。

 

25-13/誰かに受け継いでもらうために

人は、長く繋がるチェーンの1つのようなものだと思うんだ。チェーンの1つ1つは特別ではないけど、1つが欠けたら、どこかに繋がっている宝石も落ちてしまう。宝石役の誰かが輝けるのも、チェーン役の大勢がいてこそだと思うんだ。
そしてそれが、時を超えて繋がっていく。次の時代へ、さらに次の時代へと。そうして、さらに強く大きな宝石を支えられるようになる。人はいつか死ぬけど、命のチェーンは途絶えない。次の何かに繋がり続ける。特別じゃなくても、生きること自体に大きな意義がある。
そういうものだとボクは思いたいんだ。

 

25-14/彼の命とともに……

実は未来編は、このシーンから始まった。最初に頭に浮かんだのが、このシーンなの。未来も希望も奪われた少年の悲しみ。自分が助からないことを知って、なお誰かに託したい最後の想い。それがイバライガーを起動させる。そういうシーンが頭に浮かんで、そこから何故そうなるのかを考えていったんだ。ボクのイバライガーは、理屈じゃないイメージから始まったのよ。

 

25-15/実際に知ってしまうことの重さ

こういうのは何でもそうだと思うの。仕事や勉強でも、知識や技術はちゃんと学べば一定のレベルに達すると思うんだけど、いざ本番ではね、本番にしかない空気感というか、そういうものが大きく影響しちゃうトコがあるんだよね。まぁ、この場合、シンたちは聞いただけで本当に体験したわけじゃないんだけど。なんとなく想像してたことの実際を聞いてしまったというだけだから(笑)。本当にキツイことを体験するのは、これからなんだ。

 

25-16/ミニガール、お前に任せる

22話でミニガールが登場したシーンのコメンタリーでチラッと触れた「ステージショーと同じニュアンスのセリフ」がコレ。ステージショーでは「後は任せたぞ」だったけど、シチュエーションが違うのでちょこっと変えた。Rとの意味ありげな会話の後だから、そのへんと関係あるミッションがミニガールには与えられているってことだね。

 

25-17/そういうことだったのか

ブラックにだけ未来の記憶があるのは、そういうことだったんです。あんだけの体験しちゃうと、厳しくなるのも仕方ないよな~~。

 

25-18/ナツミはそれに気づいてた

これも、そういうことです。設定上、ナツミはワカナよりずっと前からシンを知っている。だから、もっと幼くヤンチャだった頃のことも知っていて、シンの中のブラック的な面にも気づいていたんだと思うの。ナツミは本来は繊細な子のはずだし。
で、ブラックにはブラックなりの優しさや魅力があるでしょ。リアルでも、ファンのおばあさんのお通夜に駆けつけたりしてるし、ステージ終了後のグリーティングでもね、傍若無人に好き勝手に動き回っているようにみえて、実は会場のみんなを一番見ている。孤立している人はいないか、遠慮して声をかけられないでいる子はいないかなど、しっかり見ていて、そういう人に気づくとサッと近づいて励ますんだ。いつも通りのブラック流の励まし方だけど、ああ見えて本当はものすごく気が効くキャラなのよ。
ナツミはね、シンの中のそういう部分に憧れていたんだと思うの。それをブラックの中に感じ取った。この未来編でようやく明かしたことに、一番最初に気づいたのはナツミだったはずだ。

 

25-19/なんて悲しい強さ

ワカナはそう思ってるけど、ブラック本人は気にしてないだろうなぁ。たまたま、そうなったというだけのこと。そして、それが自分を自分たらしめている。悲しいでも嬉しいでもない。ただの結果だ。そう思ってるだろうなぁ。

 

25-20/これが、あなたが求めていた光景

第3話で、初代イバライガーが一人、マーゴンのアパートを離れる時、彼を仲間として受け入れたシン、ワカナ、マーゴンが笑顔を見せるシーンがある。永遠に失って取り戻せないと思っていた光景に出会えて、きっと初代イバライガーは幸せだったろうと思うんだ。未来の悲劇を知っているからこそ、二度と失わせない。絶対に守る。そう思ったはずだ。それが彼の強さであり、弱さでもある。大人の知性と理性、さらに巨大な力を持ちながら、心は赤ん坊のような純粋さ。それが初代イバライガーなんだと思っているんだ。だからステージショーで傷つきながら立ち上がる初代を見るたびに、ボクは泣けてきちゃうのよ(苦笑)。

 

25-21/エモーションに近づきすぎている

初代イバライガーは、未来のシンとワカナの想いを背負ってる。生まれ変わった二人はRとガールなんだけど、彼らの想いを託されたのは初代なんだ。
だから、その気持ちに従って序盤では未来のことには口を閉ざしていた。なのに、ここに来て全てを語ったのは、約束を破ってまで話すしかなかったのは、それほどに危険な状態だからだ。ポジティブであれネガティブであれ、エモーション=感情エネルギーはヤバイものなんだ。

 

25-22/イバライガーが混じっている

ここまでのシンの戦いから考えて、どう考えても混じってるはずだ。実際に変身しないで済んでいるだけで、未来と同じような影響を受けてしまっている可能性が高い。ワカナはそこまでじゃなかったはずだけど、その後の戦いで徐々に影響を受けて、このままだと二人とも……ということを初代は危惧しているのだ。

 

25-23/仲間たち

様々な偶然が重なって「今」の状況がある。そういう誰にも予測できないものが、やがて大きな奇跡につながっていく。この物語はそういう話だ。イバライガーの凄さを描くというよりも、生きることそのものの力を描きたいというのがメインなんだ。そこを描かないと、イバライガーの面白さも伝わらないと思うから。

 

25-24/わずかな機器の光点のみが……

読めばわかると思うけど、このエンディングは第1話冒頭(アバン)を、別な視点で再描写している。
初代が一人で時を超えるとき、「彼ら」はちゃんと見送っていた。
いや、第1話冒頭を書いたときには、そうは思っていなかったんだけど、ここに来て、きっとそうだったんだと思ったんだ。
はっきりとした意識はないけど、ぼんやりと感じ続けてたんだろうと。長い、長い夢を見ていたんだろうと。

 


以下、26話コメント

 

26-01/つくばセンター広場

本編で書いたようにTXつくば駅そばの広場で、特撮のロケにもよく使われる場所。作者は、戦隊ヒーローのロケの休憩中に、スーツを脱ぐのが大変な怪人役のためにヒーローのひとりが目の前にあったマクドナルドにシェイクを買いに行くのを目撃したことがある。かつてはつくばで一番賑わってる場所だったが、今はテナントのほとんどが撤退してしまい閑散としている。

 

26-02/くじゃ~~

ショーでお馴染みの、ジャーク戦闘員の口癖。ボクは戦闘員側に思い入れしたショーシナリオを書くことも多くて、そういうのを書いた後は、しばらく脳内がくじゃ~になってしまう。このエピソードでも「くじゃ~」に侵された人々が出てくるけど、あれはボク自身の感覚なのだ(笑)。

 

26-03/牛の骨格標本

このお話で基地になってる場所のモデルは、ボクが度々出入りしてる研究所なので、実際にこの場所で打ち合わせしたことは何度もある。大抵は奥の会議室なんだけど、簡単な話し合いだと、ここなの。んで、デカイんだよ、牛。恐竜は言い過ぎだけど、目の前で見ると本当にデカイのよ。いつも気になっちゃうし、打ち合わせの後には毎回じっくりと眺めちゃうのよ。写真や映像だけじゃなく、実際に見る、体験するっていうのは大事なんだよなぁ(この場合はそれも標本だけどさ)。

 

26-04/アケノ

久々に登場した人間側の新キャラクター。こういう立場の人を出すかどうかは迷ってたんだけど、今後を考えるとやっぱ必要だろうなと思って、ここで登場してもらうことにした。一番最初に考えたパイロット版では冒頭から出ていたし。
ただ、当初にイメージしてたのは、いかにも隊長な感じのオッサンだったのだけど、アケノは外見的には少女だ。いや、そうしないと花がなくて、キャラ的にも立たなくて単なる隊長になっちゃうので「少女の外見でいつもソフトクリーム舐めてる」ことにしたんだけど。
でもこの人は歴戦の戦士のはずなのだ。こんな大事件の現場指揮官に任命されるんだから、只者のはずがないしね。見た目はユルいけれど、とてつもない経歴と謎を秘めたクールな女指揮官。そういうキャラとして育てていけるといいな~~。
なお、名前は、今はつくば市の一部となった「旧明野町」から。ボク、1996~2000年頃には多くの自治体のお仕事しててね、この明野町でもイメージキャラ(萌え系)を作ったりしてたんだ。当時はキャラ絵のテレホンカードプレゼントなんかもやってたから、まだ携帯電話が普及する前の時代だね(笑)。

(余談だが、イバライガーのイメージDVDやクオカードが出たとき、それのイモライガー版を作りたいね~って話してたことがあった。DVDじゃなくてレーザーディスク。クオカードじゃなくてテレカ。中身はちゃんとしたモノなんだけど、今どきソレを出してもイマイチ使えない。そういうのが面白いよね~って。あまりにもバカすぎるし予算もないから実際には無理なんだけど、やってみたかったな~~)

 

26-05/イバライガーショー

今回のエピソードは、実際のイバライガーショーへのリスペクトで書いているので、読んでくれた方には是非実際のショーを体験してもらいたい。茨城県のどこかで毎月何回も公演しているし、東京、千葉、埼玉、栃木、群馬など県外でやることもあるので機会はけっこうあるはずだ(主に大型商業施設などでやっているので、東京でのショーは滅多にないけど)。一部のイベントを除いて基本的に観覧無料。ショーの後にはグリーティング(握手や記念撮影など)もある。で、お財布に余力があればグッズの物販コーナーで何か買ってあげてほしい。会場となるショッピングモールなどからギャラはもらってるけど大抵は赤字レベルなのよ。活動自体は完全自主運営なので、グッズの売り上げは重要なんだ。
ステージショーはお子様も見る(というか本来はお子様向け)なので、この小説版とは違うのだけど、基本的な設定や世界観などは共有しているので、どちらのファンの方でも、両方とも楽しめると思うよ。

 

26-06/分がいいのはミニガールのほう

子供のときって、女の子のほうがませていることが多いからね~。それにミニガールはイバガールのバックアップな上にブラックが親。だから、本当はけっこうオテンバだと思うんだ。キャラとしては妹系なんだけど、お兄ちゃん系のミニRやミニブラのほうが振り回されるんじゃないかなと。

 

26-07/自分の中に別の意思

この「別な意思」が次回(27話)からの大きな話になっていく。この段階では、人格のベースになったシンの意思だろうと周囲は思ってるけど、それだけじゃないんだ……。

 

26-08/パンチを4回、キックを4回

ショーでおなじみの「ジャーク体操」だよ。とても簡単な体操で時間的にも短いんだけど、中年になるとねぇ、これがちょうどいいのよ。仕事の合間にちょっと体をほぐすとかね、そういうときにジャーク体操。意外にいいんだぞ(笑)。

 

26-09/止めても止まらない

このへんは、ボク個人のイバライガー運営に対する気持ちが反映されている。どう考えても無理がある、採算が合わない、生活が成り立たない、継続は厳しすぎる。そう思ったことが何度もあるんだけど、イバライガーの活動って止まらないんだ。無茶でも無理でもやり抜いてしまう。だから、止めても止まらないなら応援するしかないんだよね。応援して手伝って、力づくでもなんとかしちゃうしかないのよ。そう思って10年以上関わってきちゃった。これからも関わり続けるだろう。ボクまで無理はできない(ボクはボクで別なところで無理はしている)けど、やれる範囲ではね、支援し続けたいと思ってるの。

 

26-10/シンとソウマのやり取り

Aパートの最後にある、シンとソウマのやり取りは19話の回想シーン。ただし再録じゃなく、19話では割愛した部分を使っている。元々書いてあったけど、あの時点で全部を入れるとクドすぎると判断して大幅に削ったんだ。その削った分を、ここに持ってきた。映画で撮影済みのフィルムを編集して使ったりするのと同じで、色んなシーンをぶわ〜〜っと書いておいて、後で編集して使ったりすることはけっこう多いんだ。

 

26-11/組手は二人のアドリブ

実際のステージショーでも、組手のアクションシーンはアクター同士が工夫して作り上げていることが多い。ここでパンチ、かわして蹴り、そこから一旦わかれて、それから……というように振付を考えながら練習している姿を何度も見た。ショーではほんの数十秒くらいのシーンのために、ものすごい練習を重ねてるんだよね~~。

 

26-12/実態は地味で淡々とした日常

巨大な粒子加速器、とんでもないエネルギー量の電子や陽電子のビーム、宇宙創成の謎など、大きすぎるスケールに挑んでいる素粒子研究だけど、実際にはそれほど派手じゃない。派手なときが桁違いに派手なだけで、普段は淡々としたものなんだ。ドラマや映画って、ある人の派手な一瞬だけを切り取ってるのであって、どんなに派手に見える人だって99%の時間は地味なのが普通なんだよね。つ~か、ずっと派手だったら過労で死んじゃうよなぁ(苦笑)。

 

26-13/ジャーク怪人ヒトデナシー

ステージショーではお馴染みのジャーク怪人。ショーでは毎回「やられた~~、覚えてろ~~」と言って逃げていくけど、この小説版でソレをやったらギャグになっちゃうので、四天王はともかく怪人たちは出さない(怪人というポジションがない)ことにしている。だけど全然出せないのも寂しいので、ここでちょっとだけ出てもらったのだ。なお、ステージョーのほうには他にもブッッコワシタイナー、トライバル、オジャマスティ、エビルニーカ、ソルジャーク、ニンジャークなど様々な怪人が出てくるよ。

なお、ショーのほうの怪人たちなどのキャラにはボクは関わっていない。戦闘員も含めて、一度も設定などに口出ししたことはないし、そもそも新キャラ登場すら知らないことが多いんだ。
ただし、四天王級となると相談してくれることも多いので、そっちにはちょっとだけ関わっている。特に、まだステージに出ていない3人目、4人目に関しては。

 

26-14/ジャークガール

ステージショーでも非常に稀にしか見られない女のジャーク戦闘員。動きが不気味でノリも異常なテンションで、とにかくヘンなキャラ。その役をワカナが演じているのもショーの世界へのリスペクトの1つ(笑)。

 

26-15/衣装の内側から湯気

本当にすごいのよ。夏場だと1回のショーで数キロ体重が減るくらいにすごいのよ。スーツを脱ぐと湯気で周囲が霞むくらいなのよ。そんな状態で激しいアクションショーやってるのよ。ボクなら10秒で倒れる。いや、スーツを着た時点で息苦しくて我慢できない。だからボクはショー自体は手伝わない。シナリオまででステージには関わったことがない。今後も無理。あの現場は体力的に無理。たとえ涼しい季節でも無理。つ~か冬は冬で薄いスーツだけで雪が降ってる中で演じたりするんだから。

 

26-16/人間は、そういう生き物

相変わらず人間に厳しいブラックさん。でも実際、そうだと思うのよ。人は信じたいものを信じる。放射能、汚染水、食品添加物などでも、いくら科学的に「安全」を示しても、安全では納得しないのが人なんだよね。安全よりも「安心」を求めちゃうんだ。Aにいれば安全なのに、安心できるのはBだったりして、わざわざヤバいトコに行っちゃったりもする。安全=安心であるためには、それなりのリテラシーを身につけていないとダメなんだよね。

 

26-17/暗黒のアルテミス

このハンドルネームは即興で考えたので、あまり意味はない。著名人ではないけれどインフルエンサーとしてそれなりの影響力を持ち得るアカウントというのをイメージしてみただけ。そういう人って、割とバカでオタなコメントも多いはずで、このへんでエドサキ博士の新たな一面を出しておきたかったの(笑)。

 

 


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