失敗社長編10:冊子版の企画と編集(前編)

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お客様からの返信メール/その22

×××××の○○です。

> 知り合いではないのですが、有名な同人印刷屋さんがあります。
> ココです。

ありがとうございます!
いくつか他にも調べて、相見積もりをとってみることにしますね。

> 例えば、B5サイズで、1話ごとに扉ページをつけて、
> 開きが同じなるように白紙のページを挟んだとしたら
> マンガ全5話で60ページ。
> そこにボクと社長の「あとがき」を入れて、○○さんあたりに
> 推薦文とかもらって組み込んで、1ページの御社広告を入れても
> 64ページ。
> これに表紙等の4ページを足して、トータル68ページ。

なるほど、そこまでは考えていませんでした。。
そういう風にすると、なお良いですね。
その場合、入稿できる段階までDTPでデータをつくっていただくことは可能ですか?
追加で料金が発生する場合には、請求していただいてかまいませんので。

■表紙ページ×1
■扉ページ×5
■人生リベンジ倶楽部広告ページ×1
■あとがき、推薦文×?

印刷は、既存のお客様にもすべて配布しようと考えているので、2000部くらいを予定しています。

> ※出来上がったらスタッフ含めて3部、譲ってください。

もちろん、差し上げますよ!

(以下、書名)

 

うるの送信メール/その19

うるのです。

> なるほど、そこまでは考えていませんでした。。
> そういう風にするとなお良いですね。

構成(面付)は、こんな感じでしょうね。

01)表紙
02)表2(空白)

※同人印刷では、表2・3への印刷は高く付くことが多いので、
 そこは空白と考えた方がいいんです。

03)中トビラ(目次兼用)
04)社長の挨拶文(簡単な会社案内含む)

05)第1話トビラ
06~15)第1話
16)余白ページ(カットイラスト、余談など)

17)第2話トビラ
18~27)第2話
28)余白ページ(カットイラスト、余談など)

29)第3話トビラ
30~39)第3話
40)余白ページ(カットイラスト、余談など)

41)第4話トビラ
42~51)第4話
52)余白ページ(カットイラスト、余談など)

53)第5話トビラ
54~63)第5話

64)推薦文(○○さんだけでなく複数だともっといい)
65)あとがき(作者紹介含む)
66)奥付・スタッフ紹介(WEBスタッフも含む)

67)表3(空白)
68)背表紙(御社広告)

※マンガ本編は必ず見開きで始まって、見開きで終わる。そのほうが区切りをつけやすいから。

※余談に「☆☆さんの感想」とか「ブログからの抜粋コラム」とかを入れるのもいいが、余白を十分に取った上で劇中カットを入れて余韻を演出したいので、あまり長くない文章が適切。

> その場合、入稿できる段階まで
> DTPでデータをつくっていただくことは可能ですか?
> 追加で料金が発生する場合には、請求していただいてかまいませんので。

ページ当たり×××円くらいは、かかってしまうとは思いますが、DTP対応可能です。
ボクも欲しいですし、何部か予備があるようなら、商工会議所にも届けてあげたいですね。

> 印刷は、既存のお客様にもすべて配布しようと考えているので、
> 2000部くらいを予定しています。

いずれにしても印刷先が決まってからになりますね。
通常の印刷ならともかく、同人だと、その印刷所のやり方に合わせてDTPしないと、高くなってしまうこともありますので。(学生たちのアバウトなやり方に対応しているはずだから、本格DTPだと、むしろ厄介になることもあるようです)

(以下、書名)

 

「うるの送信メール/その19」補足解説

 ここまでのやり取りで見えてきていると思うんだけど、お客ってのは色々と見えていないモノなのよ。

 漫画を印刷するだけで本になると思っている。

 でも実際には編集っていう工程が必要なんだ。

 漫画本編だけはあっても、表紙や中扉はないし、各話ごとのトビラもない。
 目次や奥付もない。各ページにノンブルも付けなきゃならない。
 そういうことをキチンとやって、総ページ数が4の倍数になるようにしなきゃならない。

 ボクはちゃちゃっと台割を提案したりしてるけど、こういうのって慣れてないと思いつかない人は思いつかないのよ。

 仮に思いついても、実際にその通りにする作業をやるのは大変。
 印刷所が受け付けてくれる作りになってなきゃダメなんだから、ワードでテキトーに作ってプリントするのとはわけが違うもんね。

 しかも、自費出版とはいえ、一応は営業ツールなんだ。
 それなりにしっかりしたレイアウトでないと恰好もつかない。

 だから、そういう提案をしたの。

 ボクがやってあげるよとは言わずに、まず最初に助言だけして、自力でやるのは大変だと気付かせて、その後にボクに頼みたいとの感触を得てから具体的な提案をしているんだ。

 そうやってダンドリしないと、ボクがいくらで請け負うと言っても「漫画を並べるだけでン万円?」とか思われちゃうでしょ。
 それなりの能力と技術を要する仕事なんだと実感してもらわないと困るのよ。

 

お客様からの返信メール/その23

×××××の○○です。

> いずれにしても印刷先が決まってからになりますね。
> 通常の印刷ならともかく、同人だと、その印刷所のやり方に
> 合わせてDTPしないと、高くなってしまうこともありますので。
> (学生たちのアバウトなやり方に対応しているはずだから、
>  本格DTPだと、むしろ厄介になることもあるようです

わかりました!では早急に印刷所を決めてご連絡しますね。

編集の件もありがとうございます。感謝です。
それでは完成したのち、必要な数をお届けしますね。

(以下、書名)

 

お客様からの返信メール/その24

×××××の○○です。

印刷の件、見積もりをいくつかとってみましたが
おすすめいただいた○○印刷さんにお願いしようかと思います。

そうしますと、

> 04)社長の挨拶文(簡単な会社案内含む)
> 64)推薦文(○○さんだけでなく複数だともっといい)

の二点をこちらで準備すれば、よろしいでしょうか?
推薦文の依頼は、めぼしいかたが見当たらなかったので、○○さん(注:ウチの営業パートナー)のみにお願いしてみます。

文字数はどれくらいが適当でしょうか?

(以下、書名)

 

うるの送信メール/その20

うるのです。

>> 04)社長の挨拶文(簡単な会社案内含む)
>> 64)推薦文(菅谷さんだけでなく複数だともっといい)
> の二点をこちらで準備すれば、よろしいでしょうか?

そうですね。よろしくお願いします。

> 推薦文の依頼は、めぼしいかたが見当たらなかったので
> ○○さんのみにお願いしてみます。
> 文字数はどれくらいが適当でしょうか?

試しに、ボクのあとがきを作ってみました。
こんなカンジです。(画像のURL)

(以下、書名)

 

「うるの送信メール/その20」補足解説

 自分のあとがきだけ先に作って、他の人が書くときの見本例にした。

 決まった文字数で人に見せる文章を書く、なんてことは一般の人はほとんど体験していないから、いざとなると戸惑ってしまうんだよね。

 だから見本を用意してあげて「こんなふうにやればいいんじゃない?」と提案してあげなきゃいけないのよ。

 こういうのは他の広告でも一緒。

 社長の挨拶文をパンフレットやWEBサイトに掲載するときもね、こっちで叩き台を書いてあげないと、いつまで待っても出て来ないことが多いの。
 で、ソレを待っていると締切がズルズルと延びて、いつまでも代金を受け取れなくてドンドン苦しくなっていく。

 だからコッチで見本を書いちゃうの。
 こんなのでいいんじゃないの? と、ゴーストライターしちゃうのだ。

 当初からそこまで請け負ってるわけじゃないけど、やっちゃうの。
 そうしないと仕事が進まないのよ。

 もちろん、社長の挨拶文を勝手に書くためには、その社長の人となりや会社のことをキチンと把握している必要がある。ヘンなのを出すとバカにしてんのかと怒られちゃうからね。

 で、そこそこアリな文面になっていれば、むしろありがたがられることのほうが多い。
 自分では何も書けなくても、叩き台があればソレを添削して仕上げることができるからね。

 けど、添削も何もなく、そのままボクが書いた文章が「社長の言葉」として公開されちゃってる例もけっこう多いよ。

 あくまでも叩き台のつもりでソレっぽく書いた社是が、そのまんま筆耕されて社長室の額縁に収まってたこともあったよ(笑)。

 ま、このときはボクはボクのあとがきを書いただけで、他人のコメントまで代筆したわけじゃないけど、何にせよ、自分は自分の仕事だけやってればOKにはならないのが個人事業ってヤツなのよ。

 勤め人なら自分の仕事やっていれば給料出るだろうけど、個人の場合は自分がどれだけしっかりやっていても、自分以外の部分でダメなら仕事はいつまでも終わらない。
 そして終わるまでは無収入になっちゃうんだ。

 それじゃ困るから自分以外の世話もしなきゃならず、それなら丸ごと全部を請け負ってしっかり代金もらうほうがいいので、ボクはアレもコレもやってるの。

 漫画は漫画だけでは世の中には出ない。
 自分が漫画だけをやっていると漫画以外の工程が進まないせいで、自分のお金がなかなか入ってこないといったピンチに陥りやすい。

 これ、頻繁にあることなのよ。
 だから対策が必要なのよ。

 

お客様からの返信メール/その25

うるの様

×××××の○○です。
挨拶文、推薦文の件、準備できましたのでお送りします。
よろしくお願いいたします!

(以下、書名)

 

お客様からの返信メール/その26

うるの様
お世話になっております。
×××××代表の☆☆です。

>68)背表紙(広告)

に使うかと思いまして、当社サービスのロゴデータをお送りしておきます。

>※余談に「☆☆さんの感想」とか「ブログからの
> 抜粋コラム」とかを入れるのもいいが、余白を
> 十分に取った上で劇中カットを入れて余韻を
> 演出したいので、あまり長くない文章が適切。

また、こちらの件ですが、一応短い文面用意してみました。
(長いでしょうか?)
使えるようでしたら、使ってください。


だいたいで構いませんので、データ完成~印刷~納品のスケジュール予定をお知らせいただけると助かります。


先日、データの入ったCD-Rをお送りいただきましてありがとうございます。
データを確認したのですが、中に何も入っていない空CDでした。
お手数ですが、もう一度送っていただいてもよろしいでしょうか?

(以下、書名)

 

うるの送信メール/その21

うるのです。

>> 68)背表紙(広告)
> に使うかと思いまして、
> 当社サービスのロゴデータをお送りしておきます。

ありがとうございます。
でも・・、その広告って、どんなのを作ればいいのかな?
WEBの画面写真とマンガを組み合わせて、ぜひアクセス!
みたいな感じにまとめちゃっていいですか?

> 一応短い文面用意してみました。
> (長いでしょうか?)
> 使えるようでしたら、使ってください。

ありがとうございます。
うまく組み込んでみます。

> だいたいで構いませんので、データ完成~印刷~納品の
> スケジュール予定をお知らせいただけると助かります。

データ完成は来週前半・・・というトコなんですが、ちょっと立て込んでいて、とにかく今、目の前の仕事をさっさと済ませて、なんとかソレくらいで・・・というのが正直なトコなんです。(ほとんどのページがマンガだから、編集作業はカンタンなんですけど)
印刷は1週間くらいで仕上がるというハナシなので、月末入稿~2月上旬仕上がりという感じではないかと思います。

ただ、ソレよりも・・・。

印刷~納品に関しては、印刷会社となる「○○印刷」さんに、×××××さんから直接オーダーしていただいたほうがいいと思います。(同人では有名だと知ってはいても、ボクも知り合いなわけではないですし)

それに、一応、同人系での印刷プランを送りましたけど、A4原寸やB5で表紙まで全ページモノクロでやるだけでなく、A5にサイズを落とすかわりに、表紙はカラーにするとか、予算によって色々な展開が可能なハズ。
とにかく、A5で表紙カラーにしたほうが見栄えがいいのは確かだから、そういうプランもありだと思います。

ただ、ボクが好き勝手にお金の使い方を決められるわけじゃありませんし、アドバイスはできますが、どんなモノを作るかは予算と相談しながら、お決めになるべきでしょう?

原稿の入稿や受け渡し等は、ボクが全部代行しますので、注文、納品、お支払いなどは、直接やっていただくほうがいいと思います。

ボクのおすすめは、A5サイズに小さくなっても 「表紙カラーで中身はモノクロ」が見栄えがいいと 思います。むろん、B5やA4でも表紙カラーにできる予算なら、それでもいいんですけど。

なお、注文書は同社のWEBサイトにPDFがありましたので、それを使えばいいのだろうと思います。(用紙とか紙の種類とか、よく分からない部分は空欄にしておいてもいいと思います。ボクが書き足して渡せばいいでしょうし)

印刷データを事前に渡しておいて、それから注文書でもいいみたいなので、こっちの作業完了を待ってからでもいいかも、ですが。

それと今「○○印刷」さんに、受け入れ可能なデータ形式を問い合わせているんです。
電話で聞こうと思ったら、オジイサンみたいな人が出て、その人では何も分からなくて、分かる人は留守らしく・・。

その人は「たぶん大丈夫」と言っていたのですが、どうにも心配なので、メールで問い合わせを送ってあり、返事待ちなんですよ。

> データを確認したのですが、中に何も入っていない空CDでした。
> お手数ですが、もう一度送っていただいてもよろしいでしょうか?

それは大変失礼しました!
至急、マトモなCDを発送しますね!

(以下、書名)

 

「うるの送信メール/その21」補足解説

 う~ん、この段階まで進んで印刷物のサイズさえ決まってなかったんだなぁ(笑)。

 しかも「○○印刷」さんに連絡してもオジイサンみたいな人しかいなくて、何も話が進んでいない。

 いや、この段階で不安はあったのよ。

 でもさぁ、それなりに有名な同人印刷会社だし、比較的近所だから、いざとなったら直接訪ねることもできるでしょ。
 普通の印刷会社に頼んだらけっこうな印刷費がかかることは確実だったから、できるだけ同人印刷で仕上げたかったんだよね。

 だから不安でも、そのまま進めることにしたんだ。
 どうしてもダメなら他を当たればいいんだし、と。

 なお、最後に

> データを確認したのですが、中に何も入っていない空CDでした。
> お手数ですが、もう一度送っていただいてもよろしいでしょうか?

 のツッコミを食らったのは、我ながらマヌケだなぁ。

 この例みたいに空っぽのCDを送っちゃうとか、額面の計算間違えて見積書や請求書を発送しちゃうとか、割とあるのよ。
 そんだけバカでも見捨てられずに仕事できてるのは、それなりに満足いただける仕事ができてるからだとは思うのだけど、だからってバカでいいってもんでもないから、皆さんは絶対に見習っちゃダメですよ(苦笑)。

 

(「失敗社長編11:冊子版の企画と編集(後編)」へ→)

 


※このブログに掲載されているほとんどのことは電子書籍の拙著『広告まんが道の歩き方』シリーズにまとめてありますので、ご興味がありましたら是非お読みいただけたら嬉しいです。他にもヒーロー小説とか科学漫画とか色々ありますし(笑)。

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