イバライガーショー・シナリオ「母の日スペシャル」

 ふと気づいたら、今日は「母の日」だったので、過去に書いたイバライガーショーのシナリオを引っ張り出してみた。

 このシナリオは2013年の4月に書いたもので、同年6月に上演された。
 母の日用として書いたんだけど、スケジュール的に母の日に上演することはできなくて、1ヶ月遅れで「お母さんの誕生日」という設定に変更して上演されたんだよね。

 まぁ、ステージショーは、生モノだからね。その時その時のスケジュールや出演できるメンバーなどによって調節せざるを得ないので、そういう変更は前提というか、そういうつもりで書いているのだけど。

 でも、このお話は「母の日」のほうが盛り上がるので、せっかくだからオリジナル版のままで、今回、披露してみようと。

 お母さんの元に帰ろうとするジャーク戦闘員。
 その想いに応えて、限界を超えて立ち上がるミニブラック。

 自分も親だからウルウルしながら書いてたんだよね〜〜(笑)。

■出演キャラクター
イバライガーR、ミニライガーR、イバライガーブラック、ミニライガーブラック、イモライガー、MCのお姉さん、戦闘員1、戦闘員2、戦闘員3、ダマクラカスン、ブッコワシタイナー

 

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イントロダクション

(MCによる、挨拶と前説)

MC「それじゃ、さっそくイバライガーを呼ぶよ。さっきの練習通りに大きな声で呼んでね!せ〜の……!」

 (会場:イバライガァアアアアアアアアアアアア!

 (声:今いくぞ! とぉお!)

 (イモライガー登場)

イモ「イモライガー見参!!」

MC「い、いやイモライガーじゃなくてイバライガーを呼んだんだけど……」
イモ「ま〜ま〜、イバライガーもそのうち来るって」

(テキトーに喋ってる間に、こっそりとジャーク戦闘員1登場)

戦闘員1「う〜ん、どうしよ〜かな〜〜、何にしよ〜かな〜〜」

MC「あっ、あんなトコにジャークが!!」

イモ「ジャークめ!また何か悪だくみしてるな!」

MC「そうはさせないわ!会場のみんな!イバライガーを呼ぼう!せ〜の……!!」

 (会場:イバライガァアアアアアアアアアアアア!

 

イバライガーR&ミニライガーR登場

 (声:今いくぞ! とぉお!)

 (イバライガーR、ミニライガーR、登場)

イバR「時空戦士イバライガーR!」
ミニR「時空戦士ミニライガーR!」

イバR「どうしたんだい、イモライガー、おねえさん?

イモ「あそこで、何となく落ち着かないジャークがうろちょろしてるんだよ」

イバR「むっ!」

 (RとミニR、ジャーク戦闘員に向かって振り返る)
 (ギクっとする戦闘員1)

MC「きっとまた何か悪いことをしようとしてるのよ!」
ミニR「よし、それじゃボクたちがこらしめてやります!」

 (戦闘員!に向かって踏み出すRとミニR)

戦闘員!「わぁああ!ちがうんだってば! じ、実は、母の日のプレゼントを買いに来たんだよ〜〜!」
イモ「えっ、ジャークにもお母さんがいるのか!?」

戦闘員!「オ、オレだってジャークになる前は、ちゃんとお母さんがいたんだよ!
……でもオレ、ジャークになっちゃっただろ。だから、せめて母の日くらい何かプレゼントしたいんだよ……」

イバR「そうだったのか……。でも、それなら最高のプレゼントがあるぞ。」
戦闘員1「え、ナニナニ?」

イバR「それは、キミがジャークをやめて、お母さんの元に帰ってあげることだ。それが何よりのプレゼントだよ」
戦闘員1「ええっ!」

ミニR「それはいいですね!きっとお母さんも喜びます!」
MC「うん、それがいいわよ!」

戦闘員1「そ、そりゃ、そうかもしれないけど……でも、ジャークを抜けるなんてダマクラカスン様が許すわけないよ……」

イバR「大丈夫! 私たちがついている!」
ミニR「そうですよ!アナタが人間の心を取り戻してくれるなら、ボクたちがきっと守ってみせます!」

戦闘員1「ほ、本当に守ってくれる?」
イバR「ああっ!約束だ!」
MC「よかったね〜〜〜!」

 (声:戦闘員!どこで道草を食っておる!?)

戦闘員1「ああっ、ダマクラカスン様の声だ!このままじゃ見つかっちゃうよぉ!

イバR「よしっ!ヤツは私たちが食い止める!! キミたちは、彼を安全な場所へ!」

イモ「わかった、任せて!イバライガーR!」
MC「頑張ってね~~~!」
戦闘員1「た、頼むよ〜〜っ!!」

 (戦闘員1、イモライガー、MC、引き)

 

ジャーク四天王ダマクラカスン登場

 (ダマクラカスン、戦闘員2人を引き連れて登場)

ダマ「イバライガーR!キサマ、ヤツをどこへ隠したっ!!」

イバR「ダマクラカスン!彼はお前たちには、渡さない!」
ミニR「ええっ、あの人はお母さんのところへ帰るんです!」

ダマ「なんだとぉ!ふざけおって!そんなコトを許すものか! 戦闘員!裏切り者を追え!」
戦闘員2&3「くじゃ〜〜!!」

イバR「そうはさせない!」
ミニR「ここは通しません!」

 (戦闘員たちの前に立ちはだかるRとミニR)

戦闘員2「え〜い、邪魔するなぁ!!」
戦闘員3「やっちまえぇ!!」

 (バトル/戦闘員たちを倒すRとミニR)

ダマ「くそぉ!ここはひとまず退却だ! だがイバライガーR!ジャークは裏切り者を必ずつかまえるぞ!」

 (戦闘員2人、ダマクラカスン、引き)

ミニR「なんとか守れましたね!」
イバR「ああ、だが、このままジャークを逃すわけにはいかないっ!」
ミニR「そうですね。あの戦闘員がお母さんの元へ帰るまで油断できません!」

 (ダマクラカスンたちを追ってRとミニR、引き)

 

幕間/ジャーク体操

 (戦闘員1とイモライガー、登場)

戦闘員1「だ、大丈夫かなぁ?」
イモ「心配ないよ。イバライガーRは絶対約束を守ってくれるって」

戦闘員1「う〜ん、でも……やっぱりこわいよ〜〜〜っ!」
イモ「仕方ないなぁ、じゃ、身体を動かして元気を出そう。体操しよう」

戦闘員1「そ、そうだな〜。体操すれば元気が出てくるかもな〜。でも、ひとりじゃ心細いから、誰かいっしょにやってくれないかなぁ?」

(というわけで、会場のお友達を呼んで体操コーナー)

イモ「どう、元気が出てきたかい?」
戦闘員1「ああ、一緒に体操をしたら、こわくなくなったよ!」

 

ミニライガーブラック登場

 (声:ジャーク!見つけたぞ!)

 (ミニライガーブラック登場)

イモ「ミニライガーブラック!?」

ミニブラ「こんなところにジャークがいるとはね。さぁ、覚悟しろ!」
戦闘員1「わぁあああああ!」

イモ「ちょ、ちょっと待った! このジャークは、いいヤツになったんだよ!」

ミニブラ「うそつけ!ジャークはみんな敵だってブラックが言ってたぞ!」
イモ「いや、今回はいいヤツなの! こいつはお母さんへのプレゼントなんだから!」

ミニブラ「お母さん?」
戦闘員1「ああ、オレ、ジャークをやめてお母さんのところに帰りたいんだよ〜」

ミニブラ「ふ〜ん、お母さんって、そんなにいいものなのか?」
イモ「え、ミニブラックはお母さんわからないの?」

ミニブラ「オレはブラックが作ったバックアップシステム。ヒューマロイドだからな。お母さんなんてものは、いないんだよ」

戦闘員1「そ、そっか〜〜。でも、オレのお母さんは、すごく優しいんだ。おいしいご飯も作ってくれたし、食べ物が1つしかないときでも、全部オレにくれるんだよ」

ミニブラ「それじゃお母さんは、食べられなくなっちゃうじゃないか?」

戦闘員1「うん、でも、お母さんはオレがお腹いっぱい食べていれば、それだけで十分だって言うんだ。自分は食べられなくても、子供が幸せなら、それだけでお腹いっぱいになれるんだって」

イモ「いいお母さんだなぁ」
ミニブラ「うん、自分より子供を大事にするなんて、お母さんってすごいんだな! オレも会ってみたくなったぞ!」

戦闘員1「それじゃ、お母さんを紹介するよ〜〜」
ミニブラ「本当か!よし、じゃ会いにいこう!」

 

ジャーク怪人ブッコワシタイナー登場

 (声:ふん!くだらないですね!)

 (戦闘員2&3を連れて、ジャーク怪人ブッコワシタイナー登場)

イモ「わぁ!ジャークに見つかっちゃったよぉ!! 逃げろ〜〜!」
戦闘員1「ああっ、そんな〜〜〜っ!!」

 (イモライガー、引き)

ブッコ「会場のみなさん、こんにちは!わたくしはジャーク怪人ブッコワシタイナー」

 (慇懃無礼に挨拶してから、戦闘員1に振り返るブッコ)

ブッコ「ジャークを逃げ出したバカモノがいると聞いて探していましたけど、どうやらアナタが裏切り者のようねぇ。わたくしに見つかったからには、もう逃げられませんよ!」

戦闘員1「わぁあ、おしまいだぁ〜〜〜」

ミニブラ「待て!ブッコワシタイナー!この戦闘員は渡さないぞ!」

ブッコ「あら、ミニライガーブラック? アナタ、その戦闘員をかばうつもり?」

ミニブラ「ふん、オレはジャークなんかどうでもいいけど、お母さんっていう人間が、こいつを待ってるんだ!」

ブッコ「ふん、いつも「人間なんかどうでもいい」な〜んて言ってるくせに、お母さんと聞いてムキになるなんて、ミニブラックもしょせんはチビッコねぇ!」

ミニブラ「うるさい!お母さんっていうのはスゴイものなんだ!オレはそれを見てみたいんだよ!」

ブッコ「あ〜ら、残念ねぇ!わたくしと出会ったからには、それは叶わないわよぉ? さ、戦闘員!裏切り者をつかまえなさい!」

ミニブラ「そうはさせないぞ!!」

 (バトル/戦闘員たちを倒すものの、ブッコワシタイナーの攻撃にダメージを受けてしまうミニブラ)

 

危機、あきらめないミニブラック

ブッコ「うふふ、どんなに意気がっても、これまでのようねぇ、ミニライガーブラック?」

ミニブラ「くっ……!」

ブッコ「さ、裏切り者を渡しなさい」

ミニブラ「い、いやだ!」

ブッコ「まだ強がりを言うのね? 戦闘員、もっと痛めつけてあげなさい!」

 (やられるミニブラ)

戦闘員1「ああああああ……。ミニライガーブラックぅう……。もういいよ、やっぱりジャークをやめるなんて無理だったんだぁ」

ブッコ「その通りよ、だいたいジャークに染まった者なんか、お母さんも嫌いになるに決まってるでしょ?」

戦闘員1「そ、そうだよな……オレが帰ったらお母さんに迷惑かけちゃうのかも……」

ミニブラ「そ……そんなことないっ!! オマエのオカアサンは、きっとオマエを待ってるよ!」

ブッコ「あはははは!何をバカなことを……」

ミニブラ「だまれ!オカアサンっていうのはなぁ! 自分がご飯を食べられなくても、子供が食べていれば幸せなんだぞ! そんな人間が……オカアサンがっ! 子供を待っていないわけがないだろ!」

 (よろめきながら立ち上がるミニブラ)

ミニブラ「……オレ、人間は自分勝手だと思っていたけど……オカアサンはちがうんだ! オレはその人を見たい! だから……絶対にあきらめないっ!」

ブッコ「バカね!そんな人間がいるわけないでしょ! 幻想よ!誰だって自分が一番なの!」

ミニブラ「ちがぁあああう! オカアサンは……本当のお母さんはいるんだ! だからオレはぁああ……っ! こいつをぉおお! 絶対に守るんだぁあああああああ!!」

 (叫びと共にパワー炸裂! 押さえつけていた戦闘員が吹き飛ぶ)

ブッコ「な、何!この力!? 一体どこから、こんなパワーが!?」

 

駆けつけるヒーローたち

 (声:……ふ、そいつは、オレのバックアップシステムだからな……。オレのエネルギーを分け与えることもできるんだよ)

 (イバライガーブラック登場)

ブッコ「イ、イバライガーブラック!!」

ブラック「ミニブラック……。本気で、そのジャークを守るつもりか?」

ミニブラ「ああ! こいつのお母さんをオレは見るんだ!」
ブラック「分かった……。だが、オレは手出しをせんぞ?自分の目で見定めるがいい」

ブッコ「へぇ? ブラックが力を貸さないのなら、結局は同じこと! わたくしたちの勝ちね!!」

ブラック「ああ、オレは手出しせん。だが……他のやつらはちがうようだぞ?」

ブッコ「なんですって!?」

 (声:くぅうう!しつこいイバライガーどもめ!!)

 (ダマクラカスン登場)

ブッコ「ダマクラカスン様!」

ダマ「おお、ブッコワシタイナー、裏切り者を見つけたのか! よし、オレ様がそいつらを始末する! オマエはイバライガーどもの足を止めろ!」

 (声:待て!ダマクラカスン!)

 (R&ミニR登場)

ブッコ「イバライガーRにミニライガーR!!」

イバR「すまない!遅くなった!」
ミニR「ミニブラック!あなたが戦闘員を守ってくれたんですか!?」
ミニブラ「戦闘員じゃなくて、お母さんを守ったんだよ! こいつは、お母さんへのプレゼントだからな!」

ダマ「ええい、面倒なヤツらが集まってきおって!! こうなったら、全員まとめて倒してしまえ!」

ブラック「ほぉ?手出ししないつもりだったが……オレに向かってくるのなら容赦はしない!」

イバR「ダマクラカスン!ブッコワシタイナー! 親を慕う子供の気持ち……子供を大切にする親の気持ち……。それがどれほどのものか、見せてやる!! 会場のみんな!私たちに力を!イバライガーの名を呼んでくれ!!」

 (ステージに飛び込んでくるMC)

MC「会場のみんな!こうなったら私たちも黙っていられないよ! さぁ!お母さんも一緒にイバライガーを応援しよう! 母の日スペシャル!せ〜のぉお!!!!」

 (会場:イバライガァアアアアアアアアアアアア!

 (会場の声を確認してMC、引き)

イバR「時空戦士!イバライガーR!!」
ミニR「時空戦士!ミニライガーR!!」
ブラック「黒き孤高の戦士!イバライガーブラック!!」
ミニブラ「漆黒の希望! ミニライガーブラック!!」

 (バトル/パワーアップしたヒーローたちが圧勝で勝つ)

※このラストバトルのシーンは、シナリオには書いていない。書くことのほうが多いんだけど、こういうアクションショーンはアクションする本人たちに任せるというか、実際のステージの状況がわかってないライターが決めちゃうより、現場でやりやすいように演じてもらうほうがいいので、書く場合も自分のイメージを押し付けないようにしている。他のバトルシーンも同じだよ。

 

エンディング

ダマ「くそおおお!覚えてろぉおおお!!」

 (ダマ、ブッコ、戦闘員2&3、引き)

 (入れ替わりにMC、イモライガー、登場)

MC「みんな!ありがと〜〜!」

イバR「今回はミニブラックのおかげだ。よく彼を守り抜いてくれた!」
ミニR「ええ、見直しました!」
ミニブラ「へへへ、お母さんをどうしても見たかったからな〜」

戦闘員1「ああ、おかげでお母さんのところへ帰れるよ!ありがとぉ〜〜!」
ミニブラ「よし、じゃすぐに会いにいこうぜ!ミニRも一緒に来いよ!」
ミニR「はい、ぜひ会ってみたいです!」

戦闘員1「うん、お母さんを紹介するよ!じゃあ、オレいくよ。会場のみんなもありがとうな!」

 (戦闘員1、ミニブラ、ミニR、引き)

イモ「バイバ〜イ!これからは親孝行するんだぞ〜!」

MC「よかったね〜〜!」
イバR「ああ、こうしてやさしい心をみんなが取り戻していけば、いつか必ずジャークのいない平和な世界が訪れるさ!」

ブラック「ふ、甘いな。人間の全てが正しいわけではあるまい。いいか人間たち!今日の気持ちを忘れれば、オレはキサマらもジャークとともにたたきつぶす! それを忘れないことだな……!」

 (言い捨ててブラック、引き)

イモ「ブラック厳しいなぁ……」
MC「でも、ブラックも、本当はやさしいんだよね?」

イバR「ああ、お母さんが子供を思うように、地球のことも大切にしていけば、素晴らしい未来はきっと来る! これからの世界を作っていくのはキミたちなんだ! キミたち一人ひとりがヒーローなんだ! 素敵な未来を共に作ろう!!」

(END)

 


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