失敗社長編07:第3話と第4話

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うるの送信メール/その10

うるのです。

失敗社長第3話できました。
犬になった社長をフォローする形で、オサムさんが大活躍していて、期待した通りにキャラが立ったと思います。
犬ではあるけど、失敗社長の仕事イメージも感覚として分かりやすく表現できたと思うんですよ。

■第3話:オンライン確認用(画像のURL)

いつも通り2色カラーでアップしましたが、実際にはモノクロとの2バージョンあります。

(以下、書名)

 

お客様からの返信メール/その12

×××××の○○です。
原稿読みました。ありがとうございます!

社長が「声のないページが特にイイ!」と言っていましたが、私も、そのページからの流れがすごく伝わってくる感じで、いいと思いました。
次回も楽しみにしています!

いただいたデータ、ありがとうございました。
表紙まで付けていただいて、感謝です!

(以下、書名)

 

うるの送信メール/その11

うるのです。

> 社長が「声のないページが特にイイ!」と言っていましたが
> 私も、そのページからの流れがすごく伝わってくる感じで、
> いいと思いました。

いいシーンにしようと思って描いた部分ですから(笑)。
笑いやアクションと違って「いいシーン」っていうのは、実はやりやすいんですよ。
そこを活かすために、その前後をちゃんと作るっていう部分が難しいとこなんです。

今回は前半のお笑い要素を強めにしておいて、それをこの「声のないページ」で一転させ、一気に情感を高める構成にしています。
(水かさをあげるには、せきとめないとね)

その後は、その余韻を利用して叙情的に気持ちを伝えていくように仕向けてあります。しみ込む感じで。
社長が人間ではないから、逆に素直に気持ちを語れるし、読者も受け入れやすいですからね。そういう狙いでまとめたわけです。
基本はギャグマンガだけど、やるべきことはやらないと、実用性が失われてしまいますから。

それと今回は○○さんをクローズアップしています。
単なるツッコミ役ではなく、理解者として、きちんと描いたつもり。
描いていて「○○さんを主役にして第2世代の話もやれるなぁ」なんて、思ってしまいました。

> 次回も楽しみにしています!

次回はともかく、最終回では社長の若い頃を描く事にしています。
で、当時のお写真などありませんか?
社長御本人は、写真に似せるより、こちらでイメージして描いたほうがいいと思ってますが、社内の様子とか、いわゆる背景資料になる写真があったらなぁ、と。

たしか、宇宙戦艦ヤマトの映画が公開された第一次アニメブームの頃。スターウォーズ第一作もその年に公開。ボクが中学2年生の頃。土浦に初めてマクドナルドがオープンした年。
当時の懐かしい町並みは今でも思い出せるのですが、さすがに社長の会社の様子までは分からないので、資料あるといいな、と。

それと、もう1回だけ、社長にお会いしてお話を伺いたいのですが?
当時の社長には、まだひとりよがりで人心掌握がちゃんとできていなかったといったことがブログから見受けられます。
それは、具体的には、どういう感じだったのか、もう一度聞いておきたいんです。
想像で描く事はできるんですが、できるだけ事実に基づいて描いたほうが説得力が出ますし、11月中に、一度お時間をいただけませんか?

(以下、書名)

 

「うるの送信メール/その11」補足解説

 このエピソードは、かなり無茶なコトをやった。
 なんせ社長を犬にしちゃうんだから。

 なぜ犬になっちゃったのか、人間に戻れるのかなどをロクに説明もせずに(いや、一切説明してないな……)犬にしちゃった。
 もう完全にスラップスティックでナンセンス。

 だけど今でも大好きなエピソードなのよ。
 やりたい放題にバカバカしく描かせてもらって、最後にはジーンと来るシーンを入れられて、本当に楽しかった。

 読んでくれた読者の皆さんの反応も良くてね、いやぁ、そういうときって本当に気持ちいいのよ。
 この仕事やっててよかったと思っちゃう。

 

お客様からの返信メール/その13

×××××の○○です。
いつも、詳しいご説明ありがとうございます!

> それと、もう1回だけ、社長にお会いしてお話を伺いたい
> のですが?
> 当時の社長には、まだひとりよがりで人心掌握がちゃんと
> できていなかったといったことがブログから見受けられます。
> それは、具体的には、どういう感じだったのか、
> もう一度聞いておきたいんです。
> 想像で描く事はできるんですが、できるだけ事実に
> 基づいて描いたほうが説得力が出ますし、
> 11月中に、一度お時間をいただけませんか?

了解しました!
それでは、11/11(火)の午後1時からお伺いするということで、いかがでしょうか?

(以下、書名)

 

うるの送信メール/その12

うるのです。

以下、ご快諾ありがとうございます。
11/11(火)午後1時で問題ありませんので、お待ちしております。
(ご足労かけて申し訳ないのですが)

そのときには、第4話のネームが見れるはずです。
本当はその頃には、もっと進んでいるハズだったのですが、急ぎのマンガが入ってしまい、11日から下絵スタートということになりました。
締め切りには間に合わせますので御容赦を。

(以下、書名)

 

お客様からの返信メール/その14

うるのクリエイティブ事務所
代表 うるの拓也 様

×××××代表の☆☆です。
連日ご苦労様です。

本日11月分振込ました。
ご確認をお願いします。

(以下、書名)

 

うるの送信メール/その13

うるのです。

失敗社長第4話、11月30日の日曜日、ギリギリで完成したんだけど、そこで気力が途切れちゃって、すっかり連絡するのを忘れてました。
ごめんなさい。

というわけで、アップしておきました。

■第4話:オンライン確認用(画像のURL)

いつも通り2色カラーでアップしましたが、実際にはモノクロとの2バージョンあります。

PS
最終回となる第5話ですが、すでにペン入れまで進み、来週には着色に進むと思いますので、クリスマス前には完成するんじゃないかと思っています。

最終回は、あえて社長をみっともなく、格好悪く描いています。
タイムスリップして30年前に行くお話で、当初は社長が過去の自分に指導するようなイメージで考えていたのですが、先月、社長とお話させていただき、これまでの4話とは別な構成にしようと思い直しました。
当初の構成のままでは、社長の独白が多くなってマンガとして間がもたないという懸念もあったからなんですけど。

家族への思い。
今回、社長はみっともなく泣き叫びます。
30年前の辛い時期を目の当たりにして、それを支えている奥様と出会って、感情が溢れ出てしまう。
社長に悪いかなとも思ったんですが、このシリーズでは社長を飄々としていて、あまり動じない人物のように描いています。
お笑いで描いているものの、ある意味でヒーローなんです。

でも読者は、むしろ劇中のオサムさんに近いはずで、社長のように割り切れないと感じるかも知れない。
特に、現実に問題に直面している人は、切羽詰まっていて、社長のコトバを素直に聞けないかもしれない。

だから、社長もみんなと同じで、悩んでいて、怖がっていて、自信なんかないけど、それでもやるしかないんだ、ということを表現しようと思ったんです。

それには、格好悪いほうがいい。
お笑いのネタとして格好悪いのではなく、本当に等身大で格好悪く描く。
そうやって読者との距離感をつぶす。
そのほうが、みっともなくてもいいんだ、というメッセージをハッキリ打ち出せると思うんです。

それと、社長も失敗が好きなわけじゃなくて、失敗に立ち向かっているんだ、ということも語ろうと思いました。
上っ面だけを読んで、失敗しちゃっていいと思われると困りますので。

失敗を恐れるな、というのは正しいけれど、最初から失敗してもいいと思っちゃうのは間違いですし。

相変わらずのドタバタギャグは、そのまんまですから、重苦しくはないですし、ギャグのオブラートで包んでいるから、軽く読めてしまうのも変わりません。
でも、どこかでハッとしてもらえるように、最後まで全力で描いています。

ちなみに、劇中の奥様は、あくまでもイメージで描かせていただいています。
姿も現実の奥様に似せるのではなく、ボクのイメージです。

この漫画シリーズは、ある部分でノンフィクションの要素を含んでいますが、基本的にはフィクションですから。

(以下、書名)

 

「うるの送信メール/その13」補足解説

 この辺りでは第4話の話をしているはずなのに、こうして見返してみると4話関係のコメントがほとんどない。

 このちょっと前のメールでも「次回はともかく、最終回では……」と書いているし、この4話完成報告のメールでも4話についてはロクに触れずに、この後の最終回の話ばかりしている。

 そうなんだ。

 ここまで4話分を描いてきて、当初の描写のままでは物足りなくなっちゃったんだ。
 キャラが動き出すってヤツだ。

 実は2話辺りから、キャラたちは勝手に動き始めていた。

 実在の社長と息子さんをモデルに描いているのだけど、劇中のキャラは完全にボクのオリジナルで、独自の人格を持っていて、ボクの思惑以上に動いてくれていた。

 それでも、この4話までは何とか予定通りにコントロールしてきたんだけど、最終回に入ったら、全然違う動きを見せ始めたんだ。

 最初は強引に、当初の予定通りにシナリオをまとめてみた。
 だけど、しっくり来ない。

 ちょこっと書き直してみる。
 それでも納得できない。

 ようやくコレだ、コレしかないと思うモノになるまで10回近く書き直した。

 それは、最初にイメージしたモノとは全く違うものだった。

 ボクは劇中の失敗社長から溢れ出てくる感情を止められなかった。
 止めちゃいけないと思った。

 それで、こういうメールを送った。

 ネームなどは見せていない。
 シナリオそのものも送っていない。

 全然違うモノになってしまったから、不安で見せられなかったんだ。

 でも、そういうふうにしか描けない。
 他の最終回は考えられない。
 見せてNG食らったとしても、他のモノはもう描けない。

 そうなっちゃったから、いっそ見せずに描いちゃおうと思ったんだ。

 ダメだと言われても、それしか描けないんだから。
 そして、どうなったとしても描きたかったから。

 

お客様からの返信メール/その15

うるの様
×××××の○○です。

今回も、渾身の作品ありがとうございます。
4話目もとても楽しく読ませていただきました。
個人的には「イソップウウ!」のコマが可笑しくて笑いました!
(ちょうど僕の子供の頃やっていたドラマなので、、)

ラストの5話目、今までにも増して、楽しみにしております!

(以下、書名)

 

「お客様からの返信メール/その15」補足解説

 お、先方からの返信にちょっとだけ4話のコメントが出てきたぞ。
 そうそう、ここでは「スクール☆ウォーズ」と「金八先生」のパロやってたんだよね~~。

 

うるの送信メール/その14

うるのです。

> 今回も、渾身の作品ありがとうございます。
> 4話目もとても楽しく読ませていただきました。

ありがとうございます!

> 個人的には「イソップウウ!」のコマが可笑しくて笑いました!
> (ちょうど僕の子供の頃やっていたドラマなので、、)

ウチの若い連中はスクールウォーズしらないんですよ。
次のコマの金八も、劇中で使ったネタは知らないんですよ。
彼等の年齢はボクの半分だからねぇ・・・。

でも、ボクらの世代には「熱血先生のツボ」なんで、やっちゃえと。
パロディはすぐに古くなっちゃうことが多いんですが、こういう「みんなが覚えているモノ」は、時代を飛び越えて使えるんですよね。それだけでもスゴいドラマだったなと。
楽屋オチなんですけど「イソップウウ!」のコマはあの「熱さ(暑苦しさ?)」を出すために、濃く描けと指示したのですが、アシたちは見ていないから、どんな濃さか分からない。
で「笑うせえるすまん」を思い出して、喪黒福造がドーンってやるときみたいな陰影と説明しました。
だから、仕上げ方は喪黒福造なんですよ(笑)。

> ラストの5話目、今までにも増して、楽しみにしております!

どれだけ期待に応えられるか、毎回ドキドキなんですが、この失敗社長シリーズは、ボクにとっても大事な作品なんです。

ボクはマンガ広告をたくさん描いてますけど、その多くは東京や大阪等、大都市圏の大手さんで、中小企業は滅多にないんですよ。
単に仕事っていうなら、それでもいいんだけど、でも、ボクは中小企業こそ、こういうコンテンツを利用して大手に対抗していってほしいと思ってるんです。

その意味で、☆☆さんがマンガを採用してくださったというのは大きな事なんです。
テレビCMの多くがコント仕立てだったりドラマ風だったりすることからも分かるように、今の広告は「知らせるだけ」ではなくて、なんらかの付加価値(コンテンツ)を含んでいるものです。

雑誌や新聞の広告だって、大手の広告は、ハッとするような写真、著名人のコラム、料理のレシピといったコンテツツになっているものが多いでしょう?
それは、そうしたほうが広告効果につながるからです。

でも、地域のタウン誌などに出ている中小企業の広告は、未だに「知らせるだけ」なんです。

タウン誌だから、そんなモン?
中小だから、そんなモン?

そうじゃないはずです。
消費者に商品やサービスの魅力を伝える努力に、大手も中小もない。個人のレストランだって大手のファミレスと戦うしかないんだから。むしろ事業規模や資本力で大手に勝てない中小こそ、せめて広報に工夫すべきなんです。

ボクは、本来そういう人々のために、この仕事をしているんです。
だから、その実践例としての失敗社長は、とても大きな意味を持つんです。

最後まで全力投球させていただきます!

(以下、書名)

 

(「失敗社長編08:失敗社長編08:ぶっつけ本番の最終話」へ→)

 


※このブログに掲載されているほとんどのことは電子書籍の拙著『広告まんが道の歩き方』シリーズにまとめてありますので、ご興味がありましたら是非お読みいただけたら嬉しいです。他にもヒーロー小説とか科学漫画とか色々ありますし(笑)。

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