ウチの映画コレクションを収納順に解説08/まだまだ来る侵略者たち!

2018年3月8日

 前回記事の後半からSF編に突入して、引き続き宇宙から来たロクでもない侵略生物、宇宙人がズラリ。
 今回は有名な作品(あくまでもこれまでのホラー系に比べれば、だけど)も多いから、この手の映画に詳しくない人でもタイトルくらいは知ってる映画がいくつかあると思うよ。

※注1)
ここではベストテンとか星いくつといった評価はしない。何がベストかは自分でもわかんないもん。その日の気分によっても変わっちゃうし、駄作だと思っていた作品を観返したら超面白かったなんてこともあるし。
 それにね、ダメダメな映画だからこそ救われるってこともあるのよ。よく出来た傑作じゃないからこそ、疲れていてもダラダラ観れるとかね。そういうわけでボクは、バカでダメな映画だってダメなりに愛しているんだ(笑)。

※注2)
記事のほとんどはボクの記憶と印象だけで書いているので、一部に不正確な部分もあるかもしれない。ただし、実際の作品を観もしないで書いてるようなモノは1つもないよ。

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エイリアン

これはまぁ、解説なんか書く必要がない超有名作品だよね。エイリアンって本来は「異国人」の意味で、拡大解釈しても「異星人」だけど、この映画以降は、単にエイリアンって言ったら「あのクリーチャー」のことっていうくらいになっちゃったもんなぁ。
1作目が公開される前、ボクは宇宙人との心温まるファーストコンタクトものだと思ってたのよ。でも公開が近づいて宣伝が始まったら、キャッチコピーが「宇宙ではあなたの悲鳴は誰にも聞こえない」で、チラチラと出てくる宣伝写真もホラーっぽくてビックリしたもんだ。いや別に、心温まる系だっていう記事とか読んだ覚えはないの。ただね、これ以前は、SFっていうと基本的に科学の冒険的な作品が主流で、地球外を舞台にしたホラーっていうのが思い浮かばなかったんだ。だから「ファーストコンタクトもの=心温まる系」だと勝手に思っちゃってたんだよね(笑)。
で、とにかく公開と同時に地元の映画館で観た。いやぁ、怖かった。フェイスハガーもチェストバスターも怖かった。イアン・ホルムも怖かった。猫ちゃんも怖かった。シガニー・ウィーバーはエロかった(笑)。
他にも、ブルーカラーなイメージの宇宙船やメカニックには驚かされたなぁ。それまでのSFでは、宇宙船などはピカピカでツルっとしてて、いかにも未来って感じだったからね~~。こんな生々しくリアルな描写でも未来の宇宙を舞台にしたSFがやれるんだなぁって、本当に目からウロコだったのよ。今じゃ似たようなのが山ほどありすぎてピンと来ないだろうけど、当時はね、そうだったんだ。
あまりにも気に入ってしまって、高校時代の美術部で、みんながギリシャ系の石膏像とかスケッチしてるときに、ボクだけエイリアンの人形(当時原宿にあった「スターログのSFショップ」で買った)をスケッチしてたなぁ。文化祭で展示したときボクだけ浮いちゃって、でも「俺の展示は世界いちぃいいいい!!」って思ってた(笑)。
そんなわけで思い入れの強い作品の1つで、今でも繰り返し観ている。劇場で観て、テレビ放送で観て、ビデオで観て、LDでも観て、DVDでも観てるから、通算数百回は観てるはずだけど色褪せない。そんで観るたびにドキドキするんだ。
なお、後に公開時にカットされたシーンを追加した完全版が出て、ボクが持ってるDVDでは公開版と完全版のどちらかを選んで再生できるんだけど、ボクは主に「公開版」のほうを観ている。完全版も悪くないし「そんなことになってたのか!」なシーンもあるんだけど、公開版のほうがテンポがよくてムードが途切れない気がするんだ。あくまでも個人的な印象だけどね。
(1979年/アメリカ映画/監督:リドリー・スコット、原案&脚本:ダン・オバノン、音楽:ジェリー・ゴールドスミス、出演:シガニー・ウィーバー、トム・スケリット、ヴェロニカ・カートライト、ジョン・ハート、イアン・ホルム)

エイリアン2

「今度は戦争だ!」がキャッチコピーだったよね。前作があまりにも好きだったし、続編ものって大抵はイマイチだから、実際に観るまでは不安だったんだ。でも……。
1作目とは全然別な意味で大好きなのよ、これ。前のは怖かったけど、これは熱い! かっこいい!! まさに熱血ヒーロー映画!! ボクのツボにガンガン来るシーンだらけで、前作に負けないくらいに繰り返し観まくった。いや、過去形じゃないな。今も観てる。
今だと入手しやすいのは劇場版とは違うディレクターズ・カットの「完全版」ってやつなんだけど、前作では公開版のほうが好きなボクも、この「2」では完全版をお勧めしたい。
実際、完全版じゃないと大事な部分が説明不足なのよ。特に冒頭。リプリーに娘がいたこと、誕生日までに帰ると約束していたのに帰れなかったこと、その娘がすでに亡くなっていたこと。ここは超重要だと思うの。このシーンがないと、その後のリプリーが、生き残りの少女ニュートを救うために必死になることに説得力が出ない。リプリーにとってニュートは、再会出来なかった娘なんだよね。もう二度と離れない。自分がどうなろうと絶対に守る。その想いがリプリーの強さなんだ。そういう設定があるのとないのとじゃ、熱さが違うのよ。歴戦の海兵隊以上の彼女の活躍は、母親の愛情ゆえ。自分が生き延びるためじゃなく、子供を守るためだからこそ引き出すことができた限界を超えた力。そう思って観たときのほうが、ずっと熱くなれるのよ(笑)。
その他にも完全版だけの追加シーンはいくつもあって、観れば理解は深まるし納得もできるんだけど、ま、ボク的には冒頭部分が追加されただけで十分以上だな~。ニュートの一家が異星人の宇宙船を捜索に出かける部分とかは、正直、蛇足な気もする。そういうことがあったと口頭で説明するだけではマズイと思って追加した(元々はあったんだから追加というのは変だけど)んだろうけど、リプリーと出会う前にニュートの姿を見せないほうがいい気がするのよ。ボクは、リプリーと同じ気持ちでニュートと出会いたいな~って思っちゃったのよ。
なお、完全版よりさらに後に公開された限定バージョンでは「ニュート救出のために戻ったリプリーが、あの小憎らしくて自己中なウェイランド社員バーグが繭にされているところを見つけ、殺してくれとせがまれるけど手榴弾を渡すだけで立ち去る」というシーンも観れた。正直、ざまみろって思った(笑)。
(1986年/アメリカ映画/監督&脚本:ジェームズ・キャメロン、音楽:ジェームズ・ホーナー、出演:シガニー・ウィーバー、マイケル・ビーン、ランス・ヘンリクセン、ビル・パクストン、キャリー・ヘン)

エイリアン3

え~っと……その……。犬型のエイリアンとか、色々興味深いトコはあると思うけど……一応、DVDは持ってるけど、入手直後に観ただけで、その後は一度も再生してない。だから公開時に観たのと合わせても、2~3回しか観てない。しかも、はっきりと覚えていたくない心理があるので、大半がうろ覚え。
なぜなら、ボクにとって、この「3」は存在しないんだ。「2」で生き延びたリプリーやニュートは、その後幸せに暮らしたんだ。ヒッグスも回復して、ビジョップも直って、どこかで平和に生きたんだ。そうじゃなきゃ嫌なんだ!! あの物語はあそこで終わり!!「3」とか「4」はないの!! 誰が何と言おうとボクにとってはそうなの!! ボクは「2」でハッピーエンドを迎えた平行世界に生きてるんだい!!
……というわけで、この「エイリアン3」に関しては、コメントできないのです。ごめんね。
(1992年/アメリカ映画/監督:デヴィッド・フィンチャー、脚本:デヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル、ラリー・ファーガソン、音楽:エリオット・ゴールデンサール、出演:シガニー・ウィーバー、チャールズ・ダンス、ランス・ヘンリクセン)

エイリアン4

前作「3」はボクにとって「存在しない映画」なので、この4作目もまたそうなのだけど……実は、これは多少何度か観ることができている。一番観たくないシーンがあるのは「3」なので、「4」だとちょっと落ち着けて、ウィノナ・ライダーちっこいのに頑張ってるな~とか、ロン・パールマンは相変わらず濃いな~とか、そんな感じでは観れるのよね。でも……このラストに出てくる赤ん坊エイリアンはちょっと切ないし、死に様も哀れで可哀相なので、若干メンタルに余裕あるときじゃないと観れないんだよな~~。
(1998年/アメリカ映画/監督:ジャン=ピエール・ジュネ、脚本:ジョス・ウィードン、音楽:ジョン・フリッゼル、出演:シガニー・ウィーバー、ウィノナ・ライダー、ロン・パールマン)

プロメテウス

新たなエイリアンシリーズの1作目。最初の「エイリアン」以前のお話で、いわゆるビギニングもの。この後、2017年に続編「エイリアン:コヴェナント」も公開された。
長い付き合いのシリーズだから全部観てるけど、個人的には……あんまり興味は持てないトコがあるのよね。色々ね、エイリアン誕生の秘密が解き明かされていくんだけどさ、そういうのって解き明かさないほうが楽しめる気がするのよ。手品を楽しんでるんだからネタ明かしとかしないでいいよ、って気分になっちゃう部分があるのよ。この後もシリーズ続くのかもしれないし、新作ができる度に観るとは思うのだけど、ボクの中では、おっかない「1」と熱い「2」でクライマックスしちゃってるんで、番外編っていうかオマケっていうか、そういう気分になっちゃってるんだよね……。
(2012年/アメリカ映画/監督:リドリー・スコット、脚本:デイモン・リンデロフ、ジョン・スペイツ、音楽:マルク・ストライテンフェルト、出演:ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、ガイ・ピアース、イドリス・エルバ、シャーリーズ・セロン)

AVP/エイリアンVSプレデター

同名コミックの映画化で、コミック版のほうを読んでいないボクとしては、両シリーズのファンムービーみたいな気分で受け入れている。実際、そういうノリに近いと思うし、ファンなら大喜びな演出が盛りだくさんだもんね。
個人的には「プレデター2」を観たときに、奴らの宇宙船内にエイリアンの首が飾られてるシーンがチラッと出てきて「おお、2つの作品世界はつながってるのか!」と思ったのが最初だったので、このお祭り騒ぎ的映画は抵抗なく受け入れることができた。
冒頭の「クイーン」を思わせるシルエットの衛星のショットから始まり、謎の遺跡、集められる専門家たち、ビショップの登場、ファンにはピンと来る様々なネタ、プレデターの行動開始……と一気に畳み掛けてくるジェットコースター的な展開は楽しい。オマージュの組み込み方や勢いのあるシナリオ構成も上手いと思うの。決してアカデミー脚本賞を取るような作品じゃないけど、ボクみたいな奴がバカになってヒャッハーするには、とてもありがたいんだよね~~(笑)。
(2004年/アメリカ映画/監督&脚本:ポール・W・S・アンダーソン、音楽:ハラルド・クローサー、出演:サナ・レイサン、ラウル・ボヴァ、ランス・ヘンリクセン、ユエン・ブレムナー)

AVP2/エイリアンズVSプレデター

う~ん、前作のAVPはけっこう好きなんだけど、こっちはねぇ……。田舎町のドタバタになっちゃって事件のスケールが感じられなくて……なんていうか、いかにもB級というか……いや、最初からB級ではあるんだけど、多少予算があってビッグネームを使えただけのアルバトロスというか、ロジャー・コーマン的というか……(苦笑)。
そういやパロディで「AVA(エイリアンVSエイリアン)」とか「AVA(エイリアンVSアバター)」とか「AVN(エイリアンVSニンジャ)」とか、ミョーなのがいっぱい作られてたよな~~。
(2007年/アメリカ映画/監督:コリン・ストラウス、グレッグ・ストラウス、脚本:シェーン・サレルノ、音楽:ブライアン・タイラー、出演:レイコ・エイルスワース、ジョン・オーティス、スティーヴン・パスクール)

プレデター

記念すべきプレデターシリーズの第1作目。面白いんだけど、序盤20分くらいは戦争アクション映画そのものな感じで「空の大怪獣ラドン」と同じくらい、プレデターの「プ」さえも出てこないんだよね(プの半濁音の◯部分くらいは出てくるけど)。普通はオープニングで「そういうシーン」とか入れるモンだけど、この映画にはそれがないんで、プレデターが出てきてからが、ちょっと唐突な感じがあるように思う。同じシュワちゃん主演の「コマンドー」と間違えちゃいそう。
あと、狩られるのがシュワちゃんなので、ドキドキ感がちょっと足りない気も。演出的には、あれほどのツワモノ集団でさえ一蹴するほどの敵っていうことでシュワちゃんなんだろうけど、先の「コマンドー」や「ターミネーター」「コナン・ザ・グレート」などでの無双っぷりを観てきてるから、何が起こっても、あのヒトなら生き延びるだろって思っちゃうトコがあって……(笑)。
でも、そういう部分を差し引いても、この映画は面白い。光学迷彩などの設定もいい感じだし、マクティアナン監督らしい緊張感の盛り上げ方とかもいいと思うんだ。それに「そういう習慣のある異星人」っていう設定だから、少人数&最小限の武装で何度もやってきてくれるし、比較的低予算で作りやすいし、上手いアイデアだなぁと。後にシリーズ化されたのも納得できるよね。
(1987年/アメリカ映画/監督:ジョン・マクティアナン、脚本:ジム・トーマス、ジョン・C・トーマス、音楽:アラン・シルヴェストリ、出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース、エルピディア・カリーロ)

プレデター2

この映画、極めて個人的な謎があるのよ。プレデターの手裏剣みたいな武器。あれを主役のダニー・グローヴァーが手に入れて、警察署内の鑑識か、どこかの研究所だかで投げてみてびっくり、みたいなシーンがボクの脳内にはあるんだけど、実際にはそんなシーンないんだよね……。これが記憶の捏造ってやつなのか? でも本当にはっきり脳裏にあるのよ。本当に観たとしか思えないのよ。こぇえええっ!!
……とにかく、今度は市街戦。舞台をコンクリート・ジャングルに移して、ハミ出し刑事VSプレデターの戦いが描かれる。主人公のダニー・グローヴァーはシュワちゃんほどの超人ではないので、ボク的にはこっちのほうがドキドキできた。もっとも、この映画でのダニー・グローヴァーは十分以上にブッとんでるので「お前もリーサルウェポンじゃね〜か!メル・ギブソンにツッコめないだろ!」とか思ったりはした(笑)。
(1990年/アメリカ映画/監督:スティーヴン・ホプキンス、脚本:ジム・トーマス、ジョン・C・トーマス、音楽:アラン・シルヴェストリ、出演:ダニー・グローヴァー、ゲイリー・ビジー、ルーベン・ブラデス、マリア・コンチータ・アロンゾ、ビル・パクストン)

プレデターズ

思ってたよりは面白かった。いや、上から目線でごめんなさい。でも製作がロバート・ロドリゲスだって聞いてたから、もっと破綻した内容になるかと期待したり不安がったりしてたんで……いや、ごめんなさい、色んな意味で。
この「プレデターズ」では奴らが狩場にしている惑星に、地球のゴツイ連中が連れ去られて放たれて……という内容なんだけど、土地勘はないわ、武器も限られてるわと厳しい状況なので、これってプレデターにとっては本番前の練習場だったんじゃないのかなぁ。犬っぽいのを使ったりするのも、まだ未熟だからって解釈することもできるし。こういう訓練キャンプでそれなりになった奴が、実際に色んな惑星に乗り込んで狩りをしてるのかもしれないな〜〜。
(2010年/アメリカ映画/監督:ニムロッド・アーントル、脚本:マイケル・フィンチ、アレックス・リトヴァク、製作:ロバート・ロドリゲス、エリザベス・アヴェラン、ジョン・デイヴィス、音楽:ジョン・デブニー、出演:エイドリアン・ブロディ、トファー・グレイス、ローレンス・フィッシュバーン、ダニー・トレホ)

スピーシーズ/種の起源

地球外生命探査の一環として宇宙に信号を送ったら返事が返ってきたので、その返事のデータにあった遺伝子情報を組み込んで人工授精してみたら、可愛い少女が生まれたけど、やっぱりおっかないので殺そうとしたら逃げ出しちゃって、しかも急激に大人に成長して色気づいて繁殖したがってて超ヤバイので、科学者や殺し屋や心霊能力者による特殊チームが追いかける……というお話。
普段は美しいけど脱いだらスゴいエイリアン「シル」のデザインは、あのH・R・ギーガーによるもの。とにかくセックスしたがる女エイリアンなので、演じたナターシャ・ヘンストリッジのヌードシーンもふんだん。エッチできないと容赦なく殺しちゃう。エッチできても、した後は殺しちゃう。とにかく殺すかエッチするかしか考えてないので、すげぇ危ない女なのだ。
(1995年/アメリカ映画/監督:ロジャー・ドナルドソン、脚本:デニス・フェルドマン、音楽:クリストファー・ヤング、出演:ナターシャ・ヘンストリッジ、ベン・キングズレー、マイケル・マドセン、マージ・ヘルゲンバーガー、フォレスト・ウィテカー)

スピーシーズ2

宇宙飛行士がまたまたヤバイ電波を受信して帰ってきちゃって、やっぱりエッチして殺しまくる雄エイリアンに変異。一方、地球では、前作の「シル」のクローンが作られてて、それを察知した雄エイリアンは理想のセックスパトーナーにしようとして……。
前作の主役2人(マイケル・マドセン、マージ・ヘルゲンバーガー)、さらにシル役のナターシャ・ヘンストリッジが本作でも再登場して、今度は仲間となって絶倫雄エイリアンに立ち向かうのだ。
この後、ビデオムービーとして「スピーシーズ3/禁断の種」「スピーシーズ4/新種覚醒」「スピーシーズX/美しき寄生獣」「スピーシーズXX/寄生獣の誘惑」「スピーシーズXXX/寄生獣の甘い罠」などが作られてるけど、ここまでのシリーズとつながってるのは「3」までで「4」は全然別な話。その後の「XX」なシリーズは、元々のスピーシーズとはなんの関係もないよ。
(1998年/アメリカ映画/監督:ピーター・メダック、脚本:クリス・ブランカトー、音楽:エドワード・シェアマー、出演:ナターシャ・ヘンストリッジ、マイケル・マドセン、マージ・ヘルゲンバーガー、パトリック・ロス)

禁断の惑星

古典SF映画の傑作として有名な作品だよね。これを知らないSFファンはいないだろっていうくらいに。
SF冒険ものだけど、元々の原案はシェイクスピアの「テンペスト」なんだよね。誰にでもある無意識の自我、潜在意識が顕現化したとき、どんな恐ろしいことが起こるかを描いていて、見えない「イドの怪物」や原子砲、光線銃、異星人のハイテク遺跡、そしてロビー・ザ・ロボットなど、懐かしの冒険活劇を思いっきり堪能できる。後の多くのSF作品に影響を与えた作品だし、実際、今観てもけっこう面白いよ。
主演のレスリー・ニールセンは、後に「フライング・ハイ」「裸のガンを持つ男」などのギャグ映画で有名になっちゃったけど、この頃は普通にハンサムで勇敢で誠実な主人公を演じてる。でも、知能を測る機械を使うシーンで「ま、まぁ宇宙船の船長などというものはデカい声が出せればいいんだ。知能はいらん」などとフォローになってないフォローされてたから、後々ギャグで開花する予兆はあったのかも(笑)。
(1956年/アメリカ映画/監督:フレッド・マクラウド・ウィルコックス、脚本:シリル・ヒューム、音楽:ルイス・アンド・ベベ・バロン、出演:レスリー・ニールセン、ウォルター・ピジョン、アン・フランシス)

スフィア

深海施設を舞台にしたSFサスペンスで、主演のダスティン・ホフマンは頼りない感じだし、謎の球体「スフィア」だけでお化けのようなエイリアンとかは出てこないし、ガンガン人が殺されたりもしない(一部は死ぬけど)ので、全体的に地味な感じなんだけど、あの「卵」が降ってくるシーンは怖かった。
とにかく、ヤバいものを見つけちゃったら「見なかったことにするのが一番」という教訓を与えてくれる映画。みんなも、イデオンとかスワスチカとか見つけても迂闊に掘り出さないほうがいいぞ。
(1998年/アメリカ映画/監督:バリー・レヴィンソン、脚本:スティーヴン・ハウザー、ポール・アタナシオ、音楽:エリオット・ゴールデンサール、出演:ダスティン・ホフマン、シャロン・ストーン、サミュエル・L・ジャクソン、ピーター・コヨーテ、リーヴ・シュレイバー)

世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す

子供の頃からSF好きだから、この映画のことは10歳くらいの頃から知ってたんだけど、実際に観たのは2015年頃。40年越しでようやく観たんだ。同じようにDVD時代になって初めて観た作品(もっと幼児時代に観た可能性はあるけど覚えてないのも含む)には「水爆と深海の怪物」「遊星よりの物体X」「顔のない悪魔」「地球へ2000万マイル」「原子怪獣現わる」などがある。いやぁ、いい時代になったもんだ。
この頃の侵略もの映画は、大抵は米ソ冷戦の暗喩だと言われている。第二次世界大戦が終わって1950年代に入る頃からアメリカとソビエトの対立が明確になり、1962年のキューバ危機に至るまでの時期。第三次大戦、しかも核戦争への危機感が現実となっていた時代だったんだよね。いや、ボクは1964年生まれだから当時のことは体験してないんだけど。
モノクロ映画だし、現代のCGバリバリのスゴい映像を見慣れた人には物足りないというか、下手すりゃ笑っちゃうと思うんだけど、でもね、この時代の映像にも味があるのよ。ツルッとしたド直球のアダムスキー型UFOとかって今じゃなかなか観られないしね(笑)。
(1956年/アメリカ映画/監督:フレッド・F・シアーズ、脚本:ジョージ・ワーシング・イエーツ、レイモンド・T・マーカス、音楽:ミッシャ・バカライニコフ、出演:ヒュー・マーロウ、ジョーン・テイラー)

宇宙戦争(1953版)

これまた有名な作品。そもそも、地球人を遥かに凌駕した科学力で攻めてくる宇宙からの侵略者という概念を打ち出したのが、このウェルズの「宇宙戦争」だったと思うんだ。
それ以前にも宇宙人が出てくる話はあったけど、むしろ友好的なほうが多かったと思うんだよね。火星人をタコみたいに描くのだって、この作品の影響だし(ちなみに、ボクが中高生くらいの頃にテレビ放送で観た吹き替えバージョンでは、火星じゃなくてベガ星と言っていた。このDVDでは火星人に戻ってるけど、テレビ放送のときは、さすがに火星人じゃリアリティがなさすぎると思ったんだろうなぁ)。
さて、本作はあまりにも有名だからストーリーなんか紹介してもつまらないだろうから、ボクが持ってるDVD版のことを書こう。
ボクが持ってるのはコレクターズ・エディションと書いてある奴で、近所の中古ショップで未開封新古品の状態で買った。購入価格は500円。買って何年も経ってるけど、今でもしょっちゅう見かけるから、あちこちでバカ安投げ売りされてるんだろう。
だけど、このDVDスゴいのよ。
コレクターズ・エディションだから本編に加えて多少の特典映像が収録されてるのは当然だけど、当時のスタッフ、キャストのコメント集とか、実現しなかったけど本作の特撮を担当しようとしていたレイ・ハリーハウゼンの証言とか、彼が作ったダイナメーション版の火星人テストフィルムとか、コレクターズ・エディションの名に恥じない貴重な映像がいっぱい。
さらにスゴいのが、オーソン・ウェルズが仕掛けたフェイク・ラジオニュース形式の「宇宙戦争」の音声が丸ごと収録されてるの。ラジオだから音声だけで字幕もないのだけど、それを翻訳した十数ページのブックレットが同梱されてるから資料的には問題ない。いやぁ、こんなスゴいパッケージのものが500円で投げ売りされてるなんて……喜んでいいやら悲しんでいいやら。みんな価値がわかってないんだなぁ……。
なお、同じシリーズのDVDの「タイムマシン」もスゴい内容なのだけど、それは「タイムマシン」を紹介するときに書くね。
(1953年/アメリカ映画/監督:バイロン・ハスキン、脚本:バリー・リンドン、原作:H・G・ウェルズ、製作:ジョージ・パル、音楽:リース・スティーヴンス、出演:ジーン・バリー、アン・ロビンソン)

宇宙戦争(リメイク)

スピルバーグがリメイクした宇宙戦争。これも火星人とは言っていない。何星人だかハッキリさせてないんだよね。1953版が色々物知りで軍部にも顔が聞く世界的物理学者を主人公にして、戦いの行方を俯瞰して見せていたのに対して、こっちでは肉体労働で専門知識もない一般人の視点で描かれる。だから、基本的には生き延びるために逃げ惑うだけ。侵略者に対してどんな対応がなされているのかなどはわからない。
ボクは1953年版のほうが好み。原作に比較的忠実な3脚の「マシーン」など、スピルバーグ版にも見どころはけっこうあるんだけど……ごめんね、ボクは……ダコタ・ファニング演じる娘役がダメなんだ。優秀な子役だと思うし可愛いんだけど、この作品では父親の話を聞かずにキャーキャーと金切り声で騒ぎすぎで、それがストレスに感じちゃって観てるのが辛いのよ。ファミレスの中とか電車の中とかで赤ん坊がわんわん泣き出して、なだめようとしても止まらなくて、どうしていいかわからなくなる、あの瞬間。ウチの娘は、そういうことが少ない子だったけど、それでもそういう状況のいたたまれなさを思い出しちゃうので、観るのがストレスになっちゃうのよ(苦笑)。
なお、宇宙戦争のリメイクはこれだけじゃない。得体の知れないテレビムービー版がツクダニにするほど出てる。原作に近いのものあれば全く関係ないとしか思えないものもある。でも堂々と「原作:H・G・ウェルズ」って書いてあるのよ。え〜と、そろそろ原作はパブリックドメインになるのかな? そうなったらさらに謎の「宇宙戦争」が増えるのかもなぁ。
(2005年/アメリカ映画/監督:スティーヴン・スピルバーグ、脚本:ジョシュ・フリードマン、デヴィッド・コープ、音楽:ジョン・ウィリアムズ、出演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ジャスティン・チャットウィン)

世界侵略:ロサンゼルス決戦

第二次世界大戦中の1942年2月25日、ロサンゼルス市に突如出現した未確認飛行物体によって同市が爆撃されたとの報が全米をパニックに叩き込んだ。日本軍の空襲だと言われ、陸軍が出動して大規模な対空砲火による迎撃作戦を展開したが、実際には日本軍がそんな作戦を行った事実はなく、一体何があったのかは未だに不明。
これがUFO事件史などでも語られている「ロサンゼルスの戦い」であり、この映画はその事件をベースにしている。あれから60年。新たなるロサンゼルスの戦い、というわけだ。
ただ……劇中ではあまりそのことに触れてないので、UFO事件史なんか知らなくても十分楽しめる。世界中で同時進行で起こっている侵略事件を、その末端であるアメリカ海兵隊2-5小隊の視点で描いていて、本編の大半を手持ちカメラで撮影することでフェイク・ドキュメンタリーっぽい映像に仕上げている。
でも……そんなアレコレは、ボクにはあまり重要じゃない。ボクが気に入ってるのは、この映画の熱さ、カッコよさだ。
敵司令部を見つけるために、ただ一人戦場に残ろうとするアーロン・エッカート。一人じゃ行かせねぇ!と降下するミシェル・ロドリゲスたち。ついに発見した巨大司令部を潰すためにレーザー照準を死守する仲間たち。いやぁ熱い!熱いよ!!
「道に鹿がいたら?」「スピードアァアアアップ!!」とか、宇宙人を撃ち殺したら飛び散った粘液がミシェル・ロドリゲスの口の中に入っちゃって「わはは、初デートでいきなりかよ!」とかっていうゲスい会話も好き。熱血バトルものが好きな人にはオススメだぜ!
(2011年/アメリカ映画/監督:ジョナサン・リーベスマン、脚本:クリストファー・バートリニー、音楽:ブライアン・タイラー、出演:アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、ラモン・ロドリゲス、ニーヨ)

バトルシップ

先の「世界侵略:ロサンゼルス決戦」と双璧を成す熱血エイリアンバトルもの。「君も死ぬ。俺も死ぬ。みんな死ぬ。だが……今日じゃない!」という名ゼリフや、戦艦ドリフト攻撃などの名場面もあって、めちゃくちゃカッコいい。チキンブリトーを食べながら大はしゃぎで観るのがよい。
本作は、日本では「バトルシッパー」と呼ばれる熱烈なファンも多く、テレビ放送するとツイッターのトレンド入りするほどの人気だけど、どうやら本国ではそれほどでもないらしい。実際、最低映画に贈られるラジー賞の最低作品賞、最低監督賞、最低脚本賞、最低助演男優賞、最低助演女優賞、最低スクリーンアンサンブル賞の6部門にノミネートされ、結果リアーナが最低助演女優賞を受賞している。
でも、そういうことも含めて、ボク的には快挙だな。元々、アカデミー賞よりラジー賞を獲っちゃうような映画が好みだから、むしろ「よくやった!」と言ってあげたいよ。よくぞ、こんなバカで熱い映画を作ったと。
ただし、全部が全部好きってわけでもない。特に冒頭。日常シーンが長すぎる!! いつになったら本編始まるんだよ!?ってイラついて観るのを止めちゃう人がいたらどうするんだ! あのツナミブイ作戦や戦艦ドリフトを見逃しちゃう人がいたら可哀想だろ! もしもディレクターズカット版を出すなら序盤を最低20分はカットしてもらいたいな〜〜(笑)。
(2012年/アメリカ映画/監督:ピーター・バーグ、脚本:ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー、音楽:スティーブ・ジャブロンスキー、出演:ブルックリン・デッカー、浅野忠信、リアーナ、アレクサンダー・スカルスガルド、リーアム・ニーソン)

ピクセル

地球に攻め込んできた宇宙人と、有名なビデオゲームで対決するという「ゲームセンターあらし」とか「ファミコン・ロッキー」みたいな映画。
キービジュアルになってるのは「パックマン」だけど、他にも「アルカノイド」「ドンキーコング」「ギャラガ」「センティピード」などが主要なゲームとして出てくるし、最終決戦では懐かしのアーケードゲームが山ほど出てくる。ボクが一番ゲーセンにハマってた時代のタイトルが多いから、すごく楽しかったよ。映画には出てこなかったけど「ロードランナー」「タイムパイロット」「ペンゴ」「フリッキー」「ザビガ」だったら、ボクだって地球を守れるかもしれないぞ。
そういうわけでボク的には楽しませてもらった映画なのだけど、実はこれ、家族全員で映画館に行ったのよ。娘も一緒で。でもボクとカミサンにはド直球でも、娘の歳(1995年生まれ)ではネタの半分もわからなかったんじゃないかなぁ。面白かったと言ってくれたけど、悪いことしちゃったなぁ。ごめんね娘。
(2015年/アメリカ映画/監督:クリス・コロンバス、脚本:ティム・ハーリヒー、ティモシー・ダウリング、音楽:ヘンリー・ジャックマン、出演:アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ミシェル・モナハン、ブライアン・コックス)

 

 ……というわけで、まだまだ侵略者たちは続く。次回は「インデペンデンス・デイ」とか出てくるし。
 で、その後、徐々に友好的なエイリアンになっていき「アバター」や「トランスフォーマー」を挟んでロボットものジャンルに切り替わっていくのだ(ロボットまで行くのは次回じゃなくて次々回になると思うけど)。